HDLMを使用している場合,HDLMコマンドの動作ログは,リモート管理クライアントにインストールされたHitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib2)の統合トレース情報ファイル(プログラムのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2n.log(nはファイルの番号))に出力されます。
統合トレース情報の出力量が多い場合,情報が短時間で削除されてしまうことがあります。また,一度に出力される統合トレース情報が多い場合,一部がバッファに取り込まれないで,統合トレースファイルに保存されないことがあります。必要な情報を保存しておくために,Hitachi
Network Objectplazaトレース共通ライブラリの設定を変更して,統合トレースファイルの容量,およびバッファの容量を増やしてください。増加量はシステムへの負荷を考慮して決めてください。Windows 10の場合は,動作ログはプロセス別トレース情報ファイルに出力されるため,設定の変更は必要ありません。
統合トレースファイルの設定のデフォルト値と推奨値を次の表に示します。
表3-8 統合トレースファイルの設定のデフォルト値と推奨値
設定 |
デフォルト値 |
推奨値 |
統合トレースファイルのサイズ |
256(KB) |
4096(KB) |
統合トレースファイルの数 |
4 |
8 |
監視間隔当たりのバッファサイズ |
監視間隔 |
10(秒) |
5(秒) |
バッファサイズ |
64(KB) |
256(KB) |
監視間隔当たりのメッセージの出力件数 |
監視間隔 |
0(秒) |
0(秒) |
メッセージ出力件数 |
0(件) |
0(件) |
Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib2)がすでにインストールされていた場合,設定値は引き継がれます。設定を変更する場合は,HDLM以外のプログラムでの使用状況を考慮して変更してください。また,Hitachi
Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib)がすでにインストールされていた場合は,設定値は引き継がれません。
次に設定手順を示します。
- リモート管理クライアントの[エクスプローラ]で,次に示すファイルをダブルクリックします。
プログラムのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\HITACHI\HNTRLib2\bin\hntr2utl2.exe
次に示すダイアログボックスが表示されます。
図3-2 Hitachi Network Objectplaza Trace Utility 2 Release 2.0ダイアログボックス
![[図]](GRAPHICS/VJ030070.GIF)
- [Number of Files]で,統合トレースファイルの数を変更します。
デフォルトは4です。設定値の範囲は1~16です。
ここで設定した値は,プログラムのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\HITACHI\HNTRLib2\spool\Hntr2n.logの「n」の部分に反映されます。
- [File Size(KB)]で,統合トレースファイルのサイズを変更します。
デフォルトは256(KB)です。設定値の範囲は8~8192です。[Buffer Size(KB)]での設定値以上の値を設定してください。
- [Buffer Size(KB)]で,バッファサイズを変更します。
監視サイクル当たりのバッファサイズを変更します。
デフォルトは64(KB)です。設定値の範囲は8~2048です。[File Size(KB)]での設定値以下の値を設定してください。
- [Interval Timer(Sec)]で,監視サイクルを短くします。
デフォルトは10(秒)です。設定値の範囲は1~300です。
- [Lookout Span(Sec)]で,統合トレースファイルに出力されるメッセージの出力件数を監視する時間間隔を指定します。
デフォルトは0(秒)です。設定値の範囲は0~3600です。
0を指定した場合,[Max Messages / Span]の設定値は無視され,メッセージの出力件数は調節されません。
- [Max Messages / Span]で,[Lookout Span(Sec)]で指定した監視間隔で統合トレースファイルに出力するメッセージの最大件数を指定します。
デフォルトは0(件)です。設定値の範囲は0~500です。
0を指定した場合,メッセージの出力件数は調節されません。
また,[Lookout Span(Sec)]に0を指定した場合,[Max Messages / Span]の設定値は無視され,メッセージの出力件数は調節されません。
- 設定を変更したら,[OK]ボタンをクリックします。
ダイアログボックスが閉じます。
- Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリを使用しているすべての日立プログラムプロダクトを終了するか,またはリモート管理クライアントを再起動します。
リモート管理クライアントを再起動する場合,手順10の操作は不要です。
- Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリの設定を有効にするために,HDLMマネージャとHitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリのサービスを再起動します。
コントロールパネルの[管理ツール]-[サービス]からサービスウィンドウを開きます。
サービスの一覧で[DLMManagerVM]を選択し,[操作]メニューの[再起動]を選択してサービスを再起動します。
続いて,サービスの一覧で[Hitachi Network Objectplaza Trace Monitor 2]を選択し,[操作]メニューの[再起動]を選択してサービスを再起動します。
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