Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(VMware®用)
「2.7 パス切り替えによるフェイルオーバとフェイルバック」で説明した稼働状態と閉塞状態のうち,閉塞状態はさらに2つの状態に分けられます。3つの状態を,稼働状態に含まれるものと閉塞状態に含まれるものとに分けて説明します。
稼働状態に含まれるものを次に示します。
閉塞状態に含まれるものを次に示します。
VMware vSphereで表示されるパスの状態と,HDLMコマンドのviewオペレーションを実行すると表示されるパスの状態の対応を次の表に示します。
表2-6 VMware vSphereとHDLMが表示するパスの状態の対応
VMware vSphereが表示するパスの状態 | HDLMが表示するパスの状態 |
---|---|
active,またはstandby | Online |
off | Offline(C) |
dead,unavailable,またはperm_loss | Offline(E) |
パスの状態遷移を次の図に示します。
各LUに対する最後の稼働状態のパスは,offlineオペレーションでは閉塞状態にできません。これは,LUにアクセスできなくなることを防ぐためです。offlineオペレーションについては,「6.4 offline パスを閉塞状態にする」を参照してください。自動フェイルバックによってパスが障害から回復すると,そのパスは自動的に稼働状態(Online)になります。
ただし,間欠障害を監視している場合,間欠障害と見なされたパスは,障害から回復しても自動的に稼働状態(Online)になりません。この場合,パスを手動で稼働状態(Online)にしてください。
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