Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(VMware®用)
ロードバランス機能を使用したときに適用されるパスについて,説明します。
HDLMがサポートするストレージシステムは,通常すべてのパスがオーナパスになります。この場合,同じLUにアクセスするすべてのパスの間でロードバランスが行われます。障害などで,一部のパスが使用できなくなった場合,残りの使用できるパスの間でロードバランスが行われます。
「図2-8 ロードバランス機能を使用している場合のI/Oの流れ」の例で,LUにアクセスする場合のロードバランスは,(A),(B),(C),(D)のパスの間で行われます。障害などで,どれかのパスが使用できなくなった場合,残りのパスの間でロードバランスが行われます。
オーナパスとノンオーナパスがある場合,使用するパスはオーナパス,ノンオーナパスの順で選択されます。システム全体の性能劣化を避けるために,オーナパスとノンオーナパスとの間でのロードバランスは行いません。したがって,障害などで一部のオーナパスが使用できなくなった場合,残りの使用できるオーナパスの間でロードバランスが行われます。すべてのオーナパスが使用できなくなった場合,ノンオーナパスの間でロードバランスが行われます。
「図2-9 オーナパスとノンオーナパスがある場合のロードバランス」の例で,(A)と(B)のパスがオーナパス,(C)と(D)のパスがノンオーナパスとします。このとき,LUにアクセスする場合のロードバランスは,(A)と(B)のパスの間(オーナパス同士)で行われます。障害などで,(A)のパスが使用できなくなった場合,(B)のパスだけでLUにアクセスします。(A)と(B)のパスが使用できなくなった場合,(C)と(D)のパスの間(ノンオーナパス同士)で行われます。
図2-9 オーナパスとノンオーナパスがある場合のロードバランス
ノンオーナパスがある場合について説明します。
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