Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)
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7.5.5 注意事項
- dlmmkbootユティリティを実行すると,移行前のブートディスクをブートデバイスに再設定しても,移行前のディスクから起動することはできません。ZFSブートディスク環境を構築する前に,移行前のブートディスク環境のバックアップをarchiveadmコマンドなどで必ず取得してください。
システムをリカバリする場合は,バックアップ時に作成したisoファイルをDVD-ROMに格納し,作成したDVD-ROMからブートしてください。
リカバリ時に,SCSIデバイスのマイナー番号が変更されるため,パスの状態がOffline(E)と表示されます。元の状態に復旧するために,HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行し,ホストを再起動してください。
- dlmmkbootユティリティは,同一ホスト上で同時に複数実行できません。また,ほかのアプリケーションとの同時実行もできません。
- dlmmkbootユティリティを実行する場合には,ほかのユーザがdlmmkbootユティリティおよび,ほかのアプリケーションを実行していないことを確認してください。
- 次の条件をすべて満たす場合,このユティリティが実行できます。
- OSバージョンがサポート範囲内の環境で実行する場合
- root権限を持つユーザで実行する場合
- 移行前の環境のブートディスクがZFSファイルシステムで作成済みの場合
- 移行前の環境のブートディスクと移行後の環境のブートディスクの組合せが次のどれかの場合
- 移行前の環境がSCSIデバイスで,移行後の環境がHDLMデバイス
- 移行前の環境がHDLMデバイスで,移行後の環境がHDLMデバイス
- 移行前の環境がHDLMデバイスで,移行後の環境がSCSIデバイス
- 移行前の環境のブートディスクが移行後の環境のブートディスクと異なる場合
- 移行後の環境のブートディスク(スライス0)のサイズが,移行前のブートディスク(スライス0)のサイズ以上である場合
- 移行前のブートディスクのラベルがVTOCで,移行後のブートディスクのラベルがEFI以外の場合
- ルートプール名,ZFSブートディスク環境名が重複していない場合
- 移行先デバイスへのパスに障害が発生している場合,dlmmkbootユティリティが失敗します。このため,dlmmkbootユティリティを使用する場合,すべてのパスがOnline状態になっていることを事前に確認してください。
- dlmmkbootユティリティをリブートしない指定(-rを省略)で実行したあとに,ユーザがinitコマンド(init 6)以外でリブートした場合,移行後のブートディスクで起動しないことがあります。
- dlmmkbootユティリティの実行中に[Ctrl]+[C]でブートディスク環境の構築を中断できます。その場合,ユ ティリティを実行する前の状態に戻ります。
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