Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)

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3.13 ファイルシステムの構築(ボリューム管理ソフトウェアを使用しない場合)

ボリューム管理ソフトウェアを使用しない場合,ファイルシステムがHDLMデバイスを直接使用します。

ここでは,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名を指定して,HDLM管理対象のデバイスをUFSファイルシステムとしてマウントする手順を説明します。HDLMデバイスをZFSファイルシステムとして使用する場合も,ZFSのコマンドでHDLMの論理デバイスファイル名を指定することでZFSファイルシステムを構築できます。

HDLMをインストールする前にエクスポートしたZFSファイルシステムを,HDLMをインストールしたあとにインポートして使用できます。

  1. HDLMデバイスを使用してファイルシステムを作成します。
    すでにファイルシステムを作成してある場合,手順2に進んでください。
    ファイルシステムを作成するために実行するコマンドの例を,次に示します。
     
    # newfs /dev/rdsk/c2t7d16s0
     
  2. ファイルシステムをマウントするディレクトリを作成します。コマンドの実行例を次に示します。
     
    # mkdir マウントポイント
     
  3. ファイルシステムをマウントします。実行するコマンドの例を次に示します。
     
    # mount -F ufs /dev/dsk/c2t7d16s0 マウントポイント
     
  4. 自動的にマウントするように設定します。
    ホストの起動時に,HDLM管理対象のデバイスを自動的にマウントする場合, /etc/vfstabファイルを編集します。
    次に示すコマンドを実行して現在の設定を出力します。
     
    # mount -p
     
    コマンドの出力例を次に示します。

    図3-24 mount -pコマンドの出力例

    [図]

    出力された設定を参考にして,/etc/vfstabファイルを編集します。網掛けの部分が,/etc/vfstabファイルでの設定対象です。
    /etc/vfstabファイルの編集例を次に示します。

    図3-25 /etc/vfstabファイルの編集例

    [図]

    網掛けの部分を追加してください。