Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)
FC-SANでは,ホストとストレージシステムは,ファイバケーブルで接続します。ホスト側のケーブルの接続口はホストバスアダプタ(HBA),ストレージシステム側のケーブルの接続口はチャネルアダプタ(CHA)のポート(P)です。
ストレージシステムには,ホストからの入出力対象になる論理ユニット(LU)があります。LUは複数に分割して使用できます。分割してできるそれぞれの領域をDevと呼びます。Devは,パーティションに相当します。ホストとLUを結ぶ経路を物理パスと呼び,ホストとDevを結ぶ経路をパスと呼びます。LUを複数のDevに分割している場合,1つのLUに設定されるパスの本数は,物理パスの本数にLU内のDevの数を掛けた数になります。
HDLMは,物理パスにIDを割り当てて,物理パス単位でパスを管理します。HDLMを操作する場合に,物理パスとパスの違いを意識する必要はないため,以降,物理パスとパスを区別しないでパスと呼ぶこともあります。HDLMが物理パスごとに割り当てるIDをパス管理PATH_IDと呼びます。また,パスを管理対象物と呼ぶこともあります。
FC-SANを使用するHDLMのシステム構成を次の図に示します。
FC-SANを使用するHDLMのシステム構成要素を次の表に示します。
構成要素 | 説明 |
---|---|
HBA | ホストバスアダプタです。ホスト側のケーブルの接続口です。 |
FC-SAN | ホストとストレージシステムがデータ転送に使用する,専用のネットワークです。 |
CHA | チャネルアダプタです。 |
P | CHAのポートです。ストレージシステム側のケーブルの接続口です。 |
LU | 論理ユニット(ストレージシステム側で定義した,論理的なボリューム)です。ホストからの入出力対象となります。 |
Dev | LUを分割した場合にできる領域(パーティション)です。 |
物理パス | ホストとLUを結ぶ経路です。 |
パス | ホストとLU内のDevを結ぶ経路です。 |
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