7.6.1　形式

注意事項

HDLMデバイスがすべて削除されている場合は，dlmchkdevユティリティを実行できません。

使用例

（例1）不正なパスがない場合

#/usr/DynamicLinkManager/bin/dlmchkdev
KAPL12201-I An invalid path was not found.
KAPL12204-I The dlmchkdev utility completed normally.

（例2）不正なパスがあった場合

#/usr/DynamicLinkManager/bin/dlmchkdev
LIST OF INVALID PATH
PathID HDevName Device  LDEV
000000 dlmfdrv0 hdisk22 SANRISEH128.35001.0053
000001 dlmfdrv0 hdisk72 SANRISEH128.35002.0053
000002 dlmfdrv1 hdisk23 SANRISEH128.35001.0054
000003 dlmfdrv1 hdisk73 SANRISEH128.35001.0005
KAPL12202-E An invalid path was found. Do not add or delete paths.
KAPL12205-W The dlmchkdev utility completed.

（例3）構成チェックが不要な環境で実行した場合

#/usr/DynamicLinkManager/bin/dlmchkdev
KAPL12204-I The dlmchkdev utility completed normally.

パス情報が不正のときの対処

dlmchkdevユティリティの実行結果にKAPL12202-Eのエラーが出た場合は，次の手順に従ってください。

1. 0バイトのdlmfdrv.confを作成します。dlmfdrv.confファイルがすでに存在している場合は，あらかじめファイルをバックアップしてください。

   # cp /dev/null /usr/DynamicLinkManager/drv/dlmfdrv.conf

2. サーバを再起動します。

   # shutdown -r now

3. HDLMデバイスが持つODM情報を削除します。

   # odmdelete -o CuAt -q "name LIKE dlmfdrv* AND attribute=pvid"

4. HDLMデバイスを削除します。このときKAPL09013-Eメッセージが表示されますが，無視してください。

   # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmrmdev

5. 1で作成したdlmfdrv.confファイルを削除します。

   # rm /usr/DynamicLinkManager/drv/dlmfdrv.conf

6. 必要に応じてバックアップしたdlmfdrv.confファイルの内容を変更し，/usr/DynamicLinkManager/drvディレクトリの下に格納してください。

7. HDLMデバイスを構成します。

   # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmcfgmgr

8. パス情報を確認します。

   # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path

9. パス情報が正しいことを確認します。

   # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmchkdev

   上記の手順により，HDLMデバイスの論理デバイスファイル名が変更されます。アプリケーションがHDLMデバイスを指定して直接アクセスしている場合は，必要に応じてアプリケーションの設定を変更してください。また，HDLMデバイスの論理デバイスファイル名を元に戻した構成で使用したい場合は，「4.5.7　HDLMデバイス名を変更しない再構成」を参照してください。