2.8 パス切り替えによるフェイルオーバとフェイルバック
LUに対して複数のパスが接続されている構成の場合,使用中のパスに障害が発生したときに,残りの正常なパスに切り替えてシステムの運用を継続できます。この機能をフェイルオーバと呼びます。
また,障害が発生したパスが障害から回復した場合,使用するパスを,障害から回復したパスに切り替えられます。この機能をフェイルバックと呼びます。
次の2種類の方法でフェイルオーバ,およびフェイルバックができます。
自動パス切り替え
手動パス切り替え
フェイルオーバ,およびフェイルバックは,パスの状態を変更してパスを切り替える機能です。パスの状態は,稼働状態と閉塞状態の2つに大別できます。稼働状態とは,パスに対してI/Oを正常に発行できる状態です。閉塞状態とは,次に示す理由で,パスに対してI/Oを発行できない状態です。
パスに障害が発生している
ユーザがHDLMコマンドのofflineオペレーションを実行した
offlineオペレーションについては,「6.4 offline パスを閉塞状態にする」を参照してください。
パスの状態と状態遷移については,「2.8.3 パスの状態遷移」を参照してください。