1.9 REST APIで管理するストレージシステムの台数の設定
背景
REST APIでは、モードに応じて、1台のストレージシステムに対する処理(同期処理および非同期処理)の同時実行数の割り当てを制御します。デフォルトでは、BalanceModeに設定されています。
ストレージシステムの台数が40台以下の場合、BalanceModeのままでも運用できますが、HighPerformanceModeに変更すると、1台のストレージシステムに割り当てられる処理の同時実行数はBalanceModeより多くなります。処理性能を向上したい場合は、HighPerformanceModeに変更してください。
ストレージシステムの台数が71台以上の場合、HighScalabilityModeに変更する必要があります。1台のストレージシステムに割り当てられる処理の同時実行数はBalanceModeより少なくなります。
各モードに対応するストレージシステムの台数を次に示します。
モード |
ストレージシステムの台数 |
---|---|
HighPerformanceMode |
1~40 |
BalanceMode(デフォルト) |
41~70 |
HighScalabilityMode |
71~100 |
次の場合、そのストレージシステムに割り当てられる処理の同時実行数は、rest.storage.scaleプロパティに設定しているモードに関係なく、常にHighPerformanceModeと同じになります。
- マイクロコードのバージョンが80-05-2X-XX/XX以降のVSP G1000、VSP G1500またはVSP F1500でSSL通信を利用している場合
- VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900の場合
- VSP E シリーズの場合
- VSP 5000 シリーズの場合
モードの変更方法
ストレージシステムの台数に応じてモードを変更するには、setPropertyコマンドを実行します。
前提条件
Administrator 権限(Windows の場合)またはroot(Linux の場合)でのログイン
- ヒント
-
現在の設定値は、次の場所にあるStartupV.propertiesファイルのrest.storage.scaleプロパティで確認できます。ファイルが存在しない場合や、ファイル内にrest.storage.scaleプロパティがない場合は、デフォルト値で動作します。
- Windowsの場合:
- <REST APIのインストール先>\data\properties\StartupV.properties
- Linuxの場合:
- <REST APIのインストール先>/data/properties/StartupV.properties
操作手順
-
次のコマンドを実行します。
- Windowsの場合:
- <REST APIのインストール先>\bin\setProperty.bat rest.storage.scale <モード>
- Linuxの場合:
- <REST APIのインストール先>/bin/setProperty.sh rest.storage.scale <モード>
コマンド実行後にREST APIサーバが再起動されます。コマンドラインの最後に-noRestartを指定すると、REST APIサーバを再起動せずに終了します。
setPropertyコマンドを実行すると、StartupV.propertiesファイルのrest.storage.scaleプロパティの設定値が指定したモードに変更されます。ファイルが存在しない場合は新規作成されます。
コマンドを実行するたびに、現在のStartupV.propertiesファイルはバックアップされます。バックアップファイルは、作成日時を付けたファイル名(例:StartupV_20200220-093320.properties)で同じディレクトリに作成されます。