Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
現用サーバと待機サーバで異なるバックアップサーバを使用してリストアする例について説明します。この例では,リストア時に自動シード機能を使用しません。
- この項の構成
- (1) 現用サーバで取得したバックアップデータをリストアする(自動シード機能を使用しない場合)
- (2) 待機サーバで取得したバックアップデータをリストアする(自動シード機能を使用しない場合)
(1) 現用サーバで取得したバックアップデータをリストアする(自動シード機能を使用しない場合)
現用サーバで取得したバックアップデータを使用して,ストレージグループのポイントインタイムリストアを実行する例について説明します。
- バックアップデータのバックアップIDを確認します。
バックアップIDを確認するには,バックアップサーバAでdrmtapecatコマンドを実行します。BKServer A > drmtapecat BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000002 MSEXCHANGE 2002/06/01 11:00:00 2002/06/02 11:00:00 MEDIA1 BKServer A >- バックアップデータをリストアする副ボリュームをマウントします。
バックアップサーバAでdrmmountコマンドを実行して,副ボリュームをマウントします。BKServer A > drmmount 0000000002 -mount_pt W: KAVX0001-I drmmountコマンドを開始します。 KAVX0400-I マウントを開始します。 マウントポイント = W: KAVX0401-I マウントを完了しました。 マウントポイント = W: KAVX0400-I マウントを開始します。 マウントポイント = X: KAVX0401-I マウントを完了しました。 マウントポイント = X: KAVX0002-I drmmountコマンドを終了します。 BKServer A >- バックアップデータをテープから副ボリュームへリストアします。
バックアップサーバAでdrmmediarestoreコマンドを実行して,テープのバックアップデータを副ボリュームへリストアします。BKServer A > drmmediarestore 0000000002 KAVX0001-I drmmediarestoreコマンドを開始します。 KAVX0404-I リストアを開始します。 リストアの進行状況について詳しく確認する場合,バックアップ管理製品が提供する監視方法を使用し,確認してください。 リストア元 = W: リストア先 = W: KAVX0404-I リストアを開始します。 リストアの進行状況について詳しく確認する場合,バックアップ管理製品が提供する監視方法を使用し,確認してください。 リストア元 = X: リストア先 = X: KAVX0405-I リストアを完了しました。 リストア元 = W: リストア先 = W: KAVX0405-I リストアを完了しました。 リストア元 = X: リストア先 = X: KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。 バックアップID = 0000000003 KAVX0002-I drmmediarestoreコマンドを終了します。 BKServer B >この操作で,新しいバックアップID「0000000003」が付与されて,バックアップカタログに登録されます(バックアップID「0000000001」は削除されます)。- 正しくテープから副ボリュームへリストアされていることを確認します。
バックアップサーバAでdrmexgcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバAにリストアされていることを確認します。BKServer A > drmexgcat STRAGEGROUP: STR1 BACKUP-ID:0000000003 BACKUP-MODE: VSS STRAGEGROUP: STR1 ORIGINAL-ID:0000000001 START-TIME:2007/11/01 10:00:00 END-TIME: 2007/11/01 10:05:00 HOSTNAME:EXG_SRV1 T OBJECT INFORMATIONSTORE FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.edb D: - Harddisk1 EXG001,B001 - - - - - - - EXG001,B001 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.edb D: - Harddisk1 EXG001,B001 - - - - - - - EXG001,B001 T TRANSACT - E:\STR1\E00*.log E: - Harddisk2 EXG002,B001 - - - - - - - EXG002,B001 C CHECKPOINT - E:\STR1\E00.chk E: - Harddisk2 EXG002,B001 - - - - - - - EXG002,B001 BKServer A >- バックアップデータのリストアが完了した副ボリュームをアンマウントします。
バックアップサーバAでdrmumountコマンドを実行して,副ボリュームをアンマウントします。BKServer A > drmumount 0000000002 KAVX0001-I drmumountコマンドを開始します。 KAVX0406-I アンマウントを開始します。 マウントポイント = W: KAVX0407-I アンマウントを完了しました。 マウントポイント = W: KAVX0406-I アンマウントを開始します。 マウントポイント = X: KAVX0407-I アンマウントを完了しました。 マウントポイント = X: KAVX0002-I drmumountコマンドを終了します。 BKServer A >- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームから正ボリュームへリストアするために,テープから副ボリュームへのリストア操作に関する情報をデータベースサーバにコピーする必要があります。
データベースサーバAでdrmdbexportコマンドを実行して,リストア操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。BKServer A > drmdbexport 0000000003 -f C:\FTP_ROOT\0000000003.drm KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。 KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。 BKServer A >- 一時ファイルをデータベースサーバへ転送します。
バックアップサーバAでftpを使用して,一時ファイルをバックアップサーバAからデータベースサーバAへ転送します。BKServer A > ftp データベースサーバA ftp> Username: (ログイン名を入力) ftp> password: (パスワードを入力) ftp> get 0000000003.drm ftp> quit BKServer A >- バックアップサーバから転送した一時ファイルをデータベースサーバのバックアップカタログへインポートします。
データベースサーバAでdrmdbimportコマンドを実行して,一時ファイルをバックアップカタログへインポートします。DBServer A > drmdbimport -f C:\0000000003.drm KAVX0001-I drmdbimportコマンドを開始します。 KAVX0418-I ファイル名で指定されたバックアップ情報をバックアップカタログに追加しました。 インポートされたバックアップID = 0000000002 KAVX0002-I drmdbimportコマンドを終了します。 DBServer A >- 正しくインポートされていることを確認します。
データベースサーバAでdrmexgcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がデータベースサーバAにインポートされていることを確認します。DBServer A > drmexgcat STRAGEGROUP: STR1 BACKUP-ID:0000000002 BACKUP-MODE: VSS STRAGEGROUP: STR1 ORIGINAL-ID:0000000001 START-TIME:2007/11/01 10:00:00 END-TIME: 2007/11/01 10:05:00 HOSTNAME:EXG_SRV1 T OBJECT INFORMATIONSTORE FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.edb D: - Harddisk1 EXG001,B001 - - - - - - - EXG001,B001 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.edb D: - Harddisk1 EXG001,B001 - - - - - - - EXG001,B001 T TRANSACT - E:\STR1\E00*.log E: - Harddisk2 EXG002,B001 - - - - - - - EXG002,B001 C CHECKPOINT - E:\STR1\E00.chk E: - Harddisk2 EXG002,B001 - - - - - - - EXG002,B001 DBServer A >- レプリケーション機能を中断します。
データベースサーバAでExchange Serverを操作して,CCRのレプリケーション機能を中断します。- 副ボリュームのデータを正ボリュームにリストアします。
データベースサーバAでdrmexgrestoreコマンドを実行して,副ボリュームのデータを正ボリュームにポイントインタイムリストアします。DBServer A > drmexgrestore 0000000002 -resync KAVX0001-I drmexgrestoreコマンドを開始します。 KAVX5019-I VSSインポートサーバに接続しました。 ホスト名 = バックアップサーバB KAVX1805-I インフォメーションストアをディスマウントしています。 ストレージグループ名 = STR1 KAVX1700-I リストアを開始します。 KAVX1701-I リストアを完了しました。 KAVX1806-I インフォメーションストアをマウントしています。 ストレージグループ名 = STR1 DBServer A >- データベースサーバBのトランザクションログファイル,チェックポイントファイル,およびデータベースファイルを削除します。レプリケーションの再開に失敗するおそれがあるため,データベースサーバBのトランザクションログファイル,チェックポイントファイル,およびデータベースファイルを削除する必要があります。
- レプリケーションデータを再同期します。
データベースサーバAでExchange Serverを操作して,現用サーバと待機サーバのレプリケーションデータを手動で再同期します。- レプリケーション機能を再開します。
データベースサーバAでExchange Serverを操作して,CCRのレプリケーション機能を再開します。
(2) 待機サーバで取得したバックアップデータをリストアする(自動シード機能を使用しない場合)
待機サーバで取得したバックアップデータを使用して,ストレージグループのロールフォワードリストアを実行する例について説明します。
- データベースサーバAで稼働しているExchange仮想サーバをデータベースサーバBにフェールオーバーします。
- バックアップデータのバックアップIDを確認します。
バックアップIDを確認するには,バックアップサーバBでdrmtapecatコマンドを実行します。BKServer B > drmtapecat BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000002 MSEXCHANGE 2002/06/01 11:00:00 2002/06/02 11:00:00 MEDIA1 BKServer B >- バックアップデータをリストアする副ボリュームをマウントします。
バックアップサーバBでdrmmountコマンドを実行して,副ボリュームをマウントします。BKServer B > drmmount 0000000002 -mount_pt W: KAVX0001-I drmmountコマンドを開始します。 KAVX0400-I マウントを開始します。 マウントポイント = W: KAVX0401-I マウントを完了しました。 マウントポイント = W: KAVX0400-I マウントを開始します。 マウントポイント = X: KAVX0401-I マウントを完了しました。 マウントポイント = X: KAVX0002-I drmmountコマンドを終了します。 BKServer B >- バックアップデータをテープから副ボリュームへリストアします。
バックアップサーバBでdrmmediarestoreコマンドを実行して,テープのバックアップデータを副ボリュームへリストアします。BKServer B > drmmediarestore 0000000002 KAVX0001-I drmmediarestoreコマンドを開始します。 KAVX0404-I リストアを開始します。 リストアの進行状況について詳しく確認する場合,バックアップ管理製品が提供する監視方法を使用し,確認してください。 リストア元 = W: リストア先 = W: KAVX0404-I リストアを開始します。 リストアの進行状況について詳しく確認する場合,バックアップ管理製品が提供する監視方法を使用し,確認してください。 リストア元 = X: リストア先 = X: KAVX0405-I リストアを完了しました。 リストア元 = W: リストア先 = W: KAVX0405-I リストアを完了しました。 リストア元 = X: リストア先 = X: KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。 バックアップID = 0000000003 KAVX0002-I drmmediarestoreコマンドを終了します。 BKServer B >この操作で,新しいバックアップID「0000000003」が付与されて,バックアップカタログに登録されます(バックアップID「0000000001」は削除されます)。- 正しくテープから副ボリュームへリストアされていることを確認します。
バックアップサーバBでdrmexgcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバBにリストアされていることを確認します。BKServer B > drmexgcat STRAGEGROUP: STR1 BACKUP-ID:0000000003 BACKUP-MODE: VSS STRAGEGROUP: STR1 ORIGINAL-ID:0000000001 START-TIME:2007/11/01 10:00:00 END-TIME: 2007/11/01 10:05:00 HOSTNAME:EXG_SRV1 T OBJECT INFORMATIONSTORE FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.edb D: - Harddisk1 EXG003,B001 - - - - - - - EXG003,B001 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.edb D: - Harddisk1 EXG003,B001 - - - - - - - EXG003,B001 T TRANSACT - E:\STR1\E00*.log E: - Harddisk2 EXG004,B001 - - - - - - - EXG004,B001 C CHECKPOINT - E:\STR1\E00.chk E: - Harddisk2 EXG004,B001 - - - - - - - EXG004,B001 BKServer B >- バックアップデータのリストアが完了した副ボリュームをアンマウントします。
バックアップサーバBでdrmumountコマンドを実行して,副ボリュームをアンマウントします。BKServer B > drmumount 0000000002 KAVX0001-I drmumountコマンドを開始します。 KAVX0406-I アンマウントを開始します。 マウントポイント = W: KAVX0407-I アンマウントを完了しました。 マウントポイント = W: KAVX0406-I アンマウントを開始します。 マウントポイント = X: KAVX0407-I アンマウントを完了しました。 マウントポイント = X: KAVX0002-I drmumountコマンドを終了します。 BKServer B >- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームから正ボリュームへリストアするために,テープから副ボリュームへのリストア操作に関する情報をデータベースサーバにコピーする必要があります。
データベースサーバBでdrmdbexportコマンドを実行して,リストア操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。BKServer B > drmdbexport 0000000003 -f C:\FTP_ROOT\0000000003.drm KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。 KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。 BKServer B >- 一時ファイルをデータベースサーバへ転送します。
バックアップサーバBでftpを使用して,一時ファイルをバックアップサーバBからデータベースサーバBへ転送します。BKServer B > ftp データベースサーバB ftp> Username: (ログイン名を入力) ftp> password: (パスワードを入力) ftp> get 0000000003.drm ftp> quit BKServer B >- バックアップサーバから転送した一時ファイルをデータベースサーバのバックアップカタログへインポートします。
データベースサーバBでdrmdbimportコマンドを実行して,一時ファイルをバックアップカタログへインポートします。DBServer B > drmdbimport -f C:\0000000003.drm KAVX0001-I drmdbimportコマンドを開始します。 KAVX0418-I ファイル名で指定されたバックアップ情報をバックアップカタログに追加しました。 インポートされたバックアップID = 0000000002 KAVX0002-I drmdbimportコマンドを終了します。 DBServer B >- 正しくインポートされていることを確認します。
データベースサーバBでdrmexgcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がデータベースサーバBにインポートされていることを確認します。DBServer B > drmexgcat STRAGEGROUP: STR1 BACKUP-ID:0000000002 BACKUP-MODE: VSS STRAGEGROUP: STR1 ORIGINAL-ID:0000000001 START-TIME:2007/11/01 10:00:00 END-TIME: 2007/11/01 10:05:00 HOSTNAME:EXG_SRV1 T OBJECT INFORMATIONSTORE FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.edb D: - Harddisk1 EXG003,B001 - - - - - - - EXG003,B001 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.edb D: - Harddisk1 EXG003,B001 - - - - - - - EXG003,B001 T TRANSACT - E:\STR1\E00*.log E: - Harddisk2 EXG004,B001 - - - - - - - EXG004,B001 C CHECKPOINT - E:\STR1\E00.chk E: - Harddisk2 EXG004,B001 - - - - - - - EXG004,B001 DBServer B >- 副ボリュームのデータを正ボリュームにリストアします。
データベースサーバBでdrmexgrestoreコマンドを実行して,副ボリュームのデータを正ボリュームにロールフォワードリストアします。DBServer B > drmexgrestore 0000000002 -resync -recovery KAVX0001-I drmexgrestoreコマンドを開始します。 KAVX5019-I VSSインポートサーバに接続しました。 ホスト名 = バックアップサーバB KAVX1805-I インフォメーションストアをディスマウントしています。 ストレージグループ名 = STR1 KAVX1700-I リストアを開始します。 KAVX1701-I リストアを完了しました。 KAVX1806-I インフォメーションストアをマウントしています。 ストレージグループ名 = STR1 DBServer B >- レプリケーション機能を中断します。
データベースサーバBでExchange Serverを操作して,CCRのレプリケーション機能を中断します。- データベースサーバAのトランザクションログファイル,チェックポイントファイル,およびデータベースファイルを削除します。レプリケーションの再開に失敗するおそれがあるため,データベースサーバAのトランザクションログファイル,チェックポイントファイル,およびデータベースファイルを削除する必要があります。
- レプリケーションデータを再同期します。
データベースサーバAでExchange Serverを操作して,現用サーバと待機サーバのレプリケーションデータを手動で再同期します。- レプリケーション機能を再開します。
データベースサーバBでExchange Serverを操作して,CCRのレプリケーション機能を再開します。
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