Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
現用サーバのユーザーデータベースを使用して,待機サーバにユーザーデータベースを構築する手順について説明します。
待機サーバにユーザーデータベースを構築するには:
- ユーザーデータベースを副ボリュームにバックアップします。
データベースサーバ(現用サーバ)で,drmsqlbackupコマンドに-targetオプションまたは-fオプションを指定して実行します。
drmsqlbackupコマンドに-targetオプションを指定して実行する場合:PROMPT> drmsqlbackup <インスタンス名> -target <ユーザーデータベース名>drmsqlbackupコマンドに-fオプションを指定して実行する場合:PROMPT> drmsqlbackup <インスタンス名> -f <一括定義ファイル名>コマンドを実行すると,データベースサーバ(現用サーバ)のバックアップカタログに,バックアップID(連番で未使用のID)でバックアップ情報が登録されます。- ユーザーデータベースのトランザクションログをバックアップします。
データベースサーバ(現用サーバ)で,drmsqllogbackupコマンドを実行します。PROMPT> drmsqllogbackup <インスタンス名>トランザクションログのバックアップを実行したあとは,データベースサーバ(現用サーバ)のユーザーデータベースを更新しないでください。- バックアップ情報ファイルをエクスポートします。
データベースサーバ(現用サーバ)でdrmdbexportコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報を,ファイルにエクスポートします。PROMPT> drmdbexport <バックアップID> -f <バックアップ情報ファイル名>- ファイルを転送します。
データベースサーバ(待機サーバ)に,リストア時に必要なエクスポートしたバックアップ情報ファイル,およびリカバリ操作に必要なトランザクションログバックアップファイルを転送します。- データベースサーバ(待機サーバ)で,次の操作を実施します。
- 副ボリュームのディスクをオンラインに設定する。
- 副ボリュームのファイルシステムをマウントする。
- SQL Serverインスタンスを起動する。
- バックアップ情報ファイルをインポートします。
データベースサーバ(待機サーバ)でdrmdbimportコマンドを実行して,現用サーバでエクスポートしたバックアップ情報ファイルを,待機サーバのバックアップカタログにインポートします。PROMPT> drmdbimport -f <バックアップ情報ファイル名>- バックアップ情報ファイルが正しくインポートされたかを確認します。
データベースサーバ(待機サーバ)で,drmsqlcatコマンドを実行します。PROMPT> drmsqlcat <インスタンス名>- ユーザーデータベースをリストアします。
データベースサーバ(待機サーバ)で,drmsqlrestoreコマンドを実行します。PROMPT> drmsqlrestore <バックアップID> -no_resync -nochk_host -target <ユーザーデータベース名>- ユーザーデータベースをリカバリします。
データベースサーバ(待機サーバ)で,drmsqlrecovertoolコマンドを実行します。PROMPT> drmsqlrecovertool <インスタンス名>コマンドを実行すると,drmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。
次の条件を設定したあと,drmsqlrecovertoolの[Recovery]ボタンをクリックしてください。
- [Add]ボタンをクリックして,トランザクションログバックアップファイルをすべて選択する。
- [Recovery mode]を[Loading]にする。
- [Roll forward?]を [Yes]にする。
- SQL Serverの管理ツールなどを使用して,データベースサーバ(現用サーバおよび待機サーバ)のAlwaysOn可用性グループの構成を作成します。
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