Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
ここでは,ストレージシステム間のボリューム複製機能(TrueCopyまたはUniversal Replicator)を使用して,ローカルサイトの正ボリュームからリモートサイトの副ボリュームへSQL Serverデータベースをバックアップする例,リモートサイトの副ボリュームからローカルサイトの正ボリュームへリストアする例について示します。
次のような場合について説明します。
- SQL Serverデータベースをリモートサイトにバックアップする
- リモートサイトへバックアップしたSQL Serverデータベースを,ローカルサイトにリストアする(ローカルサイトが正常に動作している場合)
- リモートサイトへバックアップしたSQL Serverデータベースを,リモートサイトでリストアする(ローカルサイトに障害が発生している場合)
- リモートサイトからローカルサイトにSQL Serverデータベースをリストアする(ローカルサイトの障害が復旧した場合)
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図6-23 ローカルサイトとリモートサイトの間でSQL Serverデータベースをバックアップおよびリストアする場合のシステム構成例
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- ローカルサイトのデータベースサーバ(サーバ名:DBServer)と,テープ装置を接続したリモートサイトのバックアップサーバ(サーバ名:BKServer)を備えている。
- リモートサイトのバックアップサーバでFTPサービスが起動しており,各ファイルサーバのOSログオンユーザーを使用してFTPサーバへのログインおよびファイルの転送ができるように設定されている。FTPユーザーIDは「admin」,FTPユーザーパスワードは「password」とする。
- リモートサイトのバックアップサーバ(BKServer)には,SQL Serverがインストールされており,ローカルサイトのストレージシステムに障害が発生した場合,データベースサーバとして使用できる。
- ローカルサイトの正ボリュームは,「DBServer」の「G:」ドライブにマウントされている。
- コピーグループ名「TC01,SQL11」でTrueCopyのペア(常時ペア)が組まれている。
- SQL Serverのデータファイル,トランザクションログファイルは,TrueCopyまたはUniversal Replicatorの常時ペアボリューム「TC01,SQL11」に含まれている。
- コピーグループ名「SI01,SQL01」でShadowImageのペアが組まれている。
- リモートサイトのバックアップ先の世代識別名が「remote_0」になるように,設定されている。
- リモートサイトのボリュームは通常マウントされておらず,必要な場合にバックアップサーバの「G:」ドライブにマウントされる。
- SQL Serverのデータファイル,トランザクションログファイルは,ローカルサイトとリモートサイトで同じディレクトリ構成に設定してある。
- オペレーションIDとして,「Operation_A」を使用する。
- この節の構成
- 6.8.1 SQL Serverデータベースをリモートサイトにバックアップする
- 6.8.2 SQL Serverデータベースをローカルサイトにリストアする
- 6.8.3 SQL Serverデータベースをリモートサイトでリストアする
- 6.8.4 リモートサイトからローカルサイトにデータを復旧させる
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