Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
「時点B」および「時点C」でバックアップしたトランザクションログを適用してリカバリする方法について説明します。
トランザクションログを適用するには,drmsqlrecovertoolコマンドまたはdrmsqlrecoverコマンドを使用してリカバリします。リカバリしたいデータベースが確定しているときや,複数ボリュームを同時にリカバリするときなどは,drmsqlrecoverコマンドを使うと便利です。drmsqlrecoverコマンドおよびdrmsqlrecovertoolダイアログボックスの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド」のdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドの説明を参照してください。
- この項の構成
- (1) drmsqlrecovertoolダイアログボックスでSQL Serverデータベースをリカバリする
- (2) drmsqlrecoverコマンドでSQL Serverデータベースをリカバリする(トランザクションログ一括定義ファイルを使用する)
(1) drmsqlrecovertoolダイアログボックスでSQL Serverデータベースをリカバリする
トランザクションログを適用してリカバリするには:
- drmsqlrecovertoolダイアログボックスを起動します。
DBServer > drmsqlrecovertool DEFAULT- リカバリしたいデータベースを選択します。
- [ADD]ボタンを押し,時点Bおよび時点Cで取得したトランザクションログを選択します。
トランザクションログバックアップファイル名は,「DB名_トランザクションログバックアップ日時_ログシーケンス番号.bk」です。- [Recovery mode]に[Standby],[Roll forward?]に[Yes]を選択して,[Recovery]ボタンを押します。
時点B,時点Cで取得したトランザクションログが適用され,時点Cの状態までデータベースが回復します。
このとき,[Recovery mode]の選択によって,リカバリ後のデータベースの状態が変わります。スタンバイ状態(読み取り専用で使用できる状態)でリカバリする場合には[Standby]を,ローディング状態(読み込み中の状態)でリカバリする場合には[Loading]を,データベースにフルアクセスできるようにする場合には[Online]を選択します。
[Online]を選択し,データベースにフルアクセスできるようにした場合には,以降はトランザクションログがあっても適用できなくなります。複数のトランザクションログを数回に分けて適用していきたい場合は,[Recovery mode]に[Loading]または[Standby]を選択してください。ただし,[Standby]は,drmsqlinitコマンドでUNDOファイル格納ディレクトリが設定されていない場合は選択できません。
スタンバイ状態,またはローディング状態でリカバリしたデータベースは,リカバリの最後に再度drmsqlrecovertoolダイアログボックスを起動し,[Recovery mode]で[Online]を選択して[Recovery]ボタンを押し,フルアクセスできるようにしてください。
(2) drmsqlrecoverコマンドでSQL Serverデータベースをリカバリする(トランザクションログ一括定義ファイルを使用する)
drmsqlrecoverコマンドで複数のデータベースをリカバリするときは,トランザクションログ一括定義ファイルを利用すると一度に複数のトランザクションログを適用できます。
トランザクションログ一括定義ファイルを使用してリカバリするには:
- バックアップ済のトランザクションログ一括定義ファイルを作成します。
DBServer > drmsqllogbackup DEFAULT -v > c:\temp\SQLTXLOG.txt「c:\temp」ディレクトリに,「SQLTXLOG.txt」の名称でトランザクションログ一括定義ファイルが作成され,バックアップ済のトランザクションログの内容が記述されます。
トランザクションログ一括定義ファイルの例を次に示します。# ORIGINAL-ID:0000000080 BACKUP-ID:0000000080 [DB03] l:\mssql\log\DB03_20040811115351_0001.bk l:\mssql\log\DB03_20040811115431_0002.bk # ORIGINAL-ID:0000000080 BACKUP-ID:0000000080 [DB02] l:\mssql\log\DB02_20040811115351_0001.bk l:\mssql\log\DB02_20040811115431_0002.bk # ORIGINAL-ID:0000000080 BACKUP-ID:0000000080 [DB01] l:\mssql\log\DB01_20040811115351_0001.bk l:\mssql\log\DB01_20040811115431_0002.bk- トランザクションログ一括定義ファイルを適用してリカバリします。
トランザクションログ一括定義ファイルを適用してリカバリするには,drmsqlrecoverコマンドに-transact_log_listオプションを指定して実行します。DBServer > drmsqlrecover DEFAULT -transact_log_list c:\temp\SQLTXLOG.txt
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