Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
- この項の構成
- (1) マウント時の注意事項
- (2) バックアップサーバマウント時のドライブ文字に関する注意事項
- (3) バックアップ情報のインポート時の注意事項
- (4) コマンド実行条件
- drmmountコマンドは,マウント中の副ボリュームに関する情報を次のファイルに格納しています。
<Application Agentのインストール先>\DRM\tmp\mntpt.dat
drmmountコマンドで副ボリュームをマウントしている間は,このファイルを削除しないでください。- drmmountコマンドをバックアップID指定で実行すると,指定したバックアップIDに対応したコピーグループをロックします。drmmountコマンドでロックしたコピーグループは,同じバックアップIDでdrmumountコマンドを実行するとロックを解除します。このため,drmmountコマンドで副ボリュームをマウントしたら,必ずdrmumountコマンドで副ボリュームをアンマウントするようにしてください。drmumountコマンドが何らかの要因でアンマウントに失敗する場合は,OSのコマンドなどでボリュームをアンマウントしたあと,drmumountコマンドで指定したバックアップIDに対応したコピーグループのロックをdrmcgctlコマンドで解除してください。
- テープバックアップ管理製品にNetBackupを使用する場合,drmmountコマンドの-mount_ptオプションに関して次の点に注意してください。
- drmmountコマンドの-mount_ptオプションで任意のディレクトリを指定し,副ボリュームをマウントポイントに配置した状態で,drmmediabackupコマンドとdrmmediarestoreコマンドを使用する場合,Application Agent用にNetBackupに登録するPolicyでは必ず「cross mount point」チェックボックスをONにしてください。
- drmmountコマンドの-mount_ptオプションで任意のディレクトリを指定した状態で,drmmediabackupコマンドとdrmmediarestoreコマンドを使用する場合,drmmediabackupコマンドに-rawオプションは指定できません。
drmmediabackupコマンドで-rawオプションを使用する場合は,直前で実行するdrmmountコマンドでは,-mount_ptオプションを指定しないか,または-mount_ptオプションでドライブ文字を指定するようにしてください。- drmmountコマンドの-mount_ptオプションで任意のディレクトリを指定してdrmmediabackupコマンドで取得したバックアップデータをリストアする場合には,drmmediarestoreコマンド実行前のdrmmountコマンドで必ず-mount_ptオプションで任意のディレクトリを指定するようにしてください。
(2) バックアップサーバマウント時のドライブ文字に関する注意事項
Application Agentでテープバックアップを実行する場合,副ボリュームをバックアップサーバにマウントします。テープバックアップ時にコマンド引数でマウントポイントを指定した場合,Application Agentは,指定したドライブから,AドライブおよびBドライブ以外で空いているドライブを,アルファベット順に自動的に使用します。先頭以外のドライブ文字を指定してマウントすることはできません。
バックアップサーバマウント時のドライブ文字は,Application Agentがテープバックアップ時に自動的にマウントする順番と同じ順番で,テープバックアップ用構成定義ファイルに指定する必要があります。テープバックアップ用構成定義ファイルについては,「3.10.2 テープバックアップ用構成定義ファイルの作成」を参照してください。
また,バックアップ時とリストア時で空きドライブ文字が同じになるようにしてください。バックアップ時にApplication Agentが使用したドライブ文字がリストア時に使用されていた場合,テープからのリストアに失敗することがあります。
drmmountコマンドで副ボリュームをマウントした状態で,マウント中ボリュームのコピーグループを含むバックアップ情報をdrmdbimportコマンドでインポートすると,インポートが失敗します。この場合は,drmumountコマンドで副ボリュームをアンマウントしてから,再度drmdbimportコマンドを実行してください。
ペア状態が「PAIR」のコピーグループに対し,drmmountコマンドやdrmmediabackupコマンド,drmmediarestoreコマンドを実行した場合は,「コピーグループのペア状態が不正です」という詳細メッセージが出力されたあと,コマンドはエラー終了します。
この場合は,RAID Managerのpairsplitコマンドによってコピーグループのペア状態が「SSUS」状態になるように変更して,コマンドを実行してください。
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