Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
- コマンドを実行する直前には,副ボリュームのシステムキャッシュをクリアしておく必要があります。システムキャッシュをクリアするには,バックアップサーバでEX_DRM_CACHE_PURGEを実行してください。
- 「PAIR」状態のコピーグループに対してバックアップコマンドを実行した場合,コピーグループの状態が「PSUS」に変更されます。「PAIR」状態にする場合は,drmresyncコマンドを使用してください。
- 操作対象のオブジェクトの情報がディクショナリマップファイルに作成されていない状態でバックアップコマンドを実行した場合,バックアップコマンドでディクショナリマップファイルが作成されます。この場合,ディクショナリマップファイルの作成処理によってバックアップ処理時間が長くなります。
- オンラインバックアップするときは,バックアップ対象のボリューム上のディレクトリに別のボリュームがマウントされていないことを確認してください。バックアップ対象にできるボリューム構成については,「2.11 ボリューム構成の条件と注意事項」を参照してください。
- 1つの論理ボリュームに,次のように複数のマウントポイントを指定してバックアップ対象とすると,バックアップが失敗してエラーメッセージ(KAVX0006-E,DRM-10064)が出力されます。
- Harddisk1に対して,2つのマウントポイント「M:\」,「M:\MNT」を指定する。
- Harddisk1に対して,2つのマウントポイント「M:\」,「L:\MNT」を指定する。
- 異なる論理ボリュームを「M:\」と「M:\MNT」のような階層関係にあるマウントポイントにそれぞれマウントしている場合,下位層のディレクトリマウントポイントを持つマウントポイント(この場合「M:\」)はバックアップ対象に指定できません。これを指定した場合は,バックアップが失敗してエラーメッセージ(KAVX0006-E,DRM-10062)が出力されます。
このような場合,バックアップ対象に指定できるのは最下位層のマウントポイントだけになるので,バックアップ対象にしたい複数のマウントポイント(ディレクトリマウントポイントを含む)の間では階層関係がない構成にしてください。- VSSの機能を利用してバックアップを取得したコピーグループに対して,VSSの機能を利用しないでバックアップを取得する運用はしないでください。
- 1つのコピーグループに対しては,VSSの機能を利用したバックアップかVSSの機能を利用しないバックアップのどちらかにバックアップの運用を統一してください。
- VSSの機能を利用してバックアップを取得したコピーグループに対して,VSSの機能を利用しないでバックアップを取得する場合は,VSS以外の機能でバックアップを取得する前にバックアップサーバを再起動してください。
- Application AgentでVSS機能を使用してバックアップを実行すると,バックアップが失敗する場合があります。このとき,WindowsのLogical Disk Manager Administrative Serviceの状態が停止中のままとなります。また,イベントIDが17, 1,および10010のWindowsイベントログが出力されます。
この原因は,Logical Disk Manager Administrative Serviceがハングアップするためです。この現象が起きたときは,バックアップサーバを再起動してください。再起動ではバックアップサーバの運用への影響を確認してください。- VSSバックアップ後,バックアップサーバの副ボリュームのディスク状態が「オフライン」になります。ただし,VSSバックアップが失敗すると,バックアップサーバの副ボリュームのディスク状態が「オンライン」になることがあります。この場合,次の手順で,バックアップサーバの副ボリュームのディスク状態を「オフライン」にしてください。
- RAID Managerのinqraid $Phys -CLIコマンドを使用して,バックアップ先となるすべての副ボリュームのディスク番号を確認します。
「DEVICE_FILE」列の数字がディスク番号です。- diskpartコマンドを起動します。
- 現在のディスク状態を表示するために,「list disk」と入力します。
サーバに接続されたディスクの一覧が表示されます。「Disk ###」列の数字がディスク番号です。ディスク番号が副ボリュームと一致するディスクの「Status」列に「オンライン」と表示されていることを確認します。- ディスク状態が「オンライン」であるすべての副ボリュームに次の操作を繰り返します。
(a)「select disk <ディスク番号>」と入力します。
「ディスク <ディスク番号> が選択されました。」と表示されます。
(b)「offline disk」と入力します。
「DiskPart は選択されたディスクをオフラインにしました。」と表示されます。- 現在のディスク状態を表示するために,「list disk」と入力します。
副ボリュームのディスクの「Status」列が「オフライン」に変更されていることを確認します。- diskpartコマンドを終了するために,「exit」と入力します。
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