Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
Application Agentの動作環境に障害が発生した場合,「3.17.1 バックアップが必要なファイル」でバックアップしておいた動作環境をリストアすることで,環境を復旧できます。
Application Agent の動作環境に障害が発生した場合,エラーメッセージが出力されますので,メッセージに従って,必要なファイルをリストアしてください。
なお,ディクショナリマップファイルの障害については,「8.6 ディクショナリマップファイル障害の対処」を参照してください。
ここでは,次の手順について説明します。
- 動作環境を復旧する手順(サーバ共通)
- バックアップ情報を復旧し,データをリストアする手順(ファイルサーバ,データベースサーバ,バックアップサーバ)
- この項の構成
- (1) 動作環境を復旧する(サーバ共通)
- (2) バックアップ情報を復旧する(ファイルサーバ)
- (3) バックアップ情報を復旧する(データベースサーバ)
- (4) バックアップ情報を復旧する(バックアップサーバ)
動作環境を復旧するには:
- 次の事柄を確認します。
- Application Agentがインストールされている(サービスパックも含む)。
- ライセンスが設定されている。
- Application Agentが動作していない。
- 「(1) Application Agentの環境設定ファイルおよびログファイル」および「(2) Application Agentをインストール後に作成した定義ファイル」で保護(バックアップ)したファイルを元の場所に上書きコピーします。
上記の操作を終了後,バックアップ時点からの運用が開始できます。
動作環境を復旧したあと,ファイルサーバのバックアップ情報が破損している場合にバックアップ情報を復旧し,ファイルシステムをリストアする手順について説明します。
バックアップ情報を復旧するには(ファイルサーバ):
- 「(3) Application Agentのバックアップ情報」でバックアップしたバックアップ情報の中から,リストアする世代のバックアップ情報を決定します。
- ファイルサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリにあるファイルをすべて削除します。
- 保護(バックアップ)していたバックアップ情報を該当する拡張コマンド用一時ディレクトリにコピーします。
- 次のコマンドを実行します。
EX_DRM_DB_IMPORT- マニュアルに記載されている手順に従って,リストアを実行します。
動作環境を復旧したあと,データベースサーバのバックアップ情報が破損している場合にバックアップ情報を復旧し,SQL Serverデータベース,Exchangeデータベースをリストアする手順について説明します。
バックアップ情報を復旧するには(データベースサーバ):
ファイルサーバまたはデータベースサーバで次の手順を実行します。
- 「(3) Application Agentのバックアップ情報」でバックアップしたバックアップ情報の中から,リストアする世代のバックアップ情報を決定します。
- データベースサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリにあるファイルをすべて削除します。
- 保護(バックアップ)していたバックアップ情報を該当する拡張コマンド用一時ディレクトリにコピーします。
- 次のコマンドを実行します。
- リストア対象がSQL Serverデータベースの場合
- EX_DRM_DB_IMPORT
- EX_DRM_SQLFILE_EXTRACT(VDIメタファイルをデータベース構成ファイルとは別のディレクトリに配置している場合)
- リストア対象がExchangeデータベースの場合
- EX_DRM_DB_IMPORT
- マニュアルに記載されている手順に従って,リストアを実行します。
動作環境を復旧したあと,バックアップサーバのバックアップ情報が破損している場合にバックアップ情報を復旧し,テープからデータをリストアする手順について説明します。
バックアップ情報を復旧するには(バックアップサーバ):
- 「(3) Application Agentのバックアップ情報」でバックアップしたバックアップ情報の中から,リストアする世代のバックアップ情報を決定します。
- バックアップサーバのディクショナリマップ格納ディレクトリにあるファイルをすべて削除します。
- 保護(バックアップ)していたバックアップ情報を,バックアップサーバのディクショナリマップ格納ディレクトリにコピーします。
- マニュアルに記載されている手順に従って,リストアを実行します。
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