Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
RM Shadow Copy Providerのバージョンが「01-02-03/03」より前を使用している場合に,VSSでバックアップするときは,次の運用に限られます。
- 1つの世代へバックアップする場合
- ストレージシステム内(ローカルバックアップ)でバックアップする場合
次の運用の場合には,RM Shadow Copy Providerを「01-02-03/03」以降にバージョンアップしたあと,「3.9.1 RM Shadow Copy Providerのバージョンが「01-02-03/03」以降の場合の設定」を参照して各サーバの設定をしてください。
- 複数世代へバックアップする場合
- ストレージシステム間(リモートコピー)でバックアップする場合
- 世代識別名を指定してバックアップする場合
各サーバでのシステム設定について説明します。
ファイルサーバまたはデータベースサーバのシステム環境変数を設定します。次の表に示す値を設定します。
表3-37 VSSを使用するためのシステム環境変数(ファイルサーバまたはデータベースサーバ)
環境変数 パラメーター説明 VSHTCHORCMINST_LOCAL VSSバックアップで使用する正ボリュームを管理するRAID Managerのインスタンス番号を設定します。設定した値を,RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)のHORCMINSTパラメーターに記述してください。 VSHTCHOMRCF_MUN VSSバックアップで使用するコピーグループのMU#(ペア識別子)を設定します。 VSHTCRMDRV RAID Managerをインストールするドライブを指定します。インストールするドライブとコロン(:)を指定してください。
(例)RAID ManagerをDドライブにインストールする場合
VSHTCRMDRV=D:
なお,RAID Managerをシステムドライブにインストールする場合,この値を設定する必要はありません。
- 上記の表のシステム環境変数を有効にしたい場合は,システム環境変数VSHTCRMENVFを削除してください。
- システム環境変数を設定したあとは,必ずOSを再起動してください。
- クラスタ環境の場合,すべての仮想サーバで使用する正ボリュームを1つのRAID Managerインスタンスで管理し,すべての物理ノードで同じインスタンス番号を使用してください。
バックアップサーバのシステム環境変数を設定します。次の表に示す値を設定します。
表3-38 VSSを使用するためのシステム環境変数(バックアップサーバ)
環境変数 パラメーター説明 VSHTCHORCMINST_REMOTE VSSバックアップで使用する副ボリュームを管理するRAID Managerのインスタンス番号を設定します。設定した値を,RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)のHORCMINSTパラメーターに記述してください。 VSHTCRMDRV RAID Managerをインストールするドライブを指定します。インストールするドライブとコロン(:)を指定してください。
(例)RAID ManagerをDドライブにインストールする場合
VSHTCRMDRV=D:
なお,RAID Managerをシステムドライブにインストールする場合,この値を設定する必要はありません。
- システム環境変数を設定したあとは,必ずOSを再起動してください。
- 複数のファイルサーバまたはデータベースサーバが1つのバックアップサーバを共用している構成の場合,すべての副ボリュームを,バックアップサーバ上の1つのRAID Managerインスタンスで管理してください。
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