Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.4.11 バックアップでのエラーの発生時にペア状態を変更するための設定

バックアップコマンドの処理でエラーが発生した場合,コマンドの処理が終了する前に,COPY状態またはPAIR状態にあるペアをPSUS状態に変更する処理を実行するようにする設定ができます。この設定によって,オンライン(特にVSS)でのバックアップのときに,エラー終了時にオンラインI/Oの性能が低下する問題が回避できます。この設定は,HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000シリーズ,Hitachi AMS/WMSシリーズ,およびHitachi TMS1000での運用に効果があります。

注※
カスケード構成のバックアップの場合,この設定はリモートサイトでは無効になります。

表3-28 RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)のパラメーター(エラーの発生時にペア状態を変更するための設定)

パラメーター 説明 設定できる値
(デフォルト値)
RECOVERY_MODE_ON_BACKUP_ABORTING バックアップ処理でエラーが発生したとき,ペア状態を変更する処理を実行するかどうかを設定します。SQL Serverを使用している場合に,Application Agentの構成定義ファイル(init.conf)のSQL_QUICK_BACKUPに「1」が設定されているときは,このパラメーターは無視されます。
ASISを設定すると,バックアップ処理のエラー発生時,ペア状態は変更されません。
PAIRSPLITを設定すると,バックアップ処理のエラー発生時,ペア状態はPSUSに変更されます。
ASISまたはPAIRSPLIT
(ASIS)

注※
バックアップ処理で,ペア状態を変更する設定が有効である旨のKAVX5167-Iのメッセージが出力されたあとに発生したエラーを指します。KAVX5167-Iのメッセージが出力される前にエラーが発生した場合,この設定は有効になりません。したがって,PAIRSPLITを指定してもペア状態は変更されません。

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