Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
Application AgentでSQL Serverデータベースをバックアップするときに作成されるVDIメタファイルについて説明します。
VDIメタファイルは,バックアップ時に作成されるデータベース構成情報を保存したファイルです。バックアップカタログとともにリストア時に使用されます。
VDIメタファイルは,バックアップ時にSQL Serverでの管理番号(file_id)が最小値のデータベース構成ファイルと同じディレクトリに作成され,副ボリュームにコピーされます。ファイル名「META_<データベースID>.dmp」で作成されます。
VDIメタファイルとバックアップデータを別々に管理したい場合などに,drmsqlinitコマンドでVDIメタファイルの格納ディレクトリを指定して,データベース構成ファイルとは別のボリュームに配置することもできます。このとき,ファイル名は「<バックアップID>_<データベースID>.dmp」で格納されます。また,バックアップ時に,副ボリュームにはコピーされません。
リストア時の運用を容易にするには,データベース構成ファイルと同じボリュームに格納することを推奨します。
VDIメタファイルをデータベース構成ファイルとは別のディレクトリに配置する場合の注意事項
バックアップ時と異なるホストでリストアを実行する場合,バックアップ時のVDIメタファイルをリストアするサーバに転送(FTPなど)する必要があります。このとき,バックアップ時のサーバとリストア時のサーバでVDIメタファイルのパス名が同じになるように,VDIメタファイルを配置してください。
副ボリュームのデータをテープにバックアップする場合,テープにもVDI メタファイルをバッ クアップする必要があります。データベースサーバからバックアップサーバにVDIメタファイルを転送(FTPなど)して,バックアップしてください。
VDIメタファイルの配置例を次の図に示します。
クラスタ構成の場合,データベース構成ファイルとは別のボリュームにVDIメタファイルを配置するときは,現用サーバと待機サーバの両方から参照できるように,SQL Serverのリソースグループに所属したストレージシステム上の共有のボリュームにVDIメタファイルを格納します。クラスタサーバがフェールオーバーしたときにSQL Serverのクラスタリソースと同時にフェールオーバーし,副ボリュームからリストアできるようになります。
クラスタ構成の場合のVDIメタファイルの配置を次の図に示します。
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