Replication Manager システム構成ガイド
ホストがオープン系ホストの場合で,コピーペアを管理するときの基本的なシステム構成を説明します。
RAID Managerを使用してメインフレーム系システムのコピーペアを管理する場合の要件についても説明します。
- この項の構成
- (1) 基本的なシステム構成
- (2) システムの構成要素
- (3) システムの構成要素に含まれるソフトウェア
- (4) global-active deviceの構成
- (5) ホスト以外に割り当てられたボリュームのコピーペアを管理する場合
- (6) ペア管理サーバを冗長化した構成で運用する場合
- (7) RAID Managerを使用してメインフレーム系システムのコピーペアを管理する場合の要件
- (8) 仮想IDを使用してデータ移行している場合の要件(Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合)
- (9) nondisruptive migrationを使用してマイグレーションしている場合の要件(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合)
- (10) スナップショットグループを使用してコピーペアを管理する場合の要件
サイトごとの構成例を次の図に示します。
図2-1 コピーペアを管理する場合の1サイト構成(オープン系システム)
図2-2 コピーペアを管理する場合の2サイト構成(オープン系システム)
図2-3 コピーペアを管理する場合の3サイト構成(オープン系システム)
システムの構成要素を次の表に示します。
表2-1 コピーペアを管理する場合のシステムの構成要素(オープン系システム)
システムの構成要素 システムの構成要素に含まれるソフトウェア 説明 管理クライアント Webブラウザー 管理クライアントは,ユーザーがWebブラウザーを使って,管理サーバ上で稼働するReplication ManagerのGUIを操作するコンピュータです。 管理サーバ Replication Manager
Device Managerサーバ管理サーバは,管理クライアントからの要求に対して管理情報を提供します。Replication Managerとその前提プログラムであるDevice Managerサーバは,管理サーバにインストールします。
複数のサイトを使用する場合は,サイトごとに管理サーバが必要です。プライマリーサイトの管理サーバにはReplication ManagerとDevice Managerサーバをインストールします。セカンダリーサイトの管理サーバにはDevice Managerサーバをインストールします。
Device Managerは,同一サイト内のストレージシステムおよびホストを管理します。
プライマリーサイトのReplication Managerには,各サイトのDevice Managerを情報取得先として登録してください。
セカンダリーサイトの管理サーバにDevice ManagerをインストールするとReplication Managerも同時にインストールされますが,セカンダリーサイトのReplication Managerは使用しないでください。
Device Managerのシステム構成については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。ペア管理サーバ RAID Manager
Device Managerエージェントペア管理サーバは,コピーペアの状態やリモートコピーの性能情報などの管理情報を収集します。RAID ManagerとDevice Managerエージェントは各ペア管理サーバにインストールします。
管理サーバとペア管理サーバで,互いのホスト名からIPアドレスを特定できることを確認してください。サイト間でアドレスを変換するように設定されていると(プライベートアドレスやNATなど),Replication ManagerはほかのサイトのDevice Managerエージェントに正しく接続できない場合があります。
ペア管理サーバが複数のNICを搭載している場合,RAID ManagerとDevice Managerエージェントは同じIPアドレスを利用する必要があります。
RAID ManagerとDevice Managerエージェントのインストールによって,Replication Managerからコピーペアを操作できます。ペア管理サーバは,操作対象のストレージシステムのコマンドデバイスを認識する必要があります。
複数のサイトで運用する場合は,サイトごとにペア管理サーバが必要です。ペア管理サーバは,1つのサイトに複数台設置できます。複数のペア管理サーバを使ってリモートコピーを実行する場合は,プライマリーサイトのペア管理サーバとセカンダリーサイトのペア管理サーバが互いのホスト名からIPアドレスを特定できることを確認してください。互いのIPアドレスを特定できない場合は,コピーペアの作成時にエラーが発生するおそれがあります。
ペア管理サーバをホストとして使うこともできます。ペア管理サーバをホストから独立させて設定するかどうかを決定するときは,ホストのセキュリティや負荷を考慮に入れてください。ホスト Device Managerエージェント 通常,ホストとはアプリケーションプログラムがインストールされるコンピュータです。ホストはストレージシステムを外部記憶装置として使用します。
コピーペアを管理する場合,ホストから正ボリュームおよび副ボリュームがそれぞれ認識されている必要があります。正ボリュームと副ボリュームは,別々のホストに割り当てることをお勧めします。
Device Managerエージェントをインストールするかどうかは任意です。ホストにDevice Managerエージェントをインストールすると,そのホストに関する情報(IPアドレスやマウントポイントなど)をReplication Managerから参照できます。ストレージシステム マイクロコード
必要に応じて,製品(Universal ReplicatorまたはShadowImageなど)のライセンスを登録してください。ストレージシステムとは,ホストに接続された外部記憶装置です。
重要
- 次の場合,運用を開始する前にバージョン01-25-03/01以降のRAID Managerでユーザー認証を完了している必要があります。
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合は,仮想コマンドデバイスとしてSVPを使用している。
- VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合は,仮想コマンドデバイスとしてCTL1/CTL2を使用している。
- コマンドデバイスのユーザー認証設定が「有効」になっている。
重要
- 次の条件を満たしている場合,自動でユーザー認証が実行されます。
- Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降である。
- Device ManagerサーバとDevice Managerエージェントの間にSSL通信が設定されている。
- 自動でユーザー認証が実行される条件を満たしていない場合,次の手順に従って手動でユーザー認証を実施してください。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントをAdministrator権限を持つアカウントに変更する。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントでOSにログインする。Linuxの場合,rootでOSにログインする。
- RAID Managerのコマンド(raidcom -login)を実行する。
システムの構成要素に含まれるソフトウェアを次の表に示します。
表2-2 コピーペアの管理に必要なソフトウェアの概要(オープン系システム)
ソフトウェア 説明 Replication Manager 大規模なシステム構成でストレージシステムのボリュームの複製を一元管理するために使用します。
Replication Managerには,Hitachi Command Suite製品で共用する機能を集めたHitachi Command Suite共通コンポーネントが含まれています。共通コンポーネントはHitachi Command Suite製品の構成要素としてインストールされ,インストール中に最新バージョンにアップグレードされます。Device Managerサーバ ストレージシステムのリソースおよびハードウェア構成の統合管理に使用します。複数のストレージシステムで構成されたシステムの運用と管理ができます。
Replication Managerが稼働している管理サーバ上にあるDevice ManagerサーバをローカルDevice Managerと呼びます。Replication Managerが稼働している管理サーバ以外で動作しているDevice ManagerサーバをリモートDevice Managerと呼びます。プライマリーサイトで稼働しているDevice Managerサーバでも,運用している Replication Managerと同じ管理サーバ上になければリモートDevice Managerとなります。
Replication Managerは,Device Managerサーバが管理するストレージシステムのボリュームに対して,コピーペア操作などを実行します。Device Managerサーバについては,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。Device Managerエージェント Replication Managerからの要求に応じてコピーペア操作の実行をRAID Managerに指示したり,Device Managerサーバにホスト情報を提供したりします。Device Managerエージェントについては,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。 RAID Manager ホストからストレージシステムへコマンドを発行することでボリューム複製機能(TrueCopyまたはShadowImageなど)を制御するソフトウェアです。ストレージシステムに応じたバージョンのRAID Mangerを使用してください。
Replication ManagerはRAID Managerの構成定義ファイルを使用して,コピーペア構成を変更したり,構成情報を取得したりします。RAID Managerについては,RAID Managerのマニュアルを参照してください。
Replication Managerは,Device Managerエージェントを介してRAID Managerの構成定義ファイルを使用します。詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
Replication Managerでglobal-active deviceのコピーペアを管理する場合の構成について説明します。
ボリュームをglobal-active deviceで二重化し,ホストもクラスタ構成にする場合の構成例を次の図に示します。
図2-4 Replication Managerでglobal-active deviceのコピーペアを管理する場合の構成例
参考
- Application Agentは,global-active deviceによるレプリカ管理をサポートしていません。
(5) ホスト以外に割り当てられたボリュームのコピーペアを管理する場合
一括管理構成にすることで,ファイルサーバやNASモジュールなど,ホスト以外に割り当てられたボリュームのコピーペア管理もできます。
ファイルサーバに割り当てられたボリュームとNASモジュールに割り当てられたボリュームのコピーペアを管理する場合の構成例を次の図に示します。
図2-5 ファイルサーバやNASモジュールに割り当てられたボリュームのコピーペアを管理する場合のシステム構成例(オープン系システム)
一括管理構成については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
Replication Managerでは,各サイトのペア管理サーバを冗長化した構成で運用することで,より可用性の高いレプリケーション環境を構築できます。ペア管理サーバを冗長化した構成とは,同一の構成定義ファイルを管理するペア管理サーバが複数設置された構成です。次に示す構成があります。
- プライマリーサイトで,正ボリュームを定義している同一の構成定義ファイルを管理するペア管理サーバが複数設置された構成(N:1構成)
- セカンダリーサイトで,副ボリュームを定義している同一の構成定義ファイルを管理するペア管理サーバが複数設置された構成(1:M構成)
- プライマリーサイトで正ボリュームを定義している同一の構成定義ファイルを管理するペア管理サーバが複数設置され,セカンダリーサイトで副ボリュームを定義している同一の構成定義ファイルを管理するペア管理サーバが複数設置された構成(N:M構成)
- プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトの両方で,正ボリュームと副ボリュームを定義している同一の構成定義ファイルの両方を管理するペア管理サーバが複数設置された構成(N:N構成)
重要
- セカンダリーサイトで,副ボリュームを定義している構成定義ファイルを管理するペア管理サーバを冗長化した構成(1:M構成およびN:M構成)では,アプリケーションと連携したレプリカの作成およびリストアはできません。
ペア管理サーバを冗長化した構成で運用する場合のシステム構成例を次の図に示します。
図2-6 ペア管理サーバを冗長化した構成で運用する場合のシステム構成例(N:M構成)(オープン系システム)
同一の構成定義ファイルを管理するペア管理サーバの上限は,プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトともに8台を想定しています。
ペア管理サーバを冗長化した構成の作成および変更は,コピーペア構成定義ウィザードでできます。コピーペア構成定義ウィザードの操作手順については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager ユーザーズガイド」またはオンラインヘルプを参照してください。
(7) RAID Managerを使用してメインフレーム系システムのコピーペアを管理する場合の要件
VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,またはVirtual Storage Platformの場合,RAID Managerを使用してメインフレーム系システムのボリュームやコピーペアを管理することもできます。
この機能を使用する場合,メインフレーム系システムのボリュームやコピーペアは,オープン系システムのビューやコピーペア構成定義ウィザードで定義および管理します。
RAID Managerを使用したメインフレーム系システムのコピーペア構成を定義または管理する場合の要件を次に示します。
- TrueCopy SyncまたはUniversal Replicatorのどちらか一方を使用した構成であり,マルチターゲット構成やカスケード構成ではないこと。
- 仮想コマンドデバイスを使用した構成,およびデバイスグループを使用した構成のどちらでもないこと。
- 1つのコピーペアをRAID ManagerとBusiness Continuity Managerの両方が同時に認識していないこと。
構成上,次の状態になっているか確認してください。
- Business Continuity Managerで管理されているコピーペアが,RAID Managerの構成定義ファイルにも同時に定義されていないこと。
- RAID Managerで管理されているメインフレーム系システムのコピーペアを構成するLDEVが,Business Continuity Managerのボリュームスキャンで認識されていないこと。
- Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルのserver.agent.rm.centralizePairConfigurationプロパティにenableが指定されていること。
server.agent.rm.centralizePairConfigurationプロパティについては,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
(8) 仮想IDを使用してデータ移行している場合の要件(Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合)
Virtual Storage PlatformまたはHUS VMで,仮想IDを使用してデータ移行しているリソースグループに属するボリュームの場合,Replication Managerでは物理IDの表示,および物理IDを指定したコピーペア構成の定義ができます。ただし,次の機能は使用できません。
- 仮想IDの表示
- ストレージシステムの設定(コマンドデバイス,プールボリューム,またはジャーナルグループの設定)
- レプリカの管理
仮想IDを使用してデータ移行しているリソースグループに属するボリュームを指定して,コピーペア構成を定義または管理する場合の要件を次に示します。
- コピーペアの管理方法は,一括管理構成であること。
- 構成定義ファイルを移行後の環境に合わせて再作成していること。
- ペア管理サーバに割り当てたコマンドデバイスの認証モードが有効であること。
一括管理構成,および構成定義ファイルの内容については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
重要
- 次の条件を満たしている場合,自動でユーザー認証が実行されます。
- Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降である。
- Device ManagerサーバとDevice Managerエージェントの間にSSL通信が設定されている。
- 自動でユーザー認証が実行される条件を満たしていない場合,次の手順に従って手動でユーザー認証を実施してください。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントをAdministrator権限を持つアカウントに変更する。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントでOSにログインする。Linuxの場合,rootでOSにログインする。
- RAID Managerのコマンド(raidcom -login)を実行する。
nondisruptive migrationによって移行先ストレージシステム(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデル)にマイグレーションしたボリュームのコピーペアを,物理ID,または仮想IDを使用して管理できます。ただし,次の機能は使用できません。
- ストレージシステムの設定(コマンドデバイス,プールボリューム,ジャーナルグループの設定,リモートパス,CTGID,スナップショットグループ,デバイスグループ)
注意
- Device Managerエージェントのバージョンが8.0.0,かつ,RAID Managerのバージョンが01-32-03/xxより前,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.xxより前の場合,物理ストレージマシンのシリアル番号およびLDEV IDと仮想ストレージマシンのシリアル番号およびLDEV IDが同一LDEV以外で重複した構成のとき,コピーペアを作成しないでください。
nondisruptive migrationによってマイグレーションしたボリュームのコピーペア構成を定義または管理する場合の要件を次に示します。
- 物理IDを使用して運用する場合,コピーペアの管理方法は一括管理構成であること。
- 構成定義ファイルを移行後の環境に合わせて再作成していること。
- ペア作成時と同じ構成定義ファイルが使用されていること。
- 物理IDを使用して運用する場合,ペア管理サーバに割り当てたコマンドデバイスの認証モードが有効であること。
重要
- 次の条件を満たしている場合,自動でユーザー認証が実行されます。
- Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降である。
- Device ManagerサーバとDevice Managerエージェントの間にSSL通信が設定されている。
- 自動でユーザー認証が実行される条件を満たしていない場合,次の手順に従って手動でユーザー認証を実施してください。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントをAdministrator権限を持つアカウントに変更する。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントでOSにログインする。Linuxの場合,rootでOSにログインする。
- RAID Managerのコマンド(raidcom -login)を実行する。
- 仮想IDを使用して運用する場合,Device Managerエージェント,RAID ManagerまたはXP7 RAID Managerは次のバージョン以降のものを利用することを推奨します。
Device Managerエージェントのバージョンが8.0.0,かつ,RAID Managerのバージョンが01-32-03/xx以降,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.xx以降の場合は,仮想IDを使用しての運用ができません。
- Device Managerエージェントのバージョン:8.0.1以降
- RAID Managerのバージョン:01-32-03/xx以降
- XP7 RAID Managerのバージョン:01.32.xx以降
- RAID Managerのバージョンが01-32-03/xx以降,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.xx以降の場合,構成定義ファイルについて次の注意点があります。
- 仮想IDを使用する場合,HORCM_VCMDに指定する必要があります。HORCM_CMDでコマンドデバイスを定義していた場合,RAID ManagerまたはXP7 RAID Managerのアップグレードのタイミングで構成定義ファイルの見直しが必要になります。
- 構成定義ファイル内に物理IDと仮想IDの混在はできません。物理ID用と仮想ID用に分けて構成定義ファイルを作成してください。
- Application Agentの場合,データベースサーバおよびバックアップサーバに認識されているすべてのコマンドデバイスをユーザー認証する必要があります。コマンドデバイスをユーザー認証する方法については,「(2) コマンドデバイスのユーザー認証機能が有効になっている場合の条件」を参照してください。
一括管理構成,および構成定義ファイルの内容については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
また,Application Agentを使用して,データベースを管理する場合,下記の構成をサポートしています。
- コピー種別がローカルコピーの場合
- 1台の物理ストレージマシンに設定した1台の仮想ストレージマシンで構成されているペア構成
- コピー種別がリモートコピーの場合
- 複数の物理ストレージマシンに設定したそれぞれの仮想ストレージマシンで構成されているペア構成
- 一方が物理ストレージマシン,もう一方が別の物理ストレージマシン上に設定された仮想ストレージマシンで構成されているペア構成(仮想ストレージマシンをサポートしているストレージシステム間のコピーペアの場合だけ)
注意
- Application Agentのコマンドの実行対象のLUが仮想IDでホストに認識されており,RAID Managerの構成定義ファイルに物理IDでLDEVを定義した場合,Application Agentのコマンドがエラー終了することがあります。
- 仮想ストレージマシンを利用してデータ移行した場合,データ移行前に取得したバックアップカタログは使用できません。そのため,ディクショナリマップファイルを更新したあとに,バックアップを再取得してください。バックアップカタログおよびディクショナリマップファイルについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Application Agent CLIユーザーズガイド」を参照してください。
(10) スナップショットグループを使用してコピーペアを管理する場合の要件
VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platform,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルまたはHUS VMの場合,スナップショットグループを使用してコピーペアを管理できます。スナップショットグループを使用する場合,次の機能は使用できません。
- アラートの設定(ただし,Thin Imageのプール使用率の監視機能は利用できます)
- マイコピーグループの管理
- レプリカの管理
スナップショットグループを使用して,コピーペアを管理する場合の要件を次に示します。
- ペア管理サーバに割り当てたコマンドデバイスの認証モードが有効であること。
重要
- 次の条件を満たしている場合,自動でユーザー認証が実行されます。
- Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降である。
- Device ManagerサーバとDevice Managerエージェントの間にSSL通信が設定されている。
- 自動でユーザー認証が実行される条件を満たしていない場合,次の手順に従って手動でユーザー認証を実施してください。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントをAdministrator権限を持つアカウントに変更する。
- ペア管理サーバがWindowsの場合,Device Managerエージェントのサービス実行アカウントでOSにログインする。Linuxの場合,rootでOSにログインする。
- RAID Managerのコマンド(raidcom -login)を実行する。
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