Replication Manager ユーザーズガイド
コピーペア状態の更新について説明します。
- この項の構成
- (1) コピーペア状態の更新でのデータの流れ
- (2) ホストを対象にしたコピーペア状態の手動更新
- (3) ボリュームを対象にしたコピーペア状態の手動更新
- (4) コピーグループまたはスナップショットグループを対象にしたコピーペア状態の手動更新
- (5) マイコピーグループを対象にしたコピーペア状態の手動更新
- (6) コピーペア状態の更新間隔の算出手順
- (7) 情報取得元を対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
- (8) ペア管理サーバを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
- (9) ストレージシステムを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
- (10) コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報自動更新停止
オープン系システムの場合,コピーペア状態はDevice Managerエージェントから取得します。複数サイトにインストールされているDevice Managerサーバを情報取得元として使用している場合は,各サイトのDevice Managerエージェントを使用して取得します。
メインフレーム系システムの場合,コピーペア状態は情報取得元として登録されているBusiness Continuity ManagerまたはMainframe Agentから取得します。
ホストを対象にしたコピーペア状態の手動更新手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[リソース]-[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。- ホストビューの任意のサブウィンドウを表示し,そのサブウィンドウの[ホスト情報更新]ボタンをクリックします。
ホストビューのサブウィンドウに表示されているコピーペア状態が更新されます。
ホストビューについては,「9.3.6 ホスト一覧の表示」を参照してください。
ボリュームを対象にしたコピーペア状態の手動更新手順を次に示します。
- コピーペア状態を更新するボリュームの情報を表示します。
情報の表示方法については,「(1) ホストに属するボリューム情報の表示」または「(1) ストレージシステムに属するボリューム情報の表示」を参照してください。- [LUN情報更新]ボタン,[DEVN情報更新]ボタン,[LDEV情報更新]ボタン,または[コピーペア情報更新]ボタンをクリックして,更新操作を開始します。
<ボリューム名>サブウィンドウに表示されているコピーペア状態が更新されます。
ストレージシステムビューでは,ボリューム(LUN)の一覧からボリュームを選択し,[LUN情報更新]ボタンをクリックすれば,コピーペア状態を更新することもできます。
ストレージシステムビューについては,「9.3.11 ストレージシステム一覧の表示」を参照してください。
重要
- メインフレーム系システムの場合,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態によってはコピーペア状態が更新されないことがあります。[最終更新時刻]欄の情報が更新されない場合は,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態を確認してください。
(4) コピーグループまたはスナップショットグループを対象にしたコピーペア状態の手動更新
コピーグループまたはスナップショットグループを対象にしたコピーペア状態の手動更新手順を次に示します。
- コピーペア状態を更新するコピーグループまたはスナップショットグループの情報を表示します。
情報を表示する方法については,「(1) ホストに属するコピーグループ情報またはスナップショットグループ情報の表示」,「(1) ストレージシステムに属するボリューム情報の表示」または「(1) コピーペア構成定義に属するコピーグループ情報の表示」を参照してください。- コピーグループの場合,[コピーグループ情報更新]ボタンをクリックして,更新操作を開始します。
<コピーグループ名>サブウィンドウに表示されているコピーペア状態が更新されます。
スナップショットグループの場合,[スナップショットグループ情報更新]ボタンをクリックして,更新操作を開始します。
<スナップショットグループ名>サブウィンドウに表示されているコピーペア状態が更新されます。
重要
- メインフレーム系システムの場合,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態によってはコピーペア状態が更新されないことがあります。[最終更新時刻]欄の情報が更新されない場合は,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態を確認してください。
(5) マイコピーグループを対象にしたコピーペア状態の手動更新
マイコピーグループを対象にしたコピーペア状態の手動更新手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[マイグループ]-[マイコピーグループ]を選択します。
マイコピーグループサブウィンドウが表示されます。- [マイコピーグループ情報更新]ボタンをクリックして,更新操作を開始します。
マイコピーグループサブウィンドウに表示されているコピーペア状態が更新されます。
重要
- メインフレーム系システムの場合,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態によってはコピーペア状態が更新されないことがあります。その場合は,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態を確認してください。
コピーペア状態の更新間隔の算出手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[管理者メニュー]-[イベントログ]を選択します。
イベントログのデータがイベントログサブウィンドウに一覧で表示されます。- イベントログのメッセージIDを使用して,各ペア管理サーバ(ホスト)または各ストレージシステムが,ペア状態の取得を開始した日時,および終了した日時を確認します。
コピーペア状態の取得開始時と取得終了時に出力されるメッセージIDを次の表に示します。表9-1 コピーペア状態の取得開始時と取得終了時に出力されるメッセージID
システムの種別 ペア状態取得元 メッセージID ペア状態の取得開始時 ペア状態の取得終了時 オープン系システム ペア管理サーバ(ホスト) KAVN00123-I KAVN00124-I ストレージシステム KAVN02374-I KAVN02375-I メインフレーム系システム ペア管理サーバ(ホスト) KAVN00126-I KAVN00127-I - 手順2で確認した開始日時と終了日時を使用して,ペア管理サーバ(ホスト)ごと,またはストレージシステムごとにペア状態の取得に必要な時間を算出します。
- 更新間隔に,手順3で算出した時間よりも大きい値を設定します。
(7) 情報取得元を対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
オープン系システムの場合は,ペア管理サーバごと,または情報取得元であるDevice Managerサーバごとに更新間隔(情報を取得する間隔)を設定できます。メインフレーム系システムの場合は,情報取得元であるBusiness Continuity ManagerまたはMainframe Agentごとに設定できます。
情報取得元を対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]を選択します。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。- [情報取得元]タブをクリックします。
情報取得元の一覧が表示されます。- コピーペア状態を自動で取得する情報取得元の
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <情報取得元名>ダイアログまたはペア状態更新間隔の編集 - <ペア管理サーバ名>ダイアログが表示されます。- 更新間隔を入力します。
オープン系システムでペア管理サーバごとに間隔を設定している場合は,[エージェントに対する更新間隔設定]を指定すると,情報取得元に属するすべてのペア管理サーバの設定値が上書きされます。特定のペア管理サーバにだけ異なる更新間隔を指定する場合は,あとで設定し直してください。
オープン系システムのすべてのコピーペアをペア管理サーバで管理している場合は,「(10) コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報自動更新停止」を参照してDevice Managerでストレージシステム情報を自動的に更新しないように設定してください。- 設定内容を確認し,適用します。
監視設定サブウィンドウの設定内容が適用されます。以後,指定した設定内容に従ってコピーペア状態が自動的に更新されます。
重要
- メインフレーム系システムの場合,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態によってはコピーペア状態が更新されないことがあります。指定した時刻になっても[最終更新時刻]欄の情報が更新されない場合は,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態を確認してください。
(8) ペア管理サーバを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
オープン系システムの場合は,ペア管理サーバごと,または情報取得元であるDevice Managerサーバごとに更新間隔を設定できます。また,定期的な更新を無効にすることもできます。
ペア管理サーバを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]を選択します。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。- [情報取得元]タブをクリックします。
情報取得元の一覧が表示されます。- ペア管理サーバが属する情報取得元であるDevice Managerサーバ名のリンクをクリックします。
<Device Managerサーバ名>サブウィンドウが表示されます。- コピーペア状態を自動で取得するペア管理サーバの
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <ペア管理サーバ名>ダイアログが表示されます。- 更新間隔の設定を変更し,適用します。
<Device Managerサーバ名>サブウィンドウで指定した設定内容が適用されます。以後,指定した設定内容に基づいてコピーペア状態が自動的に更新されます。
(9) ストレージシステムを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
デバイスグループで定義されたコピーグループを含むストレージシステムごとに更新間隔を設定できます。また,定期的な更新を無効にすることもできます。
ストレージシステムを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]を選択します。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。- [ストレージシステム]タブをクリックします。
ストレージシステムの一覧が表示されます。- コピーペア状態を自動で取得するストレージシステムの
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <ストレージシステム名>ダイアログが表示されます。- 更新間隔の設定を変更し,適用します。
監視設定サブウィンドウの設定内容が適用されます。以後,指定した設定内容に基づいてコピーペア状態が自動的に更新されます。
(10) コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報自動更新停止
すべてのコピーペアがペア管理サーバによって管理されるオープン系システムでは,手動でコピーペア状態を更新しているときにDevice Managerでストレージシステム情報を自動的に更新しない(Device Managerのリフレッシュを無効にする)ように設定します。
コピーペア状態が自動更新中でも,Device Managerでストレージシステム情報を自動的に更新しないよう設定できます。
コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報の自動更新の停止手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]をクリックします。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。- [情報取得元]タブをクリックします。
情報取得元の一覧が表示されます。- ストレージシステム情報を自動的に更新しないよう設定する情報取得元の
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <情報取得元名>ダイアログが表示されます。- [Device Managerに対する更新間隔設定]の[手動による更新操作時にDevice Managerのリフレッシュを行わない]チェックボックスおよび[定期更新を無効にする]チェックボックスを選択します。
- 設定内容を確認し,適用します。
監視設定サブウィンドウの設定内容が更新されます。以後,手動更新時には,各ペア管理サーバ上のDevice Managerエージェントからコピーペア状態が取得され,管理サーバ上のDevice Managerからは取得されなくなります。
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