Replication Manager ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


5.9.4 global-active deviceおよびUniversal Replicatorによる3DCデルタリシンク構成で障害が発生した場合の対処

global-active deviceおよびUniversal Replicatorによる3DCデルタリシンク構成でglobal-active deviceのコピーペアに障害が発生した場合,次に示す手順で対処してください。

この項の構成
(1) プライマリーサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処
(2) ローカルサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処

(1) プライマリーサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処

プライマリーサイトのストレージシステムに障害が発生し,global-active deviceのコピーが継続できなくなった場合,global-active deviceのコピーペアはerror状態に遷移します。

このとき,global-active deviceの副ボリュームに接続されているデルタURはUniversal Replicatorになり,Universal Replicatorの副ボリュームへデータの再同期が実行されます。

global-active deviceの副ボリュームのデータを最新の情報として3DCデルタリシンク構成を復旧する場合,次の手順で対処してください。

  1. 障害への対処を実施します。
    対処した後,必要に応じて構成情報の更新またはストレージシステム情報の更新を実施します。
  2. global-active deviceの正ボリュームに接続されているUniversal Replicatorのコピーペアを削除します。
  3. global-active deviceの正ボリュームに接続されているデルタURのコピーペアを作成します。
  4. global-active deviceのコピーペアに対してtakeover-recovery(resync)操作を実行します。
  5. global-active deviceのコピーペアに対してswap操作を実行します。

コンシステンシーグループ内のすべてのUniversal Replicatorのコピーペアがsync状態になった時点で3DCデルタリシンク構成の運用が再開できます。

(2) ローカルサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処

障害によってglobal-active deviceのコピーが継続できなくなり,global-active deviceの正ボリュームのデータを最新の情報として復旧する場合,コピーペア状態の変更ウィザードを使用して,次の手順で対処してください。

  1. global-active deviceのコピーペアに対してsplit操作を実行します。
  2. 障害への対処を実施します。
    対処した後,必要に応じて構成情報の更新またはストレージシステム情報の更新を実施します。
  3. global-active deviceのコピーペアに対してresync操作を実行します。
  4. Universal Replicatorのコピーペアに対してresync操作を実行します。

コンシステンシーグループ内のすべてのUniversal Replicatorのコピーペアがsync状態となった時点で3DCデルタリシンク構成の運用が再開できます。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.