Replication Manager ユーザーズガイド
global-active deviceおよびUniversal Replicatorによる3DCデルタリシンク構成でglobal-active deviceのコピーペアに障害が発生した場合,次に示す手順で対処してください。
- この項の構成
- (1) プライマリーサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処
- (2) ローカルサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処
(1) プライマリーサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処
プライマリーサイトのストレージシステムに障害が発生し,global-active deviceのコピーが継続できなくなった場合,global-active deviceのコピーペアはerror状態に遷移します。
このとき,global-active deviceの副ボリュームに接続されているデルタURはUniversal Replicatorになり,Universal Replicatorの副ボリュームへデータの再同期が実行されます。
global-active deviceの副ボリュームのデータを最新の情報として3DCデルタリシンク構成を復旧する場合,次の手順で対処してください。
- 障害への対処を実施します。
対処した後,必要に応じて構成情報の更新またはストレージシステム情報の更新を実施します。- global-active deviceの正ボリュームに接続されているUniversal Replicatorのコピーペアを削除します。
- global-active deviceの正ボリュームに接続されているデルタURのコピーペアを作成します。
- global-active deviceのコピーペアに対してtakeover-recovery(resync)操作を実行します。
- global-active deviceのコピーペアに対してswap操作を実行します。
コンシステンシーグループ内のすべてのUniversal Replicatorのコピーペアがsync状態になった時点で3DCデルタリシンク構成の運用が再開できます。
(2) ローカルサイトのストレージシステムに障害が発生した場合への対処
障害によってglobal-active deviceのコピーが継続できなくなり,global-active deviceの正ボリュームのデータを最新の情報として復旧する場合,コピーペア状態の変更ウィザードを使用して,次の手順で対処してください。
- global-active deviceのコピーペアに対してsplit操作を実行します。
- 障害への対処を実施します。
対処した後,必要に応じて構成情報の更新またはストレージシステム情報の更新を実施します。- global-active deviceのコピーペアに対してresync操作を実行します。
- Universal Replicatorのコピーペアに対してresync操作を実行します。
コンシステンシーグループ内のすべてのUniversal Replicatorのコピーペアがsync状態となった時点で3DCデルタリシンク構成の運用が再開できます。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.