Tuning Manager APIリファレンスガイド
遠隔地からのアクセスなど,低スループットの回線を利用したアクセスや,一回のリクエストで取得するデータが大容量となるケースでは,コンテンツを圧縮して転送することで転送時間を短縮できます。一方,高スループットな回線で小容量のデータを取得するケースでは, コンテンツの圧縮処理がボトルネックとなるため,データの容量に応じて圧縮転送をしてください。
圧縮転送はHTTPプロトコルのバージョンが1.1の場合にだけ使用できます。サポートしているエンコーディング方式は,「gzip」および「identity」です。なお,「identity」の場合,圧縮はしません。
APIクライアントは,リクエストメッセージにAccept-Encodingヘッダーを付与してエンコーディング方式を通知します。APIクライアントは,対応可能なエンコーディング方式を複数列挙した上で優先度を指定できます。
なお,Accept-Encodingヘッダーで「*」を通知した場合は,「gzip」として処理されます。
「gzip」または「identity」による圧縮処理を要求するリクエストメッセージのAccept-Encodingヘッダーを次に示します。
圧縮処理を要求するリクエストメッセージのAccept-Encodingヘッダー
Accept-Encoding: gzip, identityコンテンツの圧縮は,すべてのURIに対して適用できますが,レスポンスボディのサイズが100バイトを超える場合にだけ圧縮されます。
コンテンツを圧縮した場合は,レスポンスメッセージにContent-EncodingヘッダーおよびVaryヘッダーが含まれます。Content-Encodingヘッダーは,使用したエンコーディング方式をクライアントに通知するためのヘッダーです。またVaryヘッダーは圧縮によってレスポンスボディが変化していることを通知するヘッダーです。ただし,エンコーディング方式が「identity」の場合は,レスポンスメッセージにContent-EncodingヘッダーおよびVaryヘッダーは含まれません。
「gzip」でコンテンツを圧縮した場合のレスポンスメッセージに含まれるContent-EncodingヘッダーおよびVaryヘッダーを次に示します。
コンテンツを圧縮した場合のレスポンスメッセージに含まれるContent-EncodingヘッダーおよびVaryヘッダー
Content-Encoding: gzip Vary: Accept-Encoding
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