Tuning Manager - Agents
パフォーマンスデータを変換する
htmhsconvert {-all | -key サービスキー -inst インスタンス名 [-lhost 論理ホスト名] | -from Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ} [-to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ] [-rawstartdate YYYY/MM/DD | -rawlimitdays DD]Storeデータベースを削除する
htmhsconvert {-all | -key サービスキー -inst インスタンス名 [-lhost 論理ホスト名]} [-deletestore]htmhsconvertコマンドは,Storeデータベースで運用している場合に蓄積されたパフォーマンスデータをHybrid Storeのデータ形式に変換するコマンドです。
Hybrid Storeのシステム要件(OS,ディスクの空き容量など)を満たさない環境で移行対象のパフォーマンスデータを指定して移行する場合や,別ホストへパフォーマンスデータを移行する場合の使用に適しています。
- 注意
- 同一ホスト内での移行の場合は,このコマンドを実行したあとに,htmhsmigrateコマンドを実行してHybrid Storeで運用できる状態にしてください。
また,別ホストへの移行の場合は,移行先ホストをHybrid Storeで運用できる状態にしておいてください。- htmhsconvertコマンドを実行する際は,Windowsの場合は「12.1 StoreデータベースからHybrid Storeへ移行する」,UNIXの場合は「13.1 StoreデータベースからHybrid Storeへ移行する」の記載に従って実行してください。
HTM - Agent for RAID,またはHTM - Agent for NASがインストールされているホスト
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
- UNIXの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
- Windowsの場合
インストール先フォルダ\htnm\bin\
- UNIXの場合
/opt/jp1pc/htnm/bin/htmhsconvertコマンドの引数を次の表に示します。
引数 説明 -all Hybrid Storeをサポートするエージェントのすべてのインスタンスが変換対象となります。 -key サービスキー 変換するエージェントのサービスキーを指定します。 -inst インスタンス名 変換するインスタンス名を指定します。-keyオプションを指定した場合に,マルチインスタンスのときは必ず指定してください。 -lhost 論理ホスト名 論理ホストのパフォーマンスデータを変換対象にする場合に必ず指定します。 -from Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリを指定します。省略した場合,変換対象のエージェントのStoreディレクトリが対象となります。
ディレクトリは,パス長が1~80バイトの絶対パスで指定します。
指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
また,パスに空白文字を含む場合はダブルクォーテーション(")で囲んで指定します。
なお,次の指定はできません。
- シンボリックリンク
- ネットワークドライブ
- ネットワークディレクトリ
-to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ 形式変換後のデータの格納先ディレクトリを指定します。省略した場合は,変換データをStoreディレクトリに直接格納します。-fromオプションを指定した場合は,必ず-toオプションも指定してください。
ディレクトリは,パス長が1~80バイトの絶対パスで指定します。
指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
また,パスに空白文字を含む場合はダブルクォーテーション(")で囲んで指定します。
なお,次の指定はできません。
- シンボリックリンク
- ネットワークドライブ
- ネットワークディレクトリ
- 今後運用を始める,移行後のHybrid Storeの格納先ディレクトリ
- 注意
- -toオプションを指定した場合,パフォーマンスデータの保存期間および出力先パスの設定は引き継がれません。再度設定してください。
-rawstartdate YYYY/MM/DD 特定の期間に限定してrawデータを変換する場合に指定します。
-rawstartdate(自身の値を含む)から最新の性能値の取得時間までのrawデータを変換対象とします。
値は,htmhsconvertコマンドを実行したホストのローカルタイムで指定してください。-rawlimitdays DD 特定の期間に限定してrawデータを変換する場合に指定します。最新の性能値の取得時間から,指定した日数分遡った期間のrawデータを変換対象とします。
0を指定した場合、rawデータを変換対象外とします。-deletestore インストーラー実行時に「インストール後にパフォーマンスデータの引き継ぎを実施する」を選択した場合や,htmhsconvertコマンドがエラー終了した場合に,Storeデータベースのパフォーマンスデータを削除するときに指定します。 htmhsconvertコマンドを実行して,StoreデータベースからHybrid Storeで運用するための形式に変換する際の前提条件を次に示します。
- 変換対象エージェントのTuning Manager Agent REST APIコンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agentのサービスが停止している。
- 変換データの格納先ディレクトリが存在する。
- 変換データの格納先ディレクトリの空き容量が,変換対象データの1.2倍以上の容量である。
- 変換対象のエージェントのデータモデルバージョンより変換データの格納先のエージェントのデータモデルバージョンが同じ,または新しいバージョンである。
- 変換対象のStoreデータベースのバージョンが2.0である。
- 変換対象のパフォーマンスデータは,運用しているStoreデータベースのデータ(ただし,インポートしたデータは変換されない),またはjpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドでバックアップされたデータである。
- 変換対象のインスタンス名と変換先のインスタンス名が一致している。
- 別ホストに移行する場合,移行元ホストで変換を実行する(Storeデータベースを移行先にコピーしてからは変換できない)。
- 変換元データと対になるSTDICT.DATが存在している。
パフォーマンスデータの変換が途中で失敗した場合は,変換に失敗したインスタンスのデータを削除したあとに,コマンドを再実行してください。
0 正常終了した。 1 指定したオプションが不正である。 2 コマンドの実行権限がない。 3 指定したエージェントのインスタンスにデータが存在しないため,コマンドの実行が無効である。 4 変換対象エージェントのインスタンスの次のサービスが起動している。または,サービスの起動コマンド,停止コマンド,セットアップコマンドが実行中である。
- PFM - Agent
- PFM - Manager
5 変換対象にStoreバージョン1.0のインスタンスが含まれている。 100 STDICT.DATファイルが存在しない,または,指定した論理ホスト,インスタンスが存在しない。 101 指定したエージェントがHybrid Storeをサポートしていない。 102 指定したディレクトリが存在しない。 103 変換データの格納先ディレクトリのパス長が上限を超えるため,変換データを格納できない。 110 容量が不足している。 200 メモリーが不足している。 210 データの変換中に容量が不足した。 211 ファイルまたはディレクトリにアクセスできないため,データの変換に失敗した。 231 変換対象のデータが不正であるため,データの変換に失敗した。 232 次のどれかの原因で,設定の引き継ぎに失敗した。
- ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。
- マージ対象の設定ファイルの値が不正である。
- 予期しないエラーが発生した。
254 一部またはすべてのAgentインスタンスで,データの変換に失敗した。 255 予期しないエラーが発生した。
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