Tuning Manager - Agents

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18.2.4 htmhsconvert

形式

パフォーマンスデータを変換する

htmhsconvert     {-all | -key サービスキー 
                  -inst インスタンス名 [-lhost 論理ホスト名]
                 | -from Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ}
                 [-to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ]
                 [-rawstartdate YYYY/MM/DD | -rawlimitdays DD]
                 

Storeデータベースを削除する

htmhsconvert     {-all | -key サービスキー 
                  -inst インスタンス名 [-lhost 論理ホスト名]}
                 [-deletestore]
                 

機能

htmhsconvertコマンドは,Storeデータベースで運用している場合に蓄積されたパフォーマンスデータをHybrid Storeのデータ形式に変換するコマンドです。

Hybrid Storeのシステム要件(OS,ディスクの空き容量など)を満たさない環境で移行対象のパフォーマンスデータを指定して移行する場合や,別ホストへパフォーマンスデータを移行する場合の使用に適しています。 

注意

コマンドを実行できるホスト

HTM - Agent for RAID,またはHTM - Agent for NASがインストールされているホスト

実行権限

Windowsの場合
Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合
rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
インストール先フォルダ\htnm\bin\

UNIXの場合
/opt/jp1pc/htnm/bin/

引数

htmhsconvertコマンドの引数を次の表に示します。

表18-5 htmhsconvertコマンドの引数一覧

引数 説明
-all Hybrid Storeをサポートするエージェントのすべてのインスタンスが変換対象となります。
-key サービスキー 変換するエージェントのサービスキーを指定します。
-inst インスタンス名 変換するインスタンス名を指定します。-keyオプションを指定した場合に,マルチインスタンスのときは必ず指定してください。
-lhost 論理ホスト名 論理ホストのパフォーマンスデータを変換対象にする場合に必ず指定します。
-from Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリを指定します。省略した場合,変換対象のエージェントのStoreディレクトリが対象となります。
ディレクトリは,パス長が1~80バイトの絶対パスで指定します。
指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
また,パスに空白文字を含む場合はダブルクォーテーション(")で囲んで指定します。
なお,次の指定はできません。
  • シンボリックリンク
  • ネットワークドライブ
  • ネットワークディレクトリ
-to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ 形式変換後のデータの格納先ディレクトリを指定します。省略した場合は,変換データをStoreディレクトリに直接格納します。-fromオプションを指定した場合は,必ず-toオプションも指定してください。
ディレクトリは,パス長が1~80バイトの絶対パスで指定します。
指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
また,パスに空白文字を含む場合はダブルクォーテーション(")で囲んで指定します。
なお,次の指定はできません。
  • シンボリックリンク
  • ネットワークドライブ
  • ネットワークディレクトリ
  • 今後運用を始める,移行後のHybrid Storeの格納先ディレクトリ

注意
-toオプションを指定した場合,パフォーマンスデータの保存期間および出力先パスの設定は引き継がれません。再度設定してください。
-rawstartdate YYYY/MM/DD 特定の期間に限定してrawデータを変換する場合に指定します。
-rawstartdate(自身の値を含む)から最新の性能値の取得時間までのrawデータを変換対象とします。
値は,htmhsconvertコマンドを実行したホストのローカルタイムで指定してください。
-rawlimitdays DD 特定の期間に限定してrawデータを変換する場合に指定します。最新の性能値の取得時間から,指定した日数分遡った期間のrawデータを変換対象とします。
0を指定した場合、rawデータを変換対象外とします。
-deletestore インストーラー実行時に「インストール後にパフォーマンスデータの引き継ぎを実施する」を選択した場合や,htmhsconvertコマンドがエラー終了した場合に,Storeデータベースのパフォーマンスデータを削除するときに指定します。

前提条件

htmhsconvertコマンドを実行して,StoreデータベースからHybrid Storeで運用するための形式に変換する際の前提条件を次に示します。

注意事項

パフォーマンスデータの変換が途中で失敗した場合は,変換に失敗したインスタンスのデータを削除したあとに,コマンドを再実行してください。

戻り値

0 正常終了した。
1 指定したオプションが不正である。
2 コマンドの実行権限がない。
3 指定したエージェントのインスタンスにデータが存在しないため,コマンドの実行が無効である。
4 変換対象エージェントのインスタンスの次のサービスが起動している。または,サービスの起動コマンド,停止コマンド,セットアップコマンドが実行中である。
  • PFM - Agent
  • PFM - Manager
5 変換対象にStoreバージョン1.0のインスタンスが含まれている。
100 STDICT.DATファイルが存在しない,または,指定した論理ホスト,インスタンスが存在しない。
101 指定したエージェントがHybrid Storeをサポートしていない。
102 指定したディレクトリが存在しない。
103 変換データの格納先ディレクトリのパス長が上限を超えるため,変換データを格納できない。
110 容量が不足している。
200 メモリーが不足している。
210 データの変換中に容量が不足した。
211 ファイルまたはディレクトリにアクセスできないため,データの変換に失敗した。
231 変換対象のデータが不正であるため,データの変換に失敗した。
232 次のどれかの原因で,設定の引き継ぎに失敗した。
  • ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。
  • マージ対象の設定ファイルの値が不正である。
  • 予期しないエラーが発生した。
254 一部またはすべてのAgentインスタンスで,データの変換に失敗した。
255 予期しないエラーが発生した。

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