Tuning Manager - Agents

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6.1.1 HAクラスタシステムでのHTM - Agentsの構成

HA クラスタシステムでAgent を運用する場合,Agent の種類によって,物理ホストで 運用するものと論理ホストで運用するものがあります。

論理ホスト上では運用できないHTM - Agent

HTM - Storage Mapping Agentは,HAクラスタシステムの物理ホストで運用します。

HTM - Storage Mapping Agentは,クラスタシステムであっても物理ホスト上で構成情報や性能情報を収集します。論理ホスト環境で実行したり,フェールオーバーしたりする構成にはできません。クラスタシステムで運用する場合も,クラスタソフトには登録しません。

論理ホスト上で運用できるHTM - Agent

次に示すHTM - Agentは,HAクラスタシステムの物理ホストおよび論理ホストで運用できます。

これらのHTM - Agentは,監視対象に合わせた構成で運用します。監視対象が論理ホストで運用されている場合,ユーザーはHTM - Agentを監視対象と同じ論理ホストで実行して,監視対象のパフォーマンスを監視します。 例えば,HTM - Agent for RAIDの場合,クラスタ構成の論理ホスト環境で動作し,ストレージサブシステムを監視します。HTM - Agent for NASも同様に,クラスタ構成の論理ホスト環境で動作し,NASシステムを監視します。

注意
VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルまたはVSP E990のSVPのプログラムとHTM - Agentを同じホストで運用する場合,SVPのプログラムはクラスタ構成をサポートしていないため,HTM - Agentはクラスタ構成にできません。

HAクラスタシステムでHTM - Agent for RAIDを運用する場合は,次のような構成で運用します。

図6-1 HAクラスタシステムでのHTM - Agent for RAIDの構成例

[図]

図6-1 HAクラスタシステムでのHTM - Agent for RAIDの構成例」に示すように,HTM - Agent for RAIDはクラスタ構成の論理ホスト環境で動作し,ストレージシステムを監視します。障害発生時はHTM - Agent for RAIDをフェールオーバーし,監視を継続できます。

また,共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し,フェールオーバー時に引き継ぎます。論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリを「環境ディレクトリ」と呼びます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementプログラムがある場合は,同じ環境ディレクトリを使用します。

注意

クラスタ環境でHTM - Agent for RAIDをインスタンスごとに異なる論理ホストに分けて運用する場合の構成の図を次に示します。

図6-2 HTM - Agent for RAIDをインスタンスごとに異なる論理ホストに分けて運用する場合の構成

[図]

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