Tuning Manager - Agents
HA クラスタシステムでAgent を運用する場合,Agent の種類によって,物理ホストで 運用するものと論理ホストで運用するものがあります。
HTM - Storage Mapping Agentは,HAクラスタシステムの物理ホストで運用します。
HTM - Storage Mapping Agentは,クラスタシステムであっても物理ホスト上で構成情報や性能情報を収集します。論理ホスト環境で実行したり,フェールオーバーしたりする構成にはできません。クラスタシステムで運用する場合も,クラスタソフトには登録しません。
次に示すHTM - Agentは,HAクラスタシステムの物理ホストおよび論理ホストで運用できます。
- HTM - Agent for RAID
- HTM - Agent for NAS
これらのHTM - Agentは,監視対象に合わせた構成で運用します。監視対象が論理ホストで運用されている場合,ユーザーはHTM - Agentを監視対象と同じ論理ホストで実行して,監視対象のパフォーマンスを監視します。 例えば,HTM - Agent for RAIDの場合,クラスタ構成の論理ホスト環境で動作し,ストレージサブシステムを監視します。HTM - Agent for NASも同様に,クラスタ構成の論理ホスト環境で動作し,NASシステムを監視します。
- 注意
- VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルまたはVSP E990のSVPのプログラムとHTM - Agentを同じホストで運用する場合,SVPのプログラムはクラスタ構成をサポートしていないため,HTM - Agentはクラスタ構成にできません。
HAクラスタシステムでHTM - Agent for RAIDを運用する場合は,次のような構成で運用します。
図6-1 HAクラスタシステムでのHTM - Agent for RAIDの構成例
「図6-1 HAクラスタシステムでのHTM - Agent for RAIDの構成例」に示すように,HTM - Agent for RAIDはクラスタ構成の論理ホスト環境で動作し,ストレージシステムを監視します。障害発生時はHTM - Agent for RAIDをフェールオーバーし,監視を継続できます。
また,共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し,フェールオーバー時に引き継ぎます。論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリを「環境ディレクトリ」と呼びます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementプログラムがある場合は,同じ環境ディレクトリを使用します。
- Hybrid Storeで運用する場合
クラスタ環境でHTM - Agent for RAID,またはHTM - Agent for NASをインスタンスごとに異なる論理ホストに分けて運用はできません。クラスタ環境で運用したい場合は,HTM - Agent for RAID,またはHTM - Agent for NASのインスタンスを1つの論理ホスト上で稼働させてください。また,Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントも同じ論理ホスト上でクラスタ運用してください。- StoreデータベースでかつTuning Manager APIを利用する場合
クラスタ環境でHTM - Agent for RAIDのインスタンスを1つの論理ホスト上で稼働させる場合は,Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントもクラスタ運用してください。
クラスタ環境でHTM - Agent for RAIDをインスタンスごとに異なる論理ホストに分けて運用する場合は,Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントをクラスタ運用できません。Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントを実行系ノードおよび待機系ノードの両方の物理ホスト上で稼働させてください。クラスタ環境でHTM - Agent for RAIDをインスタンスごとに異なる論理ホストに分けて運用する場合の構成の図を次に示します。
図6-2 HTM - Agent for RAIDをインスタンスごとに異なる論理ホストに分けて運用する場合の構成
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