Tuning Manager - Agents
JP1/NETM/DMは,ネットワークを利用して,ソフトウェアの配布やクライアントの資産管理を実現するシステムです。
JP1/NETM/DMを使用すると,分散している複数のホストに一括してHTM - Agent for NASをリモートインストールできます。ここでは,HTM - Agent for NASをリモートインストールするための手順として,JP1/NETM/DMを使用したHTM - Agent for NASのパッケージング,HTM - Agent for NASの配布指令の作成および登録,ならびに配布指令の実行について説明します。
重要
- Hybrid Storeで運用したい場合は,インストール後にHybrid Storeへ移行してください。移行の手順は「13.1 StoreデータベースからHybrid Storeへ移行する」を参照してください。
- この項の構成
- (1) リモートインストールの概要
- (2) HTM - Agent for NASのパッケージング
- (3) HTM - Agent for NASの配布指令の作成および登録
- (4) HTM - Agent for NASの配布指令の実行
リモートインストールの流れおよびリモートインストールをする場合のシステム構成について説明します。
次の図に示す流れに従って,HTM - Agent for NASをリモートインストールしてください。
図4-8 リモートインストールの流れ(UNIXの場合(HTM - Agent for NAS))
JP1/NETM/DMを使用してHTM - Agent for NASをリモートインストールするための条件を示します。
- プログラム
- HTM - Agent for NASをリモートインストールする環境を構築するためには,次の製品が必要です。なお,各製品のバージョンについては,「ソフトウェア添付資料」の機能別/条件付き前提ソフトウェアについて説明している個所を参照してください。
- JP1/NETM/DM Manager
配布管理システムに必要です。配布管理システムとは,ソフトウェアを配布先システムにインストールし,インストール状況やインストール先の状態を管理するシステムです。- JP1/NETM/DM Client
資源登録システム,およびHTM - Agent for NASをインストールするすべてのホストに必要です。資源登録システムとは,ソフトウェアを配布管理システムへ登録するシステムです。JP1/NETM/DM Managerの詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM Manager」を参照してください。
JP1/NETM/DM Clientの詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)」を参照してください。
- システム構成
- JP1/NETM/DMを使用してHTM - Agent for NASをリモートインストールする場合のシステム構成を次の図に示します。
図4-9 JP1/NETM/DMを使用してHTM - Agent for NASをリモートインストールする場合のシステム構成(UNIXの場合)
- まず,資源登録システムから配布管理システムにHTM - Agent for NASを登録(パッケージング)します。次に配布管理システムで,HTM - Agent for NASのインストール先などを指定した配布指令を作成して登録します。配布指令を実行すると,HTM - Agent for NASが配布先システムにインストールされます。
- 配布指令を実行すると,配布先システムには展開前のHTM - Agent for NASが一時的に格納されます(HTM - Agent for NASのDVD-ROMに格納されているサンプルファイルを使用する場合,/tmp/HiCommand/HTMNASに格納されます)。配布先システムのHTM - Agent for NASの一時的な格納場所には,十分な空き容量を確保してください。
(2) HTM - Agent for NASのパッケージング
資源登録システムから配布管理システムへHTM - Agent for NASを登録します。この操作は資源登録システムで実行します。
DVD-ROMから直接パッケージングを実行する場合,手順3まで実行してから,手順4に進んでください。DVD-ROMから製品ファイルをコピーして任意のディレクトリでパッケージングを実行する場合,手順3まで実行してから,手順5に進んでください。
- 資源登録システムにログインする。
- Hitachi Command Suite製品のインストール用DVD-ROMをセットする。
- HTM - Agent for NASの製品名称やインストールに関する情報を設定した登録ファイル,および配布先システムで実行されるインストーラー実行シェルを作成する。
登録ファイルおよびインストーラー実行シェルは,Hitachi Command Suite製品のインストール用DVD-ROM内のHTM - Agent for NASのディレクトリ内にサンプルファイルが格納されています。このサンプルファイルを,編集しないでそのまま使用することをお勧めします。
HTM - Agent for NASのパッケージングに必要なファイルおよびファイルの格納場所を次の表に示します。表4-12 HTM - Agent for NASのパッケージングに必要なファイルおよびファイルの格納場所(UNIXの場合)
例として,Linux版のDVD-ROMに格納されている各ファイルの内容を次に示します。
ファイルの種類 ファイル名 格納場所 登録ファイルのサンプルファイル HTM_regfile DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for NASのディレクトリ/Dist/ インストーラー実行シェルのサンプルファイル HTM_install DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for NASのディレクトリ/Dist/
- 登録ファイルのサンプルファイルの内容
- インストーラー実行シェルのサンプルファイルの内容
- DVD-ROMから直接パッケージングを実行する場合,次に示すコマンドを実行して,配布管理システムへHTM - Agent for NASを登録する。
# cd DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for NASのディレクトリ # rdscm -kNETM/DMパスワード -d. DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for NASのディレクトリ/Dist/HTM_regfile- 任意のディレクトリでパッケージングを実行する場合,NETM/DMコマンドで配布管理システムにHTM - Agent for NASを登録する。
任意のディレクトリを/tmp/workとした場合のコマンド実行例を示します。# mkdir /tmp/work # cp -pr DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for NASのディレクトリ/* /tmp/work # cd /tmp/work # rdscm -kNETM/DMパスワード -d. /tmp/work/Dist/HTM_regfile
(3) HTM - Agent for NASの配布指令の作成および登録
HTM - Agent for NASの配布指令を作成および登録します。この操作は配布管理システムで実行します。
- 配布管理システムにログインする。
- 次に示すコマンドを実行して,登録されているパッケージの一覧を表示し,HTM - Agent for NASのパッケージ名を確認する。
# rdsdmrsc -cコマンドの実行例を次に示します。この例は,HTM - Agent for NASのインストール用DVD-ROMに格納されている登録ファイルのサンプルファイルを使用して,HTM - Agent for NASを登録する場合の例です。網掛けの部分がHTM - Agent for NASのパッケージ名です。- 次に示すコマンドを実行して,配布指令を登録する。
HTM - Agent for NASのパッケージ名には,手順2で表示されたHTM - Agent for NASのパッケージ名を指定します。
コマンドの実行例を次に示します。網掛けの部分がHTM - Agent for NASのパッケージ名です。
(4) HTM - Agent for NASの配布指令の実行
HTM - Agent for NASのパッケージを登録した配布管理システムで,次のコマンドを実行することで,登録した配布指令を実行し,配布先システムへHTM - Agent for NASをリモートインストールします。
# rdsdmind -xコマンドを実行すると,配布指令で指定したすべてのホストにHTM - Agent for NASがインストールされます。
また,DVD-ROMに格納されているインストーラー実行シェルのサンプルファイルを使用してHTM - Agent for NASを登録した場合,インストールログ(/tmp/HiCommand/installHTMNAS.log)を出力します。
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