Tuning Manager - Agents

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4.2.4 JP1/NETM/DMを使用したリモートインストール

JP1/NETM/DMは，ネットワークを利用して，ソフトウェアの配布やクライアントの資産管理を実現するシステムです。

JP1/NETM/DMを使用すると，分散している複数のホストに一括してHTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールできます。ここでは，HTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールするための手順として，JP1/NETM/DMを使用したHTM - Storage Mapping Agentのパッケージング，HTM - Storage Mapping Agentの配布指令の作成および登録，ならびに配布指令の実行について説明します。

この項の構成
(1) リモートインストールの概要
(2) HTM - Storage Mapping Agentのパッケージング
(3) HTM - Storage Mapping Agentの配布指令の作成および登録
(4) HTM - Storage Mapping Agentの配布指令の実行

(1) リモートインストールの概要

リモートインストールの流れおよびリモートインストールをする場合のシステム構成について説明します。

リモートインストールの流れ

次の図に示す流れに従って，HTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールしてください。

図4-5 リモートインストールの流れ（UNIXの場合（HTM - Storage Mapping Agent））

[図]

前提条件

JP1/NETM/DMを使用してHTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールするための条件を示します。

プログラム
HTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールする環境を構築するためには，次の製品が必要です。なお，各製品のバージョンについては，「ソフトウェア添付資料」の機能別／条件付き前提ソフトウェアについて説明している個所を参照してください。
  • JP1/NETM/DM Manager
    配布管理システムに必要です。配布管理システムとは，ソフトウェアを配布先システムにインストールし，インストール状況やインストール先の状態を管理するシステムです。
  • JP1/NETM/DM Client
    資源登録システム，およびHTM - Storage Mapping Agentをインストールするすべてのホストに必要です。資源登録システムとは，ソフトウェアを配布管理システムへ登録するシステムです。
JP1/NETM/DM Managerの詳細については，マニュアル「JP1/NETM/DM Manager」を参照してください。
JP1/NETM/DM Clientの詳細については，マニュアル「JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)」を参照してください。

システム構成
JP1/NETM/DMを使用してHTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールする場合のシステム構成を次の図に示します。

図4-6 JP1/NETM/DMを使用してHTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールする場合のシステム構成（UNIXの場合）

[図]

まず，資源登録システムから配布管理システムにHTM - Storage Mapping Agentを登録（パッケージング）します。次に配布管理システムで，HTM - Storage Mapping Agentのインストール先などを指定した配布指令を作成して登録します。配布指令を実行すると，HTM - Storage Mapping Agentが配布先システムにインストールされます。
配布指令を実行すると，配布先システムには展開前のHTM - Storage Mapping Agentが一時的に格納されます（HTM - Storage Mapping AgentのDVD-ROMに格納されているサンプルファイルを使用する場合，/tmp/HiCommand/HTMAgentに格納されます）。配布先システムのHTM - Storage Mapping Agentの一時的な格納場所には，十分な空き容量を確保してください。

(2) HTM - Storage Mapping Agentのパッケージング

資源登録システムから配布管理システムへHTM - Storage Mapping Agentを登録します。この操作は資源登録システムで実行します。

DVD-ROMから直接パッケージングを実行する場合，手順3まで実行してから，手順4に進んでください。DVD-ROMから製品ファイルをコピーして任意のディレクトリでパッケージングを実行する場合，手順3まで実行してから，手順5に進んでください。

  1. 資源登録システムにログインする。

  2. Hitachi Command Suite製品のインストール用DVD-ROMをセットする。

  3. HTM - Storage Mapping Agentの製品名称やインストールに関する情報を設定した登録ファイル，および配布先システムで実行されるインストーラー実行シェルを作成する。
    登録ファイルおよびインストーラー実行シェルは，Hitachi Command Suite製品のインストール用DVD-ROM内のHTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ内にサンプルファイルが格納されています。このサンプルファイルを，編集しないでそのまま使用することをお勧めします。
    HTM - Storage Mapping Agentのパッケージングに必要なファイルおよびファイルの格納場所を次の表に示します。

    表4-7 HTM - Storage Mapping Agentのパッケージングに必要なファイルおよびファイルの格納場所

    ファイルの種類 ファイル名 格納場所
    登録ファイルのサンプルファイル HTM_regfile DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ/Dist/
    インストーラー実行シェルのサンプルファイル HTM_install DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ/Dist/
    例として，Linux版のDVD-ROMに格納されている各ファイルの内容を次に示します。
    • 登録ファイルのサンプルファイルの内容
      [図]
    • インストーラー実行シェルのサンプルファイルの内容
      [図]

  4. DVD-ROMから直接パッケージングを実行する場合，次に示すコマンドを実行して，配布管理システムへHTM - Storage Mapping Agentを登録する。
    # cd DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ
# rdscm -kNETM/DMパスワード -d. DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ
/Dist/HTM_regfile

  5. 任意のディレクトリでパッケージングを実行する場合，NETM/DMコマンドで配布管理システムにHTM - Storage Mapping Agentを登録する。
    任意のディレクトリを/tmp/workとした場合のコマンド実行例を示します。
    • AIXの場合
      # mkdir /tmp/work
# cp -pr DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ/.toc /tmp/work
# cp -pr DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ/* /tmp/work
# cd /tmp/work
# rdscm -kNETM/DMパスワード -d. /tmp/work/Dist/HTM_regfile
    • HP-UX，およびLinuxの場合
      # mkdir /tmp/work
# cp -pr DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Storage Mapping Agentのディレクトリ/* /tmp/work
# cd /tmp/work
# rdscm -kNETM/DMパスワード -d. /tmp/work/Dist/HTM_regfile

(3) HTM - Storage Mapping Agentの配布指令の作成および登録

HTM - Storage Mapping Agentの配布指令を作成および登録します。この操作は配布管理システムで実行します。

  1. 配布管理システムにログインする。

  2. 次に示すコマンドを実行して，登録されているパッケージの一覧を表示し，HTM - Storage Mapping Agentのパッケージ名を確認する。
    # rdsdmrsc -c
    コマンドの実行例を次に示します。この例は，HTM - Storage Mapping Agentのインストール用DVD-ROMに格納されている登録ファイルのサンプルファイルを使用して，HTM - Storage Mapping Agentを登録する場合の例です。網掛けの部分がHTM - Storage Mapping Agentのパッケージ名です。
    [図]

  3. 次に示すコマンドを実行して，配布指令を登録する。
    HTM - Storage Mapping Agentのパッケージ名には，手順2で表示されたHTM - Storage Mapping Agentのパッケージ名を指定します。
    コマンドの実行例を次に示します。網掛けの部分がHTM - Storage Mapping Agentのパッケージ名です。
    [図]

(4) HTM - Storage Mapping Agentの配布指令の実行

HTM - Storage Mapping Agentのパッケージを登録した配布管理システムで，次のコマンドを実行することで，登録した配布指令を実行し，配布先システムへHTM - Storage Mapping Agentをリモートインストールします。

# rdsdmind -x

コマンドを実行すると，配布指令で指定したすべてのホストにHTM - Storage Mapping Agentがインストールされます。

また，DVD-ROMに格納されているインストーラー実行シェルのサンプルファイルを使用してHTM - Storage Mapping Agentを登録した場合，インストールログ（/tmp/HiCommand/installHTMAgent.log）を出力します。

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