Tuning Manager - Agents

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3.1.14 運用開始の前に

この項の構成
(1) HTM - Agent for RAIDおよびストレージシステムの運用環境を最適化する
(2) セキュリティ関連プログラムがインストールされている場合の注意事項
(3) HTM - Agent for RAIDが稼働するホストに関する注意事項

(1) HTM - Agent for RAIDおよびストレージシステムの運用環境を最適化する

HTM - Agent for RAIDおよびストレージシステムの運用環境を最適化するために,必要に応じてHTM - Agent for RAIDの設定を変更してください。次に示す4つの設定を変更することで,運用環境を最適化できます。

PIレコードタイプのレコードのCollection Interval
PIレコードタイプのレコードには,ストレージシステムの性能情報が格納されます。性能情報の必要性を考慮して,Collection Intervalの値を調整してください。Collection Intervalの値を大きくすると,HTM - Agent for RAIDからストレージシステムへのアクセス頻度が抑えられます。

ストレージシステムの構成情報の収集タイミング
監視対象ストレージシステムの構成が変更される頻度に応じて,ストレージシステムの構成情報の収集タイミングを調整してください。構成情報の収集タイミングを必要最低限に設定すると,HTM - Agent for RAIDからストレージシステムへのアクセス頻度が抑えられます。

監視対象論理デバイス
ストレージシステム内に存在する論理デバイスのうち,特定の論理デバイスだけを監視したい場合は,監視対象とする論理デバイスを指定してください。監視対象論理デバイスを指定すると,指定された論理デバイスに関するパフォーマンスデータだけがPerformanceデータベースに格納されるため,Performanceデータベースの容量を有効に利用できます。また,指定された論理デバイスの情報だけがレポートに表示されるため,特定の論理デバイスの情報にアクセスしやすくなります。

Performanceデータベースへの出力対象レコード,および保存期間などの最適化
Performanceデータベースに格納されるデータの保持に必要なデータ量を管理するため,出力対象レコードを選択したり,保存期間を設定したりできます。

Collection Interval,収集タイミング,および監視対象論理デバイスの各設定の詳細については,「付録E. パフォーマンスデータの収集条件の変更」を,Performanceデータベースへの出力対象レコード,および保存期間の設定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のエージェントの管理と設定について記載している個所を参照してください。

(2) セキュリティ関連プログラムがインストールされている場合の注意事項

ファイルへの入出力動作をリアルタイムに監査する機能を持つセキュリティ関連プログラムをTuning Managerシリーズプログラムと同時に使用する場合,セキュリティ関連プログラムがTuning Managerシリーズプログラムによるパフォーマンスデータの格納やログ出力などの動作を監査すると,Tuning Managerシリーズプログラムの処理性能が極端に低下するなどの問題が発生するおそれがあります。

このような問題の発生を防ぐためには,セキュリティ関連プログラム側で「付録L. ファイルおよびディレクトリ一覧」に示すフォルダ,または「付録I. プロセス一覧」に示すプロセスをファイル入出力動作監査の対象外とする設定を実施してください。

(3) HTM - Agent for RAIDが稼働するホストに関する注意事項

仮想化システムなどを使用してHTM - Agent for RAIDが稼働するOSの環境を複製する場合,複製した環境をほかのホストに適用しないでください。複製した環境では,HTM - Agent for RAIDの起動に失敗するおそれがあります。

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