Tuning Manager - Agents
HTM - Storage Mapping Agentをインストールする前に確認しておくことを説明します。
- この項の構成
- (1) 前提OS
- (2) インストールする環境の状態について
- (3) 監視対象ストレージシステム
- (4) ネットワークの環境設定
- (5) インストールに必要なOSユーザー権限について
- (6) 前提プログラム
- (7) クラスタシステムでのインストールとセットアップについて
- (8) 仮想化システムでのインストールとセットアップについて
- (9) インストール済みのHTM - Storage Mapping Agentのバージョンを確認する
- (10) セキュリティ関連プログラムの有無を確認する
- (11) 障害発生時の資料採取の準備
- (12) 注意事項
HTM - Storage Mapping Agentの前提OSについては,「ソフトウェア添付資料」の適用OSについて説明している個所を参照してください。
HTM - Storage Mapping Agentをインストールするホストに,Tuning Manager serverおよびほかのHTM - Agents製品がインストールされている場合は,それらすべての製品のバージョンがv8.5以降であることを確認してください。v8.5より前の製品がインストールされている場合は,v8.5以降にアップグレードしてください。
HTM - Storage Mapping Agentの監視対象ストレージシステムを次の表に示します。
表2-4 監視対象ストレージシステム(Windowsの場合(HTM - Storage Mapping Agent))
製品名称 Hitachi AMSシリーズ
- Hitachi AMS200
- Hitachi AMS500
Hitachi AMS1000 BR150 Hitachi WMSシリーズ Hitachi WMS100 BR50 Hitachi AMS2000シリーズ
- Hitachi AMS2100(H/W Rev. 0100)
- Hitachi AMS2300(H/W Rev. 0100)
- BR1600
Hitachi AMS2500(H/W Rev. 0100)
- Hitachi AMS2100(H/W Rev. 0200)
- Hitachi AMS2300(H/W Rev. 0200)
- Hitachi AMS2500(H/W Rev. 0200)
- BR1600S
- BR1600E
Hitachi AMS2010 Hitachi SMSシリーズ Hitachi SMS100 HUS100シリーズ
- HUS150
- HUS130
- HUS110
- BR1650E
- BR1650S
Hitachi USP
- Hitachi USP100
- Hitachi USP600
- Hitachi USP1100
Hitachi NSC55 SANRISE Hシリーズ H12000 H10000 Universal Storage Platform V/VMシリーズ
- USP V
- USP VM
- H24000
- H20000
Virtual Storage Platformシリーズ
- VSP
- VP9500
VSP 5000 シリーズ
- VSP 5100
- VSP 5500
- VSP 5100H
- VSP 5500H
VSP G1000
- VSP G1000
- VX7
VSP G1500 VSP F1500 HUS VM VSP E990 VSP Gx00モデル
- VSP G900
- VSP G800
- VSP G700
- VSP G600
- VSP G400
- VSP G370
- VSP G350
- VSP G200
- VSP G150
- VSP G100
VSP Fx00モデル
- VSP F900
- VSP F800
- VSP F700
- VSP F600
- VSP F400
- VSP F370
- VSP F350
Performance Managementが動作するためのネットワーク環境について説明します。
PFM - Agentのホストは,ホスト名でIPアドレスが解決できる環境を設定してください。IPアドレスを解決できない環境では,PFM - Agentは起動できません。
監視ホスト名(Performance Managementシステムのホスト名として使用する名前)には,実ホスト名またはエイリアス名を使用できます。
- 監視ホスト名に実ホスト名を使用している場合
hostnameコマンドを実行して確認したホスト名で,IP アドレスを解決できるように環境を設定をしてください。- 監視ホスト名にエイリアス名を使用している場合
設定しているエイリアス名でIPアドレスが解決できるように環境設定をしてください。監視ホスト名の設定については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
ホスト名とIPアドレスは,次のどれかの方法で設定してください。
- Performance Managementのホスト情報設定ファイル(jpchostsファイル)
- hostsファイル
- DNS
- 注意
- 監視ホスト名は,ドメイン名を除いて指定してください。Performance Management は,DNS環境でも運用できますが,FQDN形式のホスト名には対応していません。
- Name ServerサービスおよびStatus Serverサービスに設定するポート番号については,Performance Managementシステム内の全ホストで同じ番号にする必要があります。ほかのPerformance Managementのサービスについても運用での混乱を避けるため,ポート番号とサービス名は,Performance Managementシステム全体で統一させてください。
- Performance Managementは,DHCPによる動的なIPアドレスが割り振られているホスト上では運用できません。Performance Managementを導入するすべてのホストに,固定のIPアドレスを設定してください。
- 複数のLAN環境で使用する場合は,jpchostsファイルでIPアドレスを設定してください。詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
- 名前解決を実施するホスト名のIPアドレスにループバックアドレスは設定できません。
- hostsファイルにlocalhostとしてループバックアドレスの設定が必要です。
- Performance Managementシステム上では,サーバのホスト名(hostnameコマンドの結果)または監視ホスト名設定機能で設定したエイリアス名をユニークにしてください。
Performance Managementでは,ネットワーク構成がIPv4環境だけでなくIPv6環境にも対応しています。そのため,IPv4環境とIPv6環境が混在するネットワーク構成でも,Performance Managementを運用できます。なお,Tuning Managerシリーズは,IPv6環境だけのネットワーク構成では運用できません。
IPv4環境とIPv6環境が混在するネットワーク構成でのPerformance Managementの運用については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,ネットワークの構成について説明している個所,およびインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
Performance Managementプログラムのサービスは,デフォルトで次の表に示すポート番号が割り当てられています。これ以外のサービスまたはプログラムに対しては,サービスを起動するたびに,そのときシステムで使用されていないポート番号が自動的に割り当てられます。また,ファイアウォール環境で,Performance Managementを使用するときは,ポート番号を固定してください。ポート番号の固定の手順については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
表2-5 デフォルトのポート番号とPerformance Managementプログラムのサービス(Windowsの場合(HTM - Storage Mapping Agent))
機能 サービス名 パラメーター ポート番号 備考 サービス構成情報管理機能 Name Server jp1pcnsvr 22285 PFM - ManagerのName Serverサービスで使用されるポート番号。
Performance Managementのすべてのホストで設定される。サービス状態管理機能 Status Server jp1pcstatsvr 22350 PFM - ManagerおよびPFM - BaseのStatus Serverサービスで使用されるポート番号。
PFM - ManagerおよびPFM - Baseがインストールされているホストで設定される。これらのPFM - Agentが使用するポート番号で通信できるように,ネットワークを設定してください。
HTM - Storage Mapping Agentをインストールするときは,必ず,Administrators権限を持つアカウントで実行してください。
HTM - Storage Mapping Agentを管理するためのプログラムおよびHTM - Storage Mapping Agentがサポートするファイルシステムについては,「ソフトウェア添付資料」の同一装置内前提ソフトウェアまたはシステム内前提ソフトウェアについて説明している個所を参照してください。また,仮想化システムで運用する場合に必要な製品およびマルチパス環境を監視する場合に必要な製品については,「ソフトウェア添付資料」の機能別/条件付前提ソフトウェアについて説明している個所を参照してください。
(7) クラスタシステムでのインストールとセットアップについて
HTM - Storage Mapping Agentは,クラスタシステムの実行系ノードおよび待機系ノードにインストールできます。ただし,論理ホスト上では運用できません。クラスタシステムでフェールオーバーが発生しても,各ノードのHTM - Storage Mapping Agentはフェールオーバーしません。物理ホスト上で個別に動作します。したがって,クラスタソフトへの登録は不要です。
クラスタシステムでのHTM - Storage Mapping Agentのインストール手順およびセットアップ手順は,非クラスタシステムの場合と同じです。インストール手順については「2.2.3 インストール手順」を,セットアップ手順については「3.2.1 HTM - Storage Mapping Agentのセットアップ手順」を参照してください。
- 注意
- インストール先はローカルディスクです。共有ディスクにはインストールしないでください。
(8) 仮想化システムでのインストールとセットアップについて
仮想化システムでのHTM - Storage Mapping Agentのインストール手順およびセットアップ手順は,非仮想化システムの場合と同じです。インストール手順については「2.2.3 インストール手順」を,セットアップ手順については「3.2.1 HTM - Storage Mapping Agentのセットアップ手順」を参照してください。
ただし,ゲストOSのファイルシステムと論理デバイスのマッピング情報を収集するには,ゲストOSからSCSIコマンドなどでデバイスにアクセスできるように設定してください。設定方法については,各仮想化システムのマニュアルを参照してください。
(9) インストール済みのHTM - Storage Mapping Agentのバージョンを確認する
インストール済みのHTM - Storage Mapping Agentのバージョンを確認する方法について説明します。
- Windows Server 2008およびWindows Server 2012の場合
- HTM - Storage Mapping Agentのバージョンを[コントロールパネル]の[プログラムと機能]から確認できます。製品を選択して,[整理]-[レイアウト]-[詳細ペイン]または[詳細ウィンドウ]に表示される製品バージョンを確認してください。または,jpctminfoコマンドで確認してください。
jpctminfoコマンドは,実行ホストにインストールされたHTM - Storage Mapping Agentの製品情報を表示するコマンドです。このコマンドを使用すると,バージョンおよび修正パッチ履歴情報を確認できます。
コマンドの格納先フォルダを次に示します。
インストール先フォルダ\tools\HTM - Storage Mapping Agentのバージョンを確認したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpctminfo agteコマンドを実行すると,次の例のように,製品のバージョンが表示されます。
(例)
PRODUCT Hitachi Tuning Manager - Storage Mapping Agent VERSION 8.0.0-00(08-00-00)また,修正パッチ履歴情報を付加して製品情報を表示したい場合,次のように-pオプションを指定してコマンドを実行します。
jpctminfo agte -p修正パッチがインストールされている場合,-pオプションを指定してコマンドを実行すると,次の例のように,修正パッチのバージョンとインストール日が表示されます。
(例)
PRODUCT Hitachi Tuning Manager - Storage Mapping Agent VERSION 8.0.0-02(08-00-02) PATCH DATE 080001 2014/05/31 080002 2014/06/30修正パッチがインストールされていない場合,-pオプションを指定してコマンドを実行すると,次の例のように,修正パッチのインストール履歴がないことを示すメッセージが表示されます。
(例)
PRODUCT Hitachi Tuning Manager - Storage Mapping Agent VERSION 8.0.0-00(08-00-00) KAVF24903-I 修正パッチの履歴情報はありません
次に示すプログラムがインストールされていないかどうか確認してください。インストールされている場合,次の説明に従って対処してください。
- セキュリティ監視プログラム
セキュリティ監視プログラムを停止するか,または設定を変更して,HTM - Storage Mapping Agentのインストールが妨げられないようにしてください。- ウィルス検出プログラム
ウィルス検出プログラムを停止してからHTM - Storage Mapping Agentをインストールすることを推奨します。
HTM - Storage Mapping Agentのインストール中にウィルス検出プログラムが稼働している場合,インストールの速度が低下したり,インストールが実行できなかったり,または正しくインストールできなかったりすることがあります。- プロセス監視プログラム
プロセス監視プログラムを停止するか,または設定を変更して,HTM - Storage Mapping Agentのサービスまたはプロセスを監視しないようにしてください。
HTM - Storage Mapping Agentのインストール中に,プロセス監視プログラムによって,これらのサービスまたはプロセスが起動されたり停止されたりすると,インストールに失敗することがあります。
トラブルが発生した場合にメモリーダンプ,クラッシュダンプ,ユーザーモードプロセスダンプなどが必要になることがあります。トラブル発生時にこれらのダンプを採取する場合は,あらかじめダンプが出力されるように設定してください。
Windows Server 2008またはWindows Server 2012の場合の設定方法
- ユーザーモードプロセスダンプの出力設定
次のレジストリを設定することで,アプリケーションプログラムが異常終了した場合に,即時に調査資料のユーザーモードプロセスダンプを取得できます。
\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Windows Error Reporting\LocalDumps
このレジストリキーに,次のレジストリ値を設定します。
- DumpFolder : REG_EXPAND_SZ ダンプ出力先のフォルダ名
出力先フォルダには書き込み権限が必要です。- DumpCount : REG_DWORD 保存するダンプの数
- DumpType : REG_DWORD 2
- 注意
- ユーザーモードプロセスダンプには,Performance Managementプログラムだけでなく,ほかのアプリケーションプログラムの情報も出力されます。また,ユーザーモードプロセスダンプが出力されると,その分ディスク容量が圧迫されます。ユーザーモードプロセスダンプが出力されるように設定する場合は,十分なディスク領域が確保されているダンプ出力先フォルダを設定してください。
ここでは,Performance Managementをインストールおよびセットアップするときの注意事項を説明します。
Performance Managementが使用しているため,JPC_HOSTNAMEを環境変数として設定しないでください。設定した場合は,Performance Managementが正しく動作しません。
同一ホストにPerformance Managementプログラムを複数インストール,セットアップするときの注意事項
Performance Managementは,同一ホストにPFM - ManagerとPFM - Agentをインストールすることもできます。その場合の注意事項を次に示します。
- 参考
- システムの性能や信頼性を向上させるため,PFM - ManagerとPFM - Agentをそれぞれ別のホストで運用することをお勧めします。
- Performance Managementのプログラムをインストールするときは,ローカルホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止しておいてください。なお,停止するサービスは物理ホスト上および論理ホスト上のすべてのサービスです。サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
- PFM - ManagerとPFM - Agentを同一ホストにインストールする場合,PFM - Baseは不要です。この場合,PFM - Agentの前提プログラムはPFM - Managerになるため,PFM - Managerをインストールしてから PFM - Agentをインストールしてください。
- PFM - BaseとPFM - Managerは同一ホストにインストールできません。PFM - BaseとPFM - AgentがインストールされているホストにPFM - Managerをインストールする場合は,PFM - BaseとPFM - AgentをアンインストールしたあとにPFM - Manager,PFM - Agentの順でインストールしてください。また,PFM - Manager とPFM - AgentがインストールされているホストにPFM - Baseをインストールする場合も同様に,PFM - ManagerとPFM - AgentをアンインストールしたあとにPFM - Base,PFM - Agentの順でインストールしてください。
- PFM - ManagerがインストールされているホストにPFM - Agentをインストールすると,接続先PFM - ManagerはローカルホストのPFM - Managerとなります。この場合,PFM - Agentの接続先PFM - ManagerをリモートホストのPFM - Managerに変更できません。リモートホストのPFM - Managerに接続したい場合は,インストールするホストにPFM - Managerがインストールされていないことを確認してください。
- Tuning Manager serverがインストールされているホストに,Performance Managementプログラムをインストールする場合は,ブラウザーの画面をすべて閉じてからインストールを実施してください。
- Performance Managementプログラムを新規にインストールした場合は,ステータス管理機能がデフォルトで有効になります。ただし,バージョンアップインストールした場合は,ステータス管理機能の設定状態はバージョンアップ前のままとなります。ステータス管理機能の設定を変更する場合は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
古いバージョンのPFM - Agentからバージョンアップする場合の注意事項を次に示します。
なお,バージョンアップについての詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録を参照してください。
- すでにPerformance ManagementプログラムがインストールされているホストにPFM - Agentをインストールする場合,PFM - Agentのインストールパスは,すでにインストールされているPFM - ManagerまたはPFM - Baseのインストールパスと同じになります。インストールパスを変更したい場合は,インストール済みのPFM - ManagerまたはPFM - Baseを削除し,インストールし直す必要があります。
- HTM - Storage Mapping Agentをバージョンアップする場合,既存のStoreデータベースが自動的にバージョンアップされるため,一時的にStoreデータベースの格納先のディスクに,Storeデータベースのサイズの2倍の空き容量を必要とします。HTM - Storage Mapping Agentをバージョンアップする前に,Storeデータベースの格納先のディスクに十分な空き容量があるかどうかを確認してください。
必要な空き容量は,現在のStoreデータベースの合計サイズを基準に考慮してください。例えば,現在のStoreデータベースの合計サイズが100GBの場合,バージョンアップに必要なディスクの空き容量は200GB以上です。Storeデータベースの格納先ディスクを変更している場合は,変更後のディスク容量に対して必要な空き容量を考慮してください。- バージョンアップ前後でデータモデルが変更されている場合,バージョンアップインストール時に既存のStoreデータベースをバージョンアップする処理が行われます。その際,データモデルのコンバート処理が必要な場合に蓄積されたデータ量によって,多くの時間を要します。目安としてStoreデータベースのサイズが100GBの場合,インストール処理が3~4時間掛かるときがあります。
- HTM - Storage Mapping Agentをバージョンアップする場合,HTM - Storage Mapping Agentを上書きインストールしてください。古いバージョンのHTM - Storage Mapping Agentをアンインストールすると,古いバージョンで作成したパフォーマンスデータ(構成情報)なども一緒に削除されてしまうため,新しいバージョンで使用できなくなります。アップグレードまたは上書きインストールを実施すると,次の項目が自動的に更新されます。
- Agent StoreのStoreデータベースファイル
- iniファイル
- アップグレードインストールを実施すると,iniファイルに新しい設定項目が追加される場合があります。その場合,新しい設定項目にはデフォルト値が設定されるため,必要に応じて再度設定してください。
- バージョンアップのためにHTM - Storage Mapping Agentを上書きインストールする場合,インストールを開始する前に,必ず既存のデータベースのバックアップを取得してください。
- HTM - Storage Mapping Agentのバージョンアップインストールでは,インポートしたStoreデータベースのデータモデルのバージョンアップが行われないため,インストール後にHTM - Storage Mapping Agentのサービスを起動するとAgent Storeサービスの起動時にKAVE00229-Eが出力され,サービスが起動されない現象が発生します。この現象を回避するために,次に示すどちらかの対処を実施してください。
コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドの章を参照してください。
- バージョンアップインストール前にjpctool db import(jpcdbctrl import)コマンドで-clearオプションを指定し,インポートしたStoreデータベースを削除する。
- バージョンアップインストール後にjpctool db dmconvert(jpcdbctrl dmconvert)コマンドでimportディレクトリのStoreデータベースのデータモデルをバージョンアップする。
- Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例えばWindowsのイベントビューアなど)を起動したままインストールした場合,システムの再起動を促すメッセージが表示されることがあります。この場合は,メッセージに従ってシステムを再起動し,インストールを完了させてください。
- Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例えばWindowsのイベントビューアなど)を起動したままの状態,ディスク容量が不足している状態,またはディレクトリ権限がない状態でインストールした場合,ファイルの展開に失敗することがあります。Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラムが起動している場合はすべて停止してからインストールし直してください。ディスク容量不足やディレクトリ権限不足が問題である場合は,問題を解決したあとでインストールし直してください。
- Performance Managementのプログラムをインストールする場合,Windowsの標準サービスであるApplication Experienceが存在するかどうか確認してください。存在する場合はこのサービスを起動してから,製品をインストールしてください。
- サーバのパフォーマンスデータを表示するには,Windowsの論理ディスクのパフォーマンスカウンタと物理ディスクのパフォーマンスカウンタの両方が有効になっている必要があります。HTM - Storage Mapping Agentをインストールすると,これらのカウンタを有効にする設定がされますが,実際にカウンタを有効にするにはシステムの再起動が必要です。
ただし,次の両方の条件を満たしている場合,すでにカウンタが有効になっているため再起動は不要です。なお,インストール時,インストールを完了させるためにシステムの再起動を促すメッセージダイアログが表示されることがあります。この場合はインストールファイルの更新が完了していないため,パフォーマンスカウンタの状態に関係なくシステムを再起動する必要があります。
- 正常にサーバのパフォーマンスデータを表示できていた環境で,そのサーバのHTM - Storage Mapping Agentに対して上書きインストールした場合
- Windowsのパフォーマンスモニタで,パフォーマンスオブジェクトとして「LogicalDisk」と「PhysicalDisk」の両方が表示されている場合
- Windows Server 2008またはWindows Server 2012でUAC機能を有効にしている場合,HTM - Storage Mapping Agentのコマンドは,必ず管理者コンソールから実行してください。管理者コンソールからコマンドを実行する方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Windows Server 2008またはWindows Server 2012を利用する場合の注意事項について説明している個所を参照してください。
- Performance Management製品がインストールされているホストのOSをアップグレードする場合,アップグレード前にPerformance Management製品をすべてアンインストールしてください。OSのアップグレード後,アップグレード後のOSに対応するPerformance Management製品をインストールしてください。
次の条件を満たす場合,OSのアップグレード前に定義ファイルやStoreデータベースなどのバックアップデータを取得しておくと,アップグレード後にデータを流用できます。Storeデータベースのデータを流用する手順の例を次に示します。
- OSのアップグレード後もホスト名に変更がない場合
- Storeデータベースのバックアップデータのデータモデルバージョンが,OSアップグレード後のデータモデルバージョンよりも古いか,同一の場合※
注※ StoreデータベースのStoreバージョンが1.0の場合は,データモデルバージョンがOSアップグレード後と同一の場合だけ,データを流用できます。
- OSのアップグレード前にjpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドでStoreデータベースのバックアップを取得する。
- アップグレードしたOSにHTM - Storage Mapping Agentをインストールする。
- jpctool db dmconvert(jpcdbctrl dmconvert)コマンドで,バックアップデータのデータモデルを新しいHTM - Storage Mapping Agentのデータモデルにコンバートする。
この操作は,StoreデータベースのStoreバージョンが2.0で,バックアップのデータモデルバージョンがOSアップグレード後のデータモデルバージョンより古い場合だけ必要な操作です。
jpctool db dmconvert(jpcdbctrl dmconvert)コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドの章を参照してください。- jpctool db restore(jpcresto)コマンドで,バックアップを取得したStoreデータベースをリストアする。
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