Tuning Manager ユーザーズガイド
jpcrdef output -o <出力ファイル> [-dateformat <日付フォーマットのパターン名>] [-dateseparator <日付フォーマットのセパレーター名>] <入力ファイル>jpcrdef outputコマンドは,PFM - Managerに接続し指定されたレポート定義をXML形式でファイル出力します。ディレクトリを指定した場合,そのディレクトリの下にあるすべてのレポート定義をサブディレクトリ以下も含めて,1つのファイルに出力します。ファイル出力するレポート定義のパスまたはディレクトリは,複数指定できます。出力ファイルは,jpcrdef createコマンドの入力ファイルとして指定できます。
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー
- Linuxの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
- Windowsの場合
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>\PerformanceReporter\tools\
- Linuxの場合
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/PerformanceReporter/tools/
jpcrdef outputコマンド引数のオプションを次の表に示します。
表13-51 jpcrdef outputコマンド引数のオプション
オプション 必須
任意目的 備考 -o <出力ファイル> 必須 出力先のファイルをオプションのあとに指定します。指定しないと,エラーになります。絶対ファイルパス名,相対ファイルパス名,ファイル名を指定でき,絶対ファイルパス名以外の場合,カレントディレクトリを基点とします。既存のファイルを指定すると上書きします。指定されたディレクトリが存在しない場合は,エラーとなります。 なし -dateformat <日付フォーマットのパターン名> 任意 指定したパターン名に対応する日付フォーマットで,出力ファイルの<expression>タグに記述した日付の形式を決定します。指定できる日付フォーマットのパターン名を次に示します。
- pattern-ddMMyyyy
- pattern-MMddyyyy
- pattern-yyyyMMdd
なし -dateseparator <日付フォーマットのセパレーター名> 任意 指定したセパレーター名に対応するセパレーター文字列で,出力ファイルの<expression>タグに記述したセパレーターの形式を決定します。指定できる日付フォーマットのセパレーター名を次に示します。
- space
- slash
- hyphen
- period
なし <入力ファイル> 必須 出力対象のレポート定義を記述したXML形式のパラメーターファイルを指定します。このパラメーターファイルは,後述の「パラメーターファイルの形式」に基づいて作成されたファイルです。絶対ファイルパス名,相対ファイルパス名,ファイル名を指定でき,絶対ファイルパス名以外の場合,カレントディレクトリを基点とします。 なし XMLタグ仕様
種別 説明 意味 レポート定義情報のルートタグ 指定可能値 なし 省略 不可 属性 なし 親要素 pr-cli-parameters 子要素 report-definition
種別 説明 意味 1つのレポート定義を指定します。 指定可能値 なし 省略 不可 属性 name 1~64文字(バイトではない)の全角文字または半角文字でレポート定義名を指定します。レポート定義名に「\」か「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述します。全角文字と半角文字が混在できます。省略するとparent-folder属性に指定したレポート定義ディレクトリに含まれるすべてのレポート定義を下位層含めて1つのファイルに出力します。レポート定義名の前後に半角空白を指定すると,前後の半角空白を除いた名称で登録されます。 parent-folder name属性のレポート定義が存在するディレクトリ名を指定します。1~64文字(バイトではない)の全角文字または半角文字のディレクトリ名をルートディレクトリから「/」で区切って指定します。parent-folder属性を指定した場合,name属性を省略するとレポート定義ディレクトリに含まれるすべてのレポート定義を下位層含めて1つのファイルに出力します。全角文字と半角文字が混在できます。パスの場合,上位レベルのディレクトリから順に半角「/」で区切って指定します。ディレクトリ名に「\」か「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述します。ディレクトリ名の前後に半角空白を指定するとエラーになります。省略できません。 id 入力ファイルに指定しても無視します。レポート定義(ディレクトリ出力の場合は,ディレクトリ)の識別子を出力します。 read-only 入力ファイルに指定しても無視します。システム定義の場合は,「true」を出力します。それ以外の場合は,「false」を出力します。 親要素 report-definitions 子要素 product 指定しても無視します。 report-type record indication-settings view-type drilldown パラメーターファイル記述例を次に示します。
パラメーターファイル記述例
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rdef_output_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0100"> <report-definitions> <report-definition name="Workload Status (Multi-Agent)" parent-folder="/MyReport"/> <report-definition name="CPU Usage Top 10 Processes" parent-folder="/MyReport" read-only="FALSE"/> <report-definition parent-folder="/Windows/Operating System"/> </report-definitions> </pr-cli-parameters>パラメーターの記述を定義するDTDファイル(rdef_output_params.dtd)を次に示します。
パラメーターの記述を定義するDTDファイル(rdef_output_params.dtd)
<!ENTITY % BOOL_VALUE "(true|false|TRUE|FALSE)"> <!ELEMENT pr-cli-parameters (report-definitions)> <!ATTLIST pr-cli-parameters ver (0100) #REQUIRED> <!ELEMENT report-definitions (report-definition+)> <!ELEMENT report-definition ANY> <!ATTLIST report-definition name CDATA #IMPLIED parent-folder CDATA #REQUIRED id CDATA #IMPLIED read-only %BOOL_VALUE; "FALSE">
- レポート定義ディレクトリを出力対象に指定し,下位のどれかのレポート定義の出力中に例外が発生すると,そのレポート定義の処理をスキップし,ほかのレポート定義の処理を続行します。
- 複数のレポート定義またはレポート定義ディレクトリを出力対象に指定して,どれかのレポート定義の出力中に例外が発生すると,その処理を中止して,ほかの定義の出力を続行します。
0 正常終了しました。 1 コマンドライン形式不正です。 2 コマンドを実行したOSユーザーに実行権限がありません。 3 出力ファイルの作成に失敗しました。 5 DTDファイルと不整合のためパラメーターを解析できません。 10 1件以上のレポート定義作成に失敗しました。 100 環境が不正です。 200 メモリーエラーが発生しました。 202 ファイルアクセスエラーが発生しました。 222 通信処理でエラーが発生しました。 255 予期しないエラーが発生しました。 レポートの定義内容を記述したパラメーターファイル(rdef_input.xml)をファイル(rdef_output.xml)に出力する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcrdef output -o rdef_output.xml rdef_input.xmlコマンド処理の詳細情報を標準出力,標準エラー出力,トレースログファイルに出力します。ログ仕様については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」を参照してください。
10のレポート定義と5つのレポート定義ディレクトリを指定し,3つのレポート定義がエラーとなった場合の標準出力形式を次に示します。
標準出力の出力例
jpcrdef output connected to vserv01 at 2003 03 20 15:00:55.282 output result OK : <レポート定義ディレクトリパス1/レポート定義名11> output result OK : <レポート定義ディレクトリパス2/レポート定義名21> output result ERR : <レポート定義ディレクトリパス3> Skipped : <レポート定義ディレクトリパス3/レポート定義名31>エラー要因OK : <レポート定義ディレクトリパス3/レポート定義名32> Skipped : <レポート定義ディレクトリパス3/レポート定義名33>エラー要因OK : <レポート定義ディレクトリパス3/レポート定義名34> OK : <レポート定義ディレクトリパス3/レポート定義名35> output result ERR : <レポート定義ディレクトリパス4/レポート定義名41>エラー要因output result OK : <レポート定義ディレクトリパス5> OK : <レポート定義ディレクトリパス5/レポート定義名51> OK : <レポート定義ディレクトリパス5/レポート定義名52> jpcrdef output disconnected at 2003 03 20 15:01:06.2指定した属性とデフォルトで設定された属性をファイルに出力します。outputコマンドは,report-definitionタグのid属性としてノードIDを出力します。createコマンドおよびdeleteコマンドは,id属性指定を無視します。
出力されたパラメーターファイルは,レポート定義を生成するときの入力ファイルとして指定できます。出力されたパラメーターの記述を定義するDTDファイルの内容は,生成時に指定するDTDファイルと同じです。出力されたパラメーターファイルの例とパラメーターの記述を定義するDTDファイルは,「13.2.1 jpcrdef create」の「パラメーターファイル記述例(履歴レポートの場合)」,「パラメーターファイル記述例(リアルタイムレポートの場合)」,および「パラメーターの記述を定義するDTDファイル(rdef_create_params.dtd)」を参照してください。
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