Tuning Manager ユーザーズガイド
Performance Managementのシステムで発生した過去のイベント情報を確認する手順を次に示します。
- Performance Reporterの[メイン]画面のナビゲーションフレームで[エージェント階層]タブを選択します。[エージェント階層]画面が表示されます。
- [エージェント階層]画面のナビゲーションフレームで,イベントの履歴を表示させたいエージェントを選択します。複数のエージェントを選択する場合は,[複数選択]をチェックします。選択したエージェントにチェックマークが表示されます。
- 参考
- エージェントを選択しない場合は,すべてのエージェントで発生したイベントの履歴が表示の対象になります。
- [エージェント階層]画面のメソッドフレームで,[イベント履歴]メソッドを選択します。[イベント履歴]画面([Show Options]タブの画面)が別画面で表示されます(「図11-3 [イベント履歴]画面([Show Options]タブ)の表示例」参照)。
図11-3 [イベント履歴]画面([Show Options]タブ)の表示例
- [レポート表示期間の設定]の各項目を設定します。必要に応じて,次の項目について設定します。
- [対象期間]
- イベント履歴として表示させるデータの対象期間について設定する場合は,[対象期間]のドロップダウンリストから該当する期間を選択します。
- 選択できる値を次に示します。
- ・[レポートの表示時に指定]
- ・[過去1時間以内]
- ・[過去1日(24時間)以内]
- ・[過去7日以内]
- ・[過去1ヶ月以内]
- ・[過去1年以内]
- デフォルトは,「過去1日(24時間)以内」です。
- [レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,[開始日時]および[終了日時]に対応する日時が自動的に設定されます。
- [開始日時]および[終了日時]
- [対象期間]で[レポートの表示時に指定]を選択した場合に,イベント表示対象期間の開始日時および終了日時を設定します。
- [開始日時]および[終了日時]は,ロケールに対応した表示形式で指定します。詳細はマニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」の初期設定ファイル(config.xml)に指定する日付の形式の説明を参照してください。
- 指定できる日時の範囲は,1971年1月1日00時00分~2035年12月31日23時59分です。[終了日時]には,[開始日時]に指定した日時以降の日時を指定してください。
- なお,[レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,対応する日時が自動的に設定されます。また,自動的に表示された日時を変更した場合,[対象期間]の設定が[レポートの表示時に指定]になります。
- [最大レコード数]を設定します。必要に応じて,次の項目について設定します。
- [最大レコード数]
- [Report]タブの画面にイベント履歴として表示させるイベントの最大数を,1~1440の整数で指定できます。デフォルトは「1000」です。
- なお,Performance Reporterの初期設定ファイル(config.xml)で,最大レコード数(maxFetchCount)を1~2147483647の範囲で指定できます。この場合は,config.xmlファイルに指定した範囲で最大レコード数を指定できます。
- [条件式の設定]の各項目を設定します。必要に応じて,次の項目について設定します。
- [Alarm Name]
- 表示させるイベントのアラーム名を2,048バイト以内の全角文字または半角文字で指定できます。この項目にアラーム名を指定すると,そのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
- [Alarm Table]
- 表示させるイベントのアラームテーブル名を2,048バイト以内の全角文字または半角文字で指定できます。この項目にアラームテーブル名を指定すると,そのアラームテーブルのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
[条件式の設定]の各項目には,デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
- [Message]
- メッセージテキストに含まれる文字列を2,048バイト以内の全角文字または半角文字で指定できます。この項目に文字列を指定すると,その文字列が含まれるメッセージテキストを出力したイベントが表示の対象になります。
使用できるワイルドカード文字を次に示します。ただし,「( ) [ ] < > = "」の文字および,半角スペースは指定できません。これらの文字を指定したい場合は,ワイルドカード文字を使って条件式を指定してください。
- *:任意の0文字以上の文字列
- ?:任意の1文字
- \:「*」,「?」および「\」をワイルドカードではなく文字として扱う場合
例えば,「\*」と指定した場合は,文字「*」として扱います。※
- 注※
- 「\」の次にワイルドカードを含む文字列が値として指定された場合に,指定したフィールドの文字列と完全一致すると,値の判定は真となります。
- 例えば,値に「\*abc」と指定した場合,対象のフィールドに「\*abc」と格納されているときも,「*abc」と格納されているときも真と判定されます。
- [OK]ボタンをクリックします。[イベント履歴]画面([Report]タブの画面)が表示されます。
[イベント履歴]画面の表示項目について,次の表に示します。
- 注意
- 表示させるエージェントを複数選択した場合,検索に時間が掛かり,表示がタイムアウトすることがあります。この場合,選択するエージェントを減らしてから再度表示させてください。
複数インスタンスレコードでは,次の動作になります。
表示項目 説明 Date and Time イベント発生元のエージェントホストのシステム日付および時刻をロケールに対応した形式で表示します。詳細は,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」の,初期設定ファイル(config.xml)に指定する日付の形式の説明を参照してください。 Agent イベント発生元のエージェントのサービスID。 Host イベント発生元のエージェントの稼働ホスト名。 StateEx Stateの意味は次のとおり。
- エージェントイベントおよびアラームイベントの場合
- ・OK:正常
- ・Exception:異常
- ・Warning:警告
- ・Inactive:未起動または状態が不明
- ヘルスチェックイベントの場合
- ・Not Supported:非対応
- ・Running:動作中
- ・Incomplete:縮退稼働
- ・Stopped:サービス停止
- ・Unconfirmed:状態不明
- ・Host Not Available:ホスト停止
Alarm Name イベント発生元のアラーム名。 Alarm Table イベント発生元のアラームテーブル名。 Message
- エージェントイベントの場合
- エージェントから出力されたメッセージが表示されます。
- 表示される主なメッセージを次に示します。
- ・Startup:エージェントが起動した
- ・Shutdown:エージェントが停止した
- ・State change:エージェントの状態が変更した
- ・Heartbeat timeout:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態となった
- ・Heartbeat detected:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
- また,上記以外にKAVから始まるメッセージが表示されることがあります。
- 「Heartbeat timeout」が表示された場合は,エージェントの状態を確認してください。KAVから始まるメッセージが表示された場合は,各PFM - Agentマニュアルの,メッセージについて説明している章を参照してください。それ以外のメッセージは,異常を示すエラーメッセージではないため,対処は不要です。
- アラームイベントの場合
- アラームウィザードで設定したメッセージテキストが表示されます。
- 表示される主なメッセージを次に示します。
- ・Alarm updated/deleted:アラーム定義を更新または削除した
- ・Alarm deactivated:アラームが非アクティブ状態になった
- ・Alarm cleared:エージェントが異常または警告の状態でアラームのバインドを解除したり(アラームが発生しているアラームテーブルをGUIからインポートした場合も該当),エージェントを停止したりした
- ・Alarm expired:現在時刻がアラーム評価時間外となった
- ・Heartbeat timeout:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態となった
- ・Heartbeat detected:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
- ヘルスチェックイベントの場合
- 「HC: ヘルスチェック状態」の形式でメッセージテキストが表示されます。
- また,エージェントの稼働状態のあとにサービスの稼働状態を示すメッセージテキストが表示されます。メッセージテキストの表示規則,表示例については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」を参照してください。
- 対象インスタンスのうち,1つでも異常域や警告域の値が検知された場合
アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージがMessageに表示されます。また,Message内にパフォーマンスデータの測定値を表示するように設定している場合は,しきい値超過が検知されたインスタンスの値が設定されます。- 異常または警告から正常に状態が戻る場合
アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効の場合,アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージがMessageに表示されます。また,Message内にパフォーマンスデータの測定値を表示するように設定している場合は,最後に異常または警告のアラームが発行されたときに発行の要因となったインスタンスの現在の測定値が表示されます。
アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効の場合,正常イベントは発行されますが,すべてのインスタンスの値が正常域となり,イベント発行要因となる値が特定されないため,Messageには何も表示されません。
アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。- 画面右上の[閉じる]メニューをクリックし,画面を閉じます。[イベント履歴]画面が閉じます。
- 補足
- 表示されるイベントが1件もない場合は,表示するイベントがない旨のメッセージが表示されます。
- この操作で設定した表示条件は,[イベント履歴]画面を表示している間だけであり,設定内容は保存されません。
- 参考
- レコードの数が最大レコード数を超えた場合は,最も古いレコードから最大レコード数までのレコードが表示されます。
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