Tuning Manager ユーザーズガイド
エージェントでアラームイベントが発生したときにemailを送信して問題発生を通知する場合,emailの送信元を設定します。
手順を次に示します。
- Admin権限ユーザーでTuning Manager serverにログインします。Main Consoleの[メイン]画面が表示されます。
- グローバルタスクバーエリアで[起動]-[Performance Reporter]を選択します。Performance Reporterの[メイン]画面が表示されます。
- Performance Reporterの[メイン]画面のタブフレームで[サービス階層]タブを選択します。[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームで「Machines」フォルダをクリックします。Tuning Managerシリーズのプログラムがインストールされているホストを示すフォルダが表示されます。
- email送信元ホストのAction Handlerサービスを選択します。名称が「PH」で始まるアイコンが,Action Handlerサービスを示すアイコンです。
- メソッドフレームで[プロパティの表示]メソッドを選択します。[サービスのプロパティ]画面が表示されます。プロパティの値を次のように設定します。
- [Capabilities]の[Email]
- emailを送信するかどうかを指定します。「Yes」と「No」のどちらかを選択できます。
- Yes:アラームイベントが発行されたときにemailが送信されます。
- No:アラームイベントが発行されたときにemailが送信されません。
- [Mail]の[SMTP Host]
- email送信サーバであるSMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。100バイト以内の半角英数字,"-"(ハイフン)で指定できます。
- [Mail]の[SMTP Sender]
- email送信元となるemailアドレスを指定します。100バイト以内の半角記号,半角英数字で指定できます。
- [Mail]の[Mail Subject]
- emailのタイトルを指定します。100バイト以内の全角文字,半角文字で指定できます。なお,次の変数を指定できます。
デフォルトでは「%SCS: %PTS %AIS on %HNS」と指定されています。
変数 説明 %AIS [アラーム名]に設定したアラーム名。 %ANS アラームテーブルがバインドされているエージェント名。 %CVS[n][.p]※1※2※3 パフォーマンスデータの測定値。 アラーム条件式の設定によって,評価する順序が異なります。
- n※4:複数の条件式を定義した場合の条件式の位置(順番)
ただし,0または条件式の数より大きい値を指定した場合は,先頭の条件式で指定したフィールドの測定値が表示される。- p※4:
整数または小数に置換されるフィールドの場合:
表示したい小数部の桁数(四捨五入して表示)を指定する。
測定値が文字列に置換されるフィールドの場合(アラーム正常回復時,文字列「<OK>」に置換される場合も含む):
測定値を半角スペースで区切って分割してできる文字列のうち,表示したい文字列の位置を指定する。位置を指定する場合は,1以上の値を指定する。0を指定した場合は,測定値がそのまま表示される。半角スペースで区切って分割してできる文字列の個数より大きい値を指定した場合は,長さが0バイトの文字列(空文字列)に置換される。
アラーム条件式内に同じフィールドを2つ以上指定すると,変数%CVSの値は最初のフィールドが指す値に集約されます。
同じフィールドを2つ以上設定した場合および評価順序については,「9.4.4 アラーム条件式を設定する」の参考を参照してください。%HNS アラームテーブルがバインドされているエージェントが稼働しているホスト名。 %MTS※5 [メッセージテキスト]に設定したメッセージテキスト。 %PTS [プロダクト]に設定したプロダクト名。 %SCS メッセージ出力の対象となったアラームの状態。
次のどれかの値になります。
- OK:正常の場合
- WARNING:警告の場合
- EXCEPTION:異常の場合
%SCT アラーム評価が実施されたエージェントが稼働しているホストのシステム時刻。
- 注※1
- 複数インスタンスレコードを使用したアラーム定義で,アラームの状態が異常または警告から正常に変化した場合,変数%CVSに格納される値は次のようになります。
- ・アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効の場合
- アラームが正常状態に遷移する前までの間で,最後に発行された異常または警告アラームの要因となったインスタンスの,現在の測定値が格納される。
- ・アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効の場合
- 条件式を満たした測定値が存在しないため,文字列「<OK>」が格納される。ただし,変数%CVS[n][.p]のpの値に2以上の値を指定した場合は,空文字列が格納される。
- なお,アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
- 注※2
- 変数%CVSで展開される文字列の最大長は79バイトになります。
- アラーム条件式が複数ある場合は,「条件式ごとの置換文字の合計値」に「アラーム条件式の数から1バイト引いた値」を足した合計値が79バイトとなります。
- 注※3
- 変数%CVSで置換される文字列に「|」が含まれる場合,「|」より後ろの部分は切り捨てられます。
- 注※4
- 指定できる値の桁数は5桁までです。6桁以上の値を指定した場合は6桁目以降の文字列は展開されないで,アラーム通知時のメッセージにそのまま表示されます。
- 注※5
- 複数インスタンスレコードを使用したアラーム定義で,アラームの状態が異常または警告から正常に変化した場合,変数%MTSに格納される値は次のようになります。
- ・アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効の場合
- アラームが正常状態に遷移する前までの間で,最後に発行された異常または警告アラームの要因となったインスタンスの,アラームメッセージテキストが格納される。
- ・アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効の場合
- イベント発行要因となる値が特定されないため,空文字列が格納される。
- なお,アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
- [Mail]の[Charset]
- 送信するメールの文字集合(言語)を指定します。「iso-2022-jp」と「utf-8」のどちらかを選択します。
- 注意
- ・アラームの定義で[値の存在を監視するアラームとする]をチェックした場合,アラーム通知時は収集されたデータに条件式で指定した値が存在しません。このためメッセージテキストやMail Subjectに変数%CVSを指定しても,アラーム正常回復時の測定値出力機能を有効に設定している場合は「N/A」,無効に設定している場合は空文字列に置換されます。
- ・メッセージテキストで「%CVS」のあとにマルチバイト文字(例:,)を指定すると,変数展開後の文字列が文字化けすることがあります。「%CVS」のあとにマルチバイト文字を指定しないでください。
- [OK]ボタンをクリックします。手順6の設定内容が保存されます。
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