Tuning Manager ユーザーズガイド

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8.3.3 監視時刻範囲と発生頻度を指定した場合の評価

発生頻度の集計対象には,前回の監視時刻範囲の情報が含まれます。監視時刻範囲を指定している場合の評価の事例を次に示します。

前提条件

監視時刻範囲内にしきい値の超過が2回発生している場合,異常または警告状態になります。この状態で監視時刻が終了すると,いったん正常状態に変化します。翌日の監視の開始時刻には,前日の終了時刻時点を含めた2インターバル分の監視エージェントの状態(この場合は異常または警告)が引き継がれます。このため,翌日の初回のインターバルでしきい値の超過が発生すると,3インターバル中に2回しきい値を超過する条件を満たすことになるため,異常または警告が発行されます。

この場合,次の表に示すようにアラートが発行されます。

表8-2 監視時刻範囲を指定している場合の発行例

日付 時刻 監視エージェントの状態 発行アラート 2日目9:00時点の判断対象
1日目
(前日)
20:58 監視時刻範囲内 正常 ×
20:59 異常
21:00 異常 異常アラート※1
21:01 監視時刻範囲外 評価されない 正常アラート※2 ×
21:02 評価されない ×
2日目 8:59 監視時刻範囲外 評価されない ×
9:00 監視時刻範囲内 異常 異常アラート※3

(凡例)
-:アラート発行なし
×:判断対象外
○:判断対象

注※1
「3インターバル中に2回しきい値を超過」の条件を満たしたため,異常アラートが発行されます。

注※2
監視終了時刻になったため,正常アラートが発行されます。

注※3
前日の監視エージェントの状態を終了時刻時点を含めた2インターバル分引き継ぐため,「3インターバル中に2回しきい値を超過」の条件を満たすことになり,異常アラートが発行されます。

つまり,監視時刻範囲外の時間をまたがった場合でも,過去(m-1)回分+今回分(発生頻度n/mのとき)の監視エージェントの状態で,条件を満たしているかどうか判断されます。

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