Tuning Manager ユーザーズガイド
1つのレポート定義で,設定するフィルターの条件式の数は100以下になるように調整してください。フィルターの条件式の数を100より大きく定義した場合,Performance ReporterでKAVJS4007-Eのメッセージが出力されて,該当レポートの編集および表示ができなくなるおそれがあります。
条件式の数が100より大きくなる場合は,次のどちらかの方法で調整してください。
- フィルターの条件式を,ワイルドカードや大小関係を使って集約する。
- フィルターの条件式を,ワイルドカードや大小関係を使って集約しても条件式が100より大きくなる場合,条件式を分割してレポート定義を複数作成する。
分割したレポートを1つのレポートとして確認したい場合は,次の手順を実施してください。
- 分割したレポート定義を基にそれぞれCSV形式でレポート出力します。
- 出力したレポートからデータが記載されている個所をテキストエディタで編集して手動でマージします。
フィルターの条件式を,ワイルドカードや大小関係を使って集約する場合の例を次に示します。
- (例1)条件式にワイルドカードを使って条件式を集約:
- Hitachi AMS2000シリーズのストレージシステムでLDEVを多数監視するレポートを作成する場合, 次に示すとおり集約前のフィルターの条件式は集約後の条件式に集約できます。
- 集約前のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="100" OR LDEV_NUMBER="101" OR LDEV_NUMBER="102" OR .... OR LDEV_NUMBER="199"
- 集約後のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="1??"- 先頭文字および桁数が一致する条件式として,先頭文字の指定に加えて,後半部分に任意の一文字に一致するワイルドカード「?」を組み合わせて桁数を指定します。
- また,Virtual Storage PlatformシリーズのストレージシステムでLDEVを多数監視するレポートを作成する場合, 次に示すとおり集約前のフィルターの条件式は集約後の条件式に集約できます。
- 集約前のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="00:27:00" OR .... OR LDEV_NUMBER="00:27:FF" OR LDEV_NUMBER="00:2D:00" OR .... OR LDEV_NUMBER="00:2D:FF"
- 集約後のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="00:27:*" OR LDEV_NUMBER="00:2D:*"- 前半の部分だけ文字列が一致する条件式として,前半部分の値を指定して,後半部分にはワイルドカードを指定します。
- (例2)条件式を大小関係を使って集約:
- Virtual Storage PlatformシリーズのストレージシステムでLDEVを多数監視するレポートを作成する場合, 次に示すとおり集約前のフィルターの条件式は集約後の条件式に集約できます。
- 集約前のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="00:27:83" OR .... OR LDEV_NUMBER="00:27:9A" OR LDEV_NUMBER="00:2D:86" OR .... OR LDEV_NUMBER="00:2D:FF"
- 集約後のフィルター条件式:
(LDEV_NUMBER>="00:27:83" AND LDEV_NUMBER<="00:27:9A") OR (LDEV_NUMBER>="00:2D:86" AND LDEV_NUMBER<="00:2D:FF")- 特定の範囲の条件を決めて,大小関係を指定します(文字列の大小関係は辞書順で比較されます)。
- (例1)条件式にワイルドカードを使って条件式を集約:
- Hitachi AMS2000シリーズのストレージシステムでLDEVを多数監視するレポートを作成する場合, 次に示すとおり集約前のフィルターの条件式は集約後の条件式に集約できます。
- 集約前のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="0" OR LDEV_NUMBER="1" OR LDEV_NUMBER="2" OR .... OR LDEV_NUMBER="999"
- 集約後のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="?" OR LDEV_NUMBER="??" OR LDEV_NUMBER="???"- 任意の一文字に一致するワイルドカード「?」を使用して,フィルター対象の値(文字列)を桁数別に条件指定します。
- (例2)条件式にワイルドカードと大小関係を使って集約:
- Hitachi AMS2000シリーズのストレージシステムでLDEVを多数監視するレポートを作成する場合, 次に示すとおり集約前のフィルターの条件式は集約後の条件式に集約できます。
- 集約前のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="0" OR LDEV_NUMBER="1" OR LDEV_NUMBER="2" OR .... OR LDEV_NUMBER="500"
- 集約後のフィルター条件式:
LDEV_NUMBER="?" OR LDEV_NUMBER="??" OR (LDEV_NUMBER="???" AND LDEV_NUMBER<="500")- フィルター対象の値(文字列)の桁数別に条件式を組み合わせ,さらに,上限または下限の桁数に対応する条件式に上限または下限の値を指定します(文字列の大小関係は辞書順で比較されます)。
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