Tuning Manager インストールガイド
ここでは,Tuning Manager serverをDevice Managerと同じホストから別ホストに移行する手順について説明します。
- 補足
- PFM - Agentを別ホストに移行する手順については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager - Agents」および各エージェントのマニュアルを参照してください。
「移行元ホスト」,「移行先ホスト」および「Agent ホスト」は,それぞれお互いにホスト名の名前解決(IPアドレス解決)ができていること。
Tuning Manager serverをDevice Managerと同じホストから別ホストに移行する作業の流れ
図A-1 Tuning Manager serverをDevice Managerと同じホストから別ホストに移行する作業の流れ図
表A-1 Tuning Manager serverをDevice Managerと同じホストから別ホストに移行する作業の流れ
手順 参照先 項番 概要 作業ホスト 詳細 1 データベースのエクスポート 移行元ホスト hcmds64dbtransコマンドを使用して,移行元ホストからデータベースをエクスポートする。 「A.1.1 Device ManagerとTuning Manager serverのデータベースのエクスポート(移行元ホストでの作業)」 2 Tuning Manager serverのインストール 移行先ホスト 移行先ホストに移行元と同一バージョンのTuning Manager serverをインストールする。 「A.1.2 Tuning Manager serverのインストール(移行先ホストでの作業)」 3 PFM - Agentの接続先PFM - Managerの切り替え Agentホスト 移行元のPFM - Managerに接続していたPFM - Agentのインスタンスについて,接続先を移行先のPFM - Managerに切り替える。 「A.1.3 PFM - Agentの接続先PFM - Managerの切り替え」 4 データベースのインポートと環境設定 移行先ホスト エクスポートしたデータベースを移行先ホストにインポートして,Device Managerの接続設定をする。 「A.1.4 データベースのインポートと環境設定(移行先ホストでの作業)」 5 Tuning Manager serverのリモート接続設定,およびTuning Manager serverのアンインストール 移行元ホスト Tuning Manager serverのリモート接続設定をして,移行元ホストからTuning Manager serverをアンインストールする。 「A.1.5 Tuning Manager serverのリモート接続設定,およびTuning Manager serverのアンインストール(移行元ホストでの作業)」 6 Tuning Manager serverおよびPFM - Managerのサービスの起動 移行先ホスト 移行先ホストのTuning Manager serverおよびPFM - Managerのサービスを起動する。 「A.1.6 Tuning Manager serverおよびPFM - Managerのサービスの起動(移行先ホストでの作業)」 7 ストレージシステムの情報更新 移行元ホスト ディスカバリをしているすべてのストレージシステムの情報を更新する。 「A.1.7 ストレージシステムの情報更新(移行元ホストでの作業)」
- この節の構成
- A.1.1 Device ManagerとTuning Manager serverのデータベースのエクスポート(移行元ホストでの作業)
- A.1.2 Tuning Manager serverのインストール(移行先ホストでの作業)
- A.1.3 PFM - Agentの接続先PFM - Managerの切り替え
- A.1.4 データベースのインポートと環境設定(移行先ホストでの作業)
- A.1.5 Tuning Manager serverのリモート接続設定,およびTuning Manager serverのアンインストール(移行元ホストでの作業)
- A.1.6 Tuning Manager serverおよびPFM - Managerのサービスの起動(移行先ホストでの作業)
- A.1.7 ストレージシステムの情報更新(移行元ホストでの作業)
A.1.1 Device ManagerとTuning Manager serverのデータベースのエクスポート(移行元ホストでの作業)
移行先ホストにデータベースをインポートするために,hcmds64dbtransコマンドを使用して,移行元ホストからデータベースをエクスポートしてください。
エクスポートについての手順の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のデータベースの移行について説明している個所を参照してください。
A.1.2 Tuning Manager serverのインストール(移行先ホストでの作業)
移行先ホストに移行元と同一バージョンのTuning Manager serverをインストールしてください。
この場合,移行先ホストにインストールする場合の注意点を次に示します。
- インストール後にサービスが起動しないよう,インストール時に選択してください。
- Tuning Manager serverをバージョンアップしたい場合でも,はじめからバージョンアップしたいバージョンのTuning Manager serverをインストールしないでください。
移行がすべて完了し,正常に運用できることが確認できてから,Tuning Manager serverをバージョンアップしてください。- Tuning Manager serverの前提製品であるPFM - Managerも,移行元ホストと同一バージョンのPFM - Managerをインストールしてください。
A.1.3 PFM - Agentの接続先PFM - Managerの切り替え
移行元のPFM - Managerに接続していたPFM - Agentのインスタンスについて,接続先を移行先のPFM - Managerに切り替えてください。
手順を次に示します。
- jpcconf mgrhost define(jpcnshostname)コマンドを使用して,接続先PFM - Managerの切り替えを実施してください。
切り替え手順の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager - Agents」の接続先PFM - Managerの設定について説明している個所を参照してください。- jpcspm start(jpcstart)のコマンドを実行して,PFM - Agentのサービスを起動してください。
A.1.4 データベースのインポートと環境設定(移行先ホストでの作業)
エクスポートしたデータベースを移行先ホストにインポートして,Device Managerの接続設定をしてください。
手順を次に示します。
- HiRDBのサービスを起動する。
- Windows の場合:
- <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start
- Linux の場合:
- <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmds64dbsrv -start
- hcmds64prmsetコマンドを使用して,一時的に移行先ホストのTuning Manager serverをプライマリーサーバ設定に変更する。
移行先ホストをプライマリーサーバ設定にしないと,データベースをインポートできないため,Tuning Manager serverをプライマリーサーバ設定に変更してください。
コマンドの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」を参照してください。- 移行元ホストのTuning Manager serverのデータベースの総容量と移行先ホストのTuning Manager serverのデータベースの総容量が同じになるように,移行先ホストのデータベースを拡張する。
移行元ホストでデータベースを拡張していた場合だけ実施してください。
データベースの拡張手順の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のデータベースの総容量の変更について説明している個所を参照してください。- hcmds64dbtransコマンドを使用して,エクスポートした移行元ホストのデータベースのうち,Tuning Manager serverのデータベースだけを移行先ホストにインポートする。
typeオプションにTuningManagerを指定して,Tuning Manager serverのデータベースだけを移行してください。
データベースのインポート手順の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のデータベースの移行について説明している個所を参照してください。- Device Managerの接続設定をする。
Tuning Manager serverの接続先Device Managerの設定をしてください。この設定を実施すると,Device Managerがプライマリーサーバに設定されます。
Device Managerの接続設定の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」を参照してください。
A.1.5 Tuning Manager serverのリモート接続設定,およびTuning Manager serverのアンインストール(移行元ホストでの作業)
移行元ホストのDevice ManagerでTuning Manager serverのリモート接続設定をして,移行元ホストからTuning Manager serverをアンインストールしてください。
- 移行元ホストのDevice Manager側で,htmsetupコマンドを使用して,Tuning Manager serverのリモート接続設定をします。
Tuning Manager serverのリモート接続設定の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のDevice Managerの接続設定を参照してください。- 移行元ホストからTuning Manager serverとPFM - Managerをアンインストールしてください。
- Tuning Manager serverとの連携ファイル(tuningmanager.properties)を修正する。
tuningmanager.propertiesファイルの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。- hcmds64srvコマンドを使用して,Device Managerのサービスを起動する。
A.1.6 Tuning Manager serverおよびPFM - Managerのサービスの起動(移行先ホストでの作業)
移行先ホストでhcmds64srvコマンドを使用して,Tuning Manager serverおよびPFM - Managerのサービスを起動してください。
A.1.7 ストレージシステムの情報更新(移行元ホストでの作業)
移行元ホストのDevice Managerにログインして,ディスカバリをしているすべてのストレージシステムの[ストレージシステム更新]を実施して,ストレージシステムの情報を更新してください。
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