Tuning Manager インストールガイド
Tuning ManagerシリーズプログラムをインストールするホストのOSがWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合は,次に示す注意事項を確認してください。
- この項の構成
- (1) Tuning Managerシリーズプログラムで管理者特権が必要な操作
- (2) コマンドプロンプトから管理者としてコマンドを実行する方法
- (3) Tuning Managerシリーズプログラム固有のフォルダやファイルの作成時の注意
- (4) WRP(Windowsリソース保護)について
- (5) シンボリックリンクおよびジャンクションについて
- (6) Windows Server 2012で記憶域プールを使用する場合の注意
(1) Tuning Managerシリーズプログラムで管理者特権が必要な操作
Windows Server 2008またはWindows Server 2012では,UAC(User Account Control)機能が有効の場合に,管理者特権が必要な操作があります。管理者特権が必要な操作をする場合は,操作前に特権昇格が必要になります。管理者特権が必要な操作と操作ごとの実行可否を次の表に示します。
操作 管理者特権の要否 UAC機能有効時の実行可否 UAC機能無効時の実行可否 管理ユーザー 一般ユーザー 管理ユーザー 一般ユーザー インストール,アンインストール 要 ○※1 ○※1 ○ × Administrators権限が必要なコマンドの実行 要 ○※2 ○※2 ○ × Administrators権限が不要なコマンドの実行 否 ○ ○ ○ ○ SCM(サービス制御マネージャ)からのサービス起動,停止 要 ○※1 ○※1 ○ ×
- (凡例)
- ○:実行できる
- ×:実行できない
- 注※1
- UACの昇格確認ダイアログで特権昇格が必要です。
- 注※2
- 管理者コンソールから実行する必要があります。
(2) コマンドプロンプトから管理者としてコマンドを実行する方法
Windows Server 2008またはWindows Server 2012でUAC機能が有効になっている場合,コマンドプロンプトからコマンドを実行するときに,管理者特権に昇格して実行しなければならないコマンドがあります。このマニュアルでは,管理者特権に昇格してコマンドを実行することを前提に説明しています。
管理者特権に昇格してコマンドを実行する方法として,Tuning Managerシリーズでは,管理者として実行しているコマンドプロンプトでコマンドを実行することを推奨します。コマンドプロンプトのアイコンを選択し,右クリックして表示されるコンテキストメニューまたはアプリバーから[管理者として実行]を選択すると,管理者特権に昇格済みのコマンドプロンプトが開かれます。
また,Performance Managementが提供する管理者コンソールも,管理者特権に昇格済みのコマンドプロンプトとして使用できます。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」を参照してください。
- 注意
- 管理者として実行していないコマンドプロンプトからコマンドを実行したあと,UACの昇格確認ダイアログから特権昇格する方法は,次に示すとおりコマンドの実行結果を確認できないため,推奨しません。
- UACの昇格確認ダイアログから特権昇格した場合,コマンドの実行結果は,コマンドを実行したコマンドプロンプトとは別のコマンドプロンプトに表示されます。しかし,コマンドの実行結果が表示されたコマンドプロンプトは自動的に閉じられてしまうため,ユーザーはコマンドの実行結果を確認できません。
- UACの昇格確認ダイアログからの特権昇格を承認しなかった場合,コマンドは実行されませんが,リターンコードが0(正常終了)でコマンドの実行を終了します。
(3) Tuning Managerシリーズプログラム固有のフォルダやファイルの作成時の注意
Tuning Managerシリーズプログラム固有のフォルダやファイルを作成する場合,アクセス時に管理者特権が必要になるフォルダには作成しないでください。
WRPによるリソース保護が有効になっているフォルダ配下のリソースは削除および変更できません。WRPが設定されているフォルダ配下に,Tuning Managerシリーズプログラム固有のフォルダやファイルを作成しないでください。
シンボリックリンクまたはジャンクションが設定されているフォルダ配下に,Tuning Managerシリーズプログラム固有のフォルダやファイルを作成しないでください。
(6) Windows Server 2012で記憶域プールを使用する場合の注意
Tuning Manager serverのインストール先フォルダで記憶域プールを構成する場合,ParityモードまたはMirrorモードでは,Simpleモードと比べて,ポーリングの所要時間が増加する可能性があります。ParityモードまたはMirrorモードで記憶域プールを構成する場合は,ポーリングの所要時間を測定して,運用上の問題がないことを確認してください。
Simpleモードを使用する場合を基準として,ポーリング時間の増加の目安を次に示します。
- Parityモードを使用する場合
約1.3倍に増加します。- Mirrorモードで双方向ミラーを使用する場合
約2倍に増加します。- Mirrorモードで3方向ミラーを使用する場合
約3倍に増加します。
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