Tuning Manager 運用管理ガイド

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8.4.1 コマンド入出力

ここでは,次に示すコマンド実行の前提条件,パラメーターファイルの作成,およびコマンド出力形式について説明します。

この項の構成
(1) コマンド実行の前提条件
(2) パラメーターファイルの作成
(3) コマンドの出力形式
(4) コマンドの同時実行

(1) コマンド実行の前提条件

コマンド実行の前提条件を次に示します。

(2) パラメーターファイルの作成

コマンドの引数には,XML形式のパラメーターファイルを指定します。コマンドに指定するパラメーターファイルの作成について,次に説明します。

なお,「パラメーターファイル記述例」がパラメーターファイルを引数として指定する各コマンドの説明にありますので,そちらの記載も参照してください。

パラメーターファイルの記述方式

コマンドの引数に指定するパラメーターファイルの記述方式を次に示します。

(3) コマンドの出力形式

コマンド処理の詳細情報を標準出力,標準エラー出力,トレースログファイルに出力します。詳細情報の出力先を次の表に示します。

表8-16 詳細情報の出力

項目 出力先
実行結果 標準出力
メッセージ 標準エラー出力
トレースログ 初期設定ファイル(config.xml)で指定したログ出力ディレクトリ下に「コマンド名_処理種別_log#.log(#:ログファイル番号[1~ログファイル生成数まで])」を出力します。例えば,エージェントのPerformanceデータベースの記録方法を変更するコマンドを実行した場合「jpcasrec_update_log1.log」となります。
コマンドを実行するごとにログファイルの合計サイズを計算し,上限を超えると更新日付の古いファイルから削除されます。サイズの上限は,config.xmlの「logFileSize」と「logFileNumber」を掛けた数値になります。

標準出力例

コマンド名,接続先PFM - Managerホスト名/IPアドレス,PFM - Manager接続時刻,PFM - Manager切断時刻をコマンド共通のタイトル行・終了行として付加します。

次の形式で出力されます。

<コマンド名> <サブコマンド名> connected to <接続先ホスト名> at yyyy MM dd HH:MM:SS.mmm
<実行結果>
<コマンド名> <サブコマンド名> disconnected at yyyy MM dd HH:MM:SS.mmm

(凡例)

yyyy MM dd
西暦年,月,日を示します。ロケールによって設定されるデフォルトの形式またはconfig.xmlの「selectFormat」に指定した形式で表示します。日付フォーマットの設定については,「5.3.4 初期設定ファイルのファイル例」を参照してください。

HH : MM : SS . mmm
時間:分:秒.ミリ秒を示します。

ログ仕様については,「7.3.4 Performance Reporterのログ」を参照してください。

ヘルプ参照オプション

コマンドに「-h」オプションを指定すると,コマンドのヘルプを参照できます。コマンドの第1引数に「-h」オプションを指定すると,それ以降は無視してヘルプを出力します。また,コマンドラインの書式不正の場合にも出力されます。

(4) コマンドの同時実行

次の表に示すコマンドは,同時実行(多重実行,および並列実行)ができません。

多重実行とは,コマンドとサブコマンドの組み合わせが同一であるコマンドを同時に実行することです。並列実行とは,コマンドとサブコマンドの組み合わせが異なるコマンドを同時に実行することです。

表8-17 同時実行できないコマンド

コマンド サブコマンド
jpcasrec update
output
jpcaspsv update
output

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