Tuning Manager 運用管理ガイド
Tuning Manager serverを導入しているWindowsの環境で,デスクトップのヒープ不足が発生して,KFPS01820-Eメッセージ(end state=8000)がイベントログに出力される場合があります。このメッセージが出力された場合,デスクトップのヒープ不足が発生して,Tuning Manager serverのデータベースのプロセスが停止しています。
この現象が発生した場合,次の手順でデスクトップのヒープサイズを拡張してください。
- Hitachi Command Suite製品のサービスをすべて停止します。
サービスの停止方法については,「1.7 サービスの停止」を参照してください。- Hitachi Command Suite製品のサービスがすべて停止されたことを確認します。
サービスの状態の確認方法については,「1.6.2 サービスの状態を確認する(起動時)」を参照してください。- レジストリエディタを利用して,デスクトップのヒープサイズを変更します。
- レジストリキー
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
- レジストリ値
- Windows
変更するのは,「SharedSection=1024,3072,512」の第3パラメーター(512)の部分です。第4パラメーターがある場合にも,第3パラメーターの部分を変更します。まず,第3パラメーターの「512」を「1024」に変更してください。
- 値
- %SystemRoot%\system32\csrss.exe ObjectDirectory=\Windows SharedSection=1024,3072,512 Windows=On SubSystemType=Windows ServerDll=basesrv,1 ServerDll=winsrv:UserServerDllInitialization,3 ServerDll=winsrv:ConServerDllInitialization,2 ProfileControl=Off MaxRequestThreads=16
- Windowsを再起動します。
この手順でヒープサイズを「512」から「1024」に変更したあとも,デスクトップのヒープ不足が発生する場合,ヒープサイズの設定値を256KBまたは512KBずつ増加させて,ヒープ不足が発生しなくなるか確認してください。
デスクトップのヒープの消費量はそのマシンで動作するサービスやアプリケーションによって異なります。また,デスクトップのヒープの総量は決まっているため,ヒープのサイズを大きくすると,そのシステム内で作成できるデスクトップの数が減少します。デスクトップヒープのサイズの最適値は,システム環境によって異なるため,利用している環境に合わせて調整してください。
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