Tuning Manager 運用管理ガイド

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6.3.4 サマータイム移行時のポーリングについて

ここでは,サマータイム移行時のポーリングについての注意事項について説明します。

この項の構成
(1) サマータイム移行時のポーリングデータ
(2) サマータイム移行時のポーリングスケジュール
(3) Tuning Manager serverで管理する時刻の入力

(1) サマータイム移行時のポーリングデータ

Tuning Manager serverは,GMT(グリニッジ標準時)ではなくローカルタイムでデータを保管します。Tuning Manager serverが動作するコンピュータが,ポーリングスケジュール中に自動的にローカルタイムをサマータイムに時間を調整するように設定されているとき,その時点で収集されていたデータは次のような影響を受けることがあります。

標準時間からサマータイムへの変更

この動作の例を次の図に示します。

図6-18 太平洋標準時間から太平洋夏時間への調整

[図]

注※
サマータイムに切り替わったあとから02:00までのデータはありません。
[監視日時]を"03/11 02:00"に指定した場合,自動的に[監視日時]を"03/11 03:00"にします。
"03/11 02:00"のデータは履歴と予測レポートに表示しません。

サマータイムから標準時間への変更

この動作の例を次の図に示します。

図6-19 太平洋夏時間から太平洋標準時間への調整

[図]

注※
サマータイムから切り替わったときにできる重複データは削除されます。
履歴および予測レポートには2つの同じデータポイントが表示されます。しかし,重複するデータポイントの片方だけ情報が表示されます。

(2) サマータイム移行時のポーリングスケジュール

ポーリングスケジュールを設定する画面に表示される時刻は,サマータイム適用期間でも標準時間で表示されます。サマータイム適用期間は,標準時間(例:12:00)がサマータイム(例:13:00)に置き換わってポーリングが実行されます。

サマータイムの開始/終了時点のポーリングスケジュールの時間設定が,次の条件で設定されている場合,設定どおりにポーリングスケジュールやデータ集計が実行されないことがあります。この現象は,サマータイムの開始/終了時点でだけ発生し,それ以外のポーリングスケジュールは正常に動作します。

それぞれに対応する回避策を実施する場合,次の表に示すとおり少なくともサマータイムの開始/終了時点の24時間以上前に実施してください。回避策を解除する場合,サマータイムの開始/終了時点の1時間以上あとに回避策を解除してください。

表6-23 サマータイム移行時のポーリングスケジュールの回避策

サマータイム 条件 回避策
開始時 ポーリングスケジュールで,次の時刻のどちらか一方だけを選択している場合
  • サマータイムの開始時刻
    例:2007年の場合,東部標準時(米国およびカナダ)での03:00
  • サマータイムの開始時刻の1時間前
    例:2007年の場合,東部標準時(米国およびカナダ)での02:00
ポーリングスケジュールでサマータイムの開始時刻とサマータイムの開始時刻の1時間前を選択してください。
終了時 ポーリングスケジュールで,次の時刻のどちらか一方だけを選択している場合
  • サマータイムの終了時刻
    例:2007年の場合,東部標準時(米国およびカナダ)での02:00
  • サマータイムの終了時刻の1時間前
    例:2007年の場合,東部標準時(米国およびカナダ)での01:00
ポーリングスケジュールでサマータイムの終了時刻とサマータイムの終了時刻の1時間前を選択してください。

(3) Tuning Manager serverで管理する時刻の入力

Tuning Manager serverは,レポートウィンドウなどで表示するデータの日時の範囲を入力できます。入力するときの注意事項について説明します。標準時間からサマータイムへ切り替わるタイミングの前後で,時刻の入力画面から欠落する日時を指定した場合,Tuning Manager serverはサマータイムでの時刻を指定したとみなします。また,サマータイムから標準時間へ切り替わるタイミングの前後で,時刻の入力画面から重複する日時を指定できません。

東部標準時(GMT-05:00)の場合の例を次に示します。

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