Tuning Manager 運用管理ガイド
Tuning Manager serverによるデータベースのバックアップでは,同一ホスト内にインストールされているHitachi Command Suite製品のデータがバックアップされます。
バックアップされるのは,次のデータベースに格納されているデータです。
- Tuning Manager serverのデータベース
- 同じホスト内にインストールされているそのほかのHitachi Command Suite製品のデータベース
- 共通コンポーネントのデータベース
バックアップ時には,バックアップ先のディレクトリに次の空き容量が必要です。
- バックアップ先のディレクトリに必要な空き容量
- (同一ホスト内にインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベース使用量の合計 + 4.6GB)* 2
Tuning Manager serverのデータベースの使用量を確認するには,htm-db-statusコマンドを使用します。htm-db-statusコマンドを使用してデータベースの使用量を確認する方法については,「3.2 データベースの容量表示」を参照してください。
同一ホスト内にほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合は,各製品のマニュアルを参照して,データベースの使用量を確認してください。
- 注意
- Tuning Manager serverのデータベースをバックアップする場合は,必ずhcmds64backupsコマンドを使用してください。autoオプションを指定してhcmds64backupsコマンドを実行すると,バックアップ時に,Hitachi Command Suite製品のサービスの停止およびHiRDBの起動を自動で実行できます。
- Hitachi Command Suite製品をクラスタ環境で運用している場合は,必ず実行系ノードでコマンドを実行してください。
- Hitachi Command Suite製品では,どの製品のバックアップ方法でも,同一ホスト内にインストールされているすべてのHitachi Command Suite製品のデータがバックアップされます。Tuning Manager serverでバックアップする内容と,ほかのHitachi Command Suite製品でバックアップする内容は同じになるため,同一ホストでは,バックアップを実行するのはどれか1つの製品だけでかまいません。
データベースのバックアップ手順を次に示します。
- 次のコマンドを実行して,データベースをバックアップします。
- Windowsの場合:
- <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmds64backups /dir <ディレクトリ名称> /auto
hcmds64backupsコマンドのオプションは次のとおりです。各パラメーターを適切な情報に変更してください。
- Linuxの場合:
- <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmds64backups -dir <ディレクトリ名称> -auto
hcmds64backupsコマンドを実行すると,コマンドを実行したサーバにインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップファイル(backup.hdb)が取得されます。このとき,共通コンポーネントおよびほかのHitachi Command Suite製品の設定ファイルもバックアップされます。
- dir <ディレクトリ名称>
バックアップデータを格納するローカルディスク上のディレクトリを指定します。Hitachi Command Suite製品をクラスタ環境で運用している場合は,共有フォルダ上のディレクトリを絶対パスで指定します。
指定した名称のディレクトリが存在しない場合,コマンドを実行すると指定した名称のディレクトリが生成されます。既存のディレクトリを指定する場合は,空のディレクトリを指定してください。また,ディレクトリ名称に空白が含まれている場合は,ディレクトリ名称を"で囲んでください。- auto
autoオプションを指定してコマンドを実行すると,データベースを処理するための準備として,自動的にHitachi Command Suite製品のサービスを停止し,HiRDBを起動します。データベースの処理が完了すると,Hitachi Command Suite製品のサービスが起動されます。したがって,コマンド実行後には,Hitachi Command Suite製品のサービスおよびHiRDBが起動された状態になります。
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