Hitachi Command Suite システム構成ガイド
Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイルには,Tiered Storage Managerサーバの動作に関するプロパティファイルやDevice Managerサーバへのアクセスに関するプロパティファイルなどがあります。 Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイルは,Tiered Storage Manager CLIからの操作(処理)にだけ適用されます。
Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイルを次の表に示します。
表B-1 Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイル
プロパティファイル 説明 server.propertiesファイル Tiered Storage Managerサーバの動作に関するプロパティファイルです。 database.propertiesファイル Tiered Storage Managerのデータベースに関するプロパティファイルです。 devicemanager.propertiesファイル Tiered Storage ManagerからDevice Managerサーバへのアクセスに関するプロパティファイルです。 logger.propertiesファイル Tiered Storage Managerのログ出力に関するプロパティファイルです。 server.propertiesファイル Tiered Storage Managerのセキュリティに関するプロパティファイルです。
注意
- 誤った指定をした場合は,プロパティの読み込みに失敗し,起動できません。指定を誤ったプロパティは,コマンドログまたはメッセージログに出力されます。
- クラスタ構成の場合,特別な理由がないかぎり,実行系ノードと待機系ノードのプロパティファイルの内容は同じにしてください。
- デフォルト値は新規インストールした際に設定される値です。
- この節の構成
- B.1.1 Tiered Storage Managerサーバのプロパティの変更
- B.1.2 Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイルの記述規則
B.1.1 Tiered Storage Managerサーバのプロパティの変更
Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイルは,テキストエディターを使用して編集します。
Tiered Storage Managerサーバのプロパティを新規インストール時の設定に戻す場合には,次の場所に格納されているひな形を使ってください。
- Windows の場合:
- <Hitachi Command Suiteのインストールフォルダ>\TieredStorageManager\template
- Linuxの場合:
- <Hitachi Command Suiteのインストールディレクトリ>/TieredStorageManager/template
Administrator 権限(Windowsの場合)またはroot(Linuxの場合)でのログイン
- Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
- テキストエディターで,Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイルに適切な値を設定します。
- Hitachi Command Suite製品のサービスを起動します。
B.1.2 Tiered Storage Managerサーバのプロパティファイルの記述規則
プロパティファイルは,Javaプロパティファイル形式です。
プロパティファイルは,次の記述規則に従って作成されている必要があります。
- 各プロパティは,foo.bar=12345のように,「=」で区切られた名前と値の対で指定します。
- 個々のプロパティは,行区切り文字(改行)で区切ります。
- 行頭に番号記号(#)がある場合,その行は注釈行になります。
- リテラル(文字列または数値)を引用符で囲む必要はありません。
- 円記号(\)はエスケープ文字を表す予約文字になります。Windowsでは,絶対パス名を表すときに円記号(\)を含むので,「\\」と指定する必要があります。
例えば,ファイルパス名C:\HiCommand\docroot\foo.barは,C:\\HiCommand\\docroot\\foo.barと入力します。プロパティの指定では,そのほかの文字にはエスケープ文字「\」を付ける必要はありません。- プロパティファイル内に同じプロパティ名で複数の設定がされている場合,ファイルの最後に設定したプロパティの値が有効になります。
- 行末に円記号(\)がある場合,次の行は継続行になります。
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