Hitachi Command Suite システム構成ガイド
強制終了や予期しないエラーでTiered Storage Managerサーバが異常終了したり,クラスタ環境でフェールオーバーが発生したりする場合は,データベースの情報とストレージシステムの状態の整合性を回復してください。
データベースの情報とストレージシステムの状態に不整合が発生しました。
次の手順でデータベースの情報とストレージシステムの状態の整合性を回復してください。
- Hitachi Command Suite製品のサービスを再起動したあと,Device Managerですべてのストレージシステムをリフレッシュしてください。
- Tiered Storage Managerサーバの異常終了時に,マイグレーションタスクの作成またはキャンセル操作をしていた場合は,操作し直してください。キャンセル操作でエラーが発生した場合,ストレージシステムをリフレッシュしてください。
- 実行中のマイグレーションタスクが失敗した場合は,再度ストレージシステムをリフレッシュしてください。そのあと,タスクの状態に応じて,次のとおり対処してください。
- タスクの状態が「データ消去失敗」の場合:
- マイグレーションは完了し,移動元と移動先のLDEV番号は付け替わっています。移動先LDEV番号が付いた移動元ボリュームの状態を確認して,ボリュームの状態に応じて対処してください。データ消去に失敗した場合,移動先LDEV番号が付いた移動元には元のデータが残っています。
- 移動先LDEV番号が付いたボリュームが閉塞状態になっているときは,Storage Navigatorを利用して該当するボリュームをフォーマットしてください。
- 移動先LDEV番号が付いたボリュームが閉塞状態になっていないときは,該当するボリュームのデータが消去されないで残っているおそれがあります。
データを消去する必要があるときには,フォーマットするか,次の手順でデータを消去してください。LDEV 10:01を20:01にマイグレーションしたとして説明します(移動元ボリュームはマイグレーションによってLDEV番号が20:01に付け替わっています)。
1. 20:01にLUNパスを設定し,ホストに割り当てます。
2. 割り当てたホストから”0”データをボリュームサイズ分書き込み,20:01のデータを消去します。
3. 20:01のLUNパスを解除します。- タスクの状態が「マイグレーション失敗」の場合:
- エラーの要因によっては,ストレージシステムでマイグレーションが完了していても,Tiered Storage ManagerやDevice Managerではマイグレーション失敗終了として扱われているおそれがあります。このとき,次の手順で対処してください。
- Device Managerですべてのストレージシステムをリフレッシュし,Tiered Storage ManagerとDevice Managerの管理情報を最新状態に更新します。
予約されたまま残っているボリュームがあれば,リフレッシュ中に解除されます。- マイグレーション失敗終了状態になっているマイグレーションタスクのボリューム情報を表示して,マイグレーション実行前か実行後かを確認します。
このとき,マイグレーション元のすべてのLDEVについて,パリティグループ名とストレージシステム名を確認してください。- マイグレーションが実行されていないLDEVがあった場合,エラーになった要因を取り除いたあと,再度マイグレーションタスクを作成して,マイグレーションを実行します。
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