Hitachi Command Suite システム構成ガイド
Device ManagerおよびTiered Storage Managerを使用する場合の基本的なシステム構成を次の図に示します。
- 管理クライアント
- Device Manager,Tiered Storage ManagerおよびReplication Managerを操作する際に使用するマシンです。
- GUI
- グラフィカルユーザーインターフェースです。
- Device Managerを操作するGUIには,次の二種類があります。
- デスクトップアプリケーションのGUI(Adobe AIR環境で動作するGUI)
- WebアプリケーションのGUI(WebブラウザのAdobe Flash Player環境で動作するGUI)
- GUIについてはマニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド」を参照してください。
- Device Manager CLIおよびTiered Storage Manager CLI
- コマンドラインプロンプトから実行するコマンドラインインターフェースです。
- 管理サーバ
- ストレージシステムやホストなどを統合管理するマシンです。Hitachi Command Suiteをインストールします。2台のマシンを使用したActive-Standby 型のクラスタリングにも対応しています。
- Hitachi Command Suiteは,次のコンポーネントから構成され,常に一緒にインストールおよびアンインストールされます。
- Hitachi Command Suite共通コンポーネント
- ユーザーアカウントの管理やセキュリティ監視などHitachi Command Suite製品で共通する機能を提供するコンポーネントです。
- Device Managerサーバ
- Device Managerで,ストレージシステムのボリュームを管理するために必要なコンポーネントです。
- Tiered Storage Managerサーバ
- Tiered Storage Managerで,ストレージシステムのボリュームをマイグレーションするために必要なコンポーネントです。
- Replication Managerサーバ
- Replication Managerで,ストレージシステムのボリュームを複製するために必要なコンポーネントです。
- Host Data Collector
- ホスト(通常ホスト,仮想マシンおよび仮想化サーバ)の情報,および各ホストで利用されているボリュームの情報を収集するためのコンポーネントです。
参考
- Host Data Collectorだけを別マシンにインストールすることもできます。
- ペア管理サーバ
- コピーペアの構成や状態などの情報を収集し,管理するためのマシンです。次のプログラムをインストールします。
- Device Managerエージェント
- ホストやストレージシステムの情報を収集するために必要なプログラムです。
- Device ManagerのCIM/WBEM機能を使用して,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VMおよびHitachi USPの性能情報を取得する場合にも必要です。
- RAID ManagerまたはRAID Manager XP
- ストレージシステム上のコピーペアを制御するために必要なプログラムです。
- ホスト(業務サーバ)
- ストレージシステム内のボリュームを利用するマシンです。
- ストレージシステム
- Hitachi Command Suite製品で管理するストレージシステムです。次に示す機種のストレージシステムを管理できます。
- エンタープライズクラスストレージ
VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VMおよびHitachi USPのストレージシステムの総称です。- VSP Gx00モデル
- VSP Fx00モデル
- HUS VM
- ミッドレンジストレージ
HUS100,Hitachi AMS2000,Hitachi SMS,Hitachi AMS/WMSのストレージシステムの総称です。
- SVP
- ストレージシステムを管理するためのコンピュータです。エンタープライズクラスストレージ,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,またはHUS VMの場合に使用されます。エンタープライズクラスストレージ,またはHUS VMの場合,ストレージシステムに搭載されています。VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合,ストレージシステムの管理機能を提供するサーバをSVPとして設置して使用します。
重要
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,またはVSP Fx00モデルを使用する場合,管理サーバとSVPの時刻を合わせてください。
- Storage Navigator
- Device Managerのコンポーネントです。ストレージシステムの構成やリソースの設定をより詳細な条件で行うための機能を提供します。
- ネットワーク(LANおよびSAN)
- 管理サーバと管理クライアント間,管理サーバとストレージシステム間はTCP/IPネットワークで接続する必要があります。また,ホストとストレージシステム間はSANまたはIP-SANを構成します。
システム構成を検討する場合,次の点に注意してください。
- 1台のストレージシステムは,1台の管理サーバで管理してください。1台のストレージシステムを複数の管理サーバで管理するシステムは構成しないでください。
- 1つのDevice Managerサーバで,分割ストレージごとに複数のストレージ管理者のアカウントを使い分けることはできません。個々の分割ストレージを管理したい場合は,分割ストレージごとにDevice Managerサーバを用意してください。
- Device Managerエージェントのバージョンが8.1.1以前の場合,次のOSでは,Device Managerエージェントをインストールすると,Global Link Managerエージェントも自動的にインストールされます。
Global Link Managerエージェントは,ホストとストレージシステムとの間のLUNパス管理にDMP(VxVMのDynamic Multipathing機能)やHP-UXマルチパスを使用している場合に,Global Link Managerサーバと通信して,LUNパスに関する情報を通知したり,ホストに必要な設定をしたりするために必要です。
- Windows
- Solaris 10(SPARC)
- Solaris 11(SPARC)
- HP-UX
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