Hitachi Command Suite インストールガイド
管理サーバをクラスタ構成にする場合には,次の点に注意して,Hitachi Command Suite製品を運用してください。
- クラスタを構成するすべてのノードは,同じディスク構成にして,Hitachi Command Suite製品のインストール先(ドライブ文字やパス名など)も同じにする必要があります。
- インストール後に,Hitachi Command Suite製品の設定を変更する場合には,すべてのノードに同一の設定を実施してください。
- ここでは,クラスタ化するサービスの集まり(サービスのフェールオーバーの単位)を次のように呼びます。
- Windowsの場合:リソースグループ
- Red Hat Enterprise Linuxの場合:サービスグループ
- Host Data Collectorをインストールしている場合,実行系ノードで動作している状態でも,待機系ノードのHost Data Collectorのサービス(Host Data Collector Base Service)は常に起動した状態にしておく必要があります。
- HiRDBが使用するポート番号をデフォルト(22032/tcp)以外の番号に変更して運用する場合は,実行系ノードおよび待機系ノードで同じポート番号を設定する必要があります。
- バージョン7.6.1以前と8.0.0以降のHitachi Command Suite製品では,HiRDBで使用するポート番号を別々に設定する必要があります。また,バージョン8.0.0以降のHitachi Command Suite製品とHitachi File Services Managerでも,HiRDBで使用するポート番号を別々に設定する必要があります。
データベースを共有ディスクに移行すると,HiRDBが使用するポート番号がデフォルトに戻ります。このため,すでに運用中のHitachi Command Suite製品があり,HiRDBが使用するポート番号をデフォルト以外に変更している場合は,事前にポート番号を控えておき,ポート番号が競合しないように設定する必要があります。
ポート番号を参照または設定するには,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのポート番号設定ファイルを確認する必要があります。ポート番号設定ファイルの格納先を次に示します。詳細は,「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
- バージョン8.0.0以降の場合:
<Hitachi Command Suiteのインストール先>\Base64- バージョン7.6.1以前の場合:
<Hitachi Command Suiteのインストール先>\Base- Hitachi Command Suite製品にアクセスするためのネットワーク名とIPアドレス(クラスタ管理IPアドレス)は,クライアントアクセスポイントとしてリソースグループに登録してください。IPアドレスとして登録している場合は,クライアントアクセスポイントとして登録し直してください。このマニュアルでは,クライアントアクセスポイントとして登録されたクラスタ管理IPアドレスのネットワーク名を「論理ホスト名」と呼びます。
- 次に示す文字はリソースグループ名に使用できません。使用している場合,次に示す文字を含まないリソースグループ名に変更してください。
! " & ) * ^ | < >- クラスタ管理アプリケーションにアクセスするために,Administrator権限を持つドメインユーザーでログインする必要があります。
- VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルのSVPのソフトウェアとHitachi Command Suite製品を同一のサーバで運用する場合,Hitachi Command Suite製品を非クラスタ構成にしてください。SVPのソフトウェアはクラスタ構成をサポートしていないため,Hitachi Command Suite製品も非クラスタ構成にする必要があります。
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