Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド
AddHostStorageDomainコマンドは,ホストストレージドメインを追加します。このコマンドは,ストレージシステムにホストグループを作成します。
重要
- ホストストレージドメインを追加すると対象ポートのLUNセキュリティが自動で有効に設定されます。対象ポートのI/Oが停止していることを確認してください。
- このコマンドは,ポートタイプがNAS Platform (User LU)のポートに対して実行しないでください。
表4-4 AddHostStorageDomainコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 serialnum 必須 ホストストレージドメインのストレージシステムのシリアル番号 model 必須 ホストストレージドメインのストレージシステムのモデル port 任意 ホストストレージドメインのポート番号
portまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。portname 任意 ホストストレージドメインのポート名
portまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。domain 任意 ホストストレージドメインのドメインID
このパラメーターは10進数または16進数で指定できます。16進数で指定する場合は,プレフィックスとして0xを付けてください。
実行結果は10進数で表示されます。
指定できる値はストレージシステムによって異なります。
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,およびHUS VM:1~254
- HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,およびHitachi SMS(ホストグループ):1~127
- HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,およびHitachi SMS(iSCSIターゲット):1~254
- その他:1~511
hostmode※1 任意 ホストストレージドメインのホストモード
指定できる値については,「表4-5 パラメーターhostmodeに指定できる値」を参照してください。
このパラメーターを省略した場合,ホストモードおよびホスト接続モード2の簡易設定用パラメーター(platform,middleware,alternatepath,failover,またはadditionalparameter)を指定していないときには,Standardが設定されます。
このパラメーターを省略した場合,簡易設定用パラメーターを指定しているときには,簡易設定用パラメーターに指定された値の組み合わせから推奨されるホストモードが設定されます。hostmode2※1 任意
(HUS100
Hitachi AMS2000/AMS/WMS
Hitachi SMS)ホスト接続モード2のリスト
複数指定する場合は,セミコロンで区切って指定します。
「表4-6 パラメーターhostmode2に指定できる値」に一覧されている文字列のどれかを設定できます。
このパラメーターを省略した場合,ホストモードおよびホスト接続モード2の簡易設定用パラメーター(platform,middleware,alternatepath,failover,またはadditionalparameter)を指定しているときには,簡易設定用パラメーターに指定された値の組み合わせから推奨されるホスト接続モード2が設定されます。hostmodeoption 任意
(VSP 5000シリーズ
VSP G1000
VSP G1500
VSP F1500
VSP Gx00モデル
VSP Fx00モデル
Virtual Storage Platform
Universal Storage Platform V/VM
Hitachi USP
HUS VM)ホストモードオプションのリスト
複数指定する場合は,セミコロンで区切って指定します。
指定できる値は,ご使用のストレージシステムの機種,およびマイクロコードバージョンによって異なりますので,ご使用のストレージシステムのLUN管理機能に関するマニュアルを参照してください。name 任意 ホストストレージドメイン名
任意の名前を指定します。
指定できる文字数は1~64バイトです。
最初または最後のスペースは登録されません。nickname 任意 ホストストレージドメインのニックネーム
ストレージシステムに作成されるホストグループまたはiSCSIターゲットに設定する名前を指定します。
省略した場合は,自動で設定されます。
Device Managerにホストを登録する方法としてHostScanコマンドを使用する場合,ホストストレージドメインを追加するときは,パラメーターnicknameにこのホストストレージドメインを利用するホストのホスト名を指定してください。HostScanコマンドについては,「4.4.10 HostScan」を参照してください。
使用できる文字は次のとおりです。
A~Z a~z 0~9 ! # $ % & ' ( )
+ - . = @ [ ] ^ _ ` { } ~ : スペース
最初または最後の文字にスペースを使用できません。
VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,またはVSP Fx00モデルの場合,domaintypeが1のときはバッククォート(`)は使用できません。
HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,またはHitachi SMSの場合,バッククォート(`)は使用できません。
コロン(:)は,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,またはVSP Fx00モデルの場合で,domaintypeが1のときだけ使用できます。
指定できる文字数は次のとおりです。
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,およびVSP F1500:
domaintypeが0の場合:1~64バイト
domaintypeが1の場合:1~32バイト- VSP Gx00モデルおよびVSP Fx00モデル:
domaintypeが0の場合:1~64バイト
domaintypeが1の場合:1~32バイト- Virtual Storage Platform:1~64バイト
- Universal Storage Platform V/VM:1~32バイト
- Hitachi USP:
マイクロコードのバージョンが50-04-01より前の場合:1~16バイト
マイクロコードのバージョンが50-04-01以降の場合:1~32バイト- HUS VM:1~64バイト
- HUS100:1~32バイト
- Hitachi AMS2000:1~32バイト
- Hitachi SMS:1~32バイト
- Hitachi AMS/WMS:
domaintypeが0の場合:1~16バイト
domaintypeが1の場合:1~32バイトdomaintype※2 任意
(VSP 5000シリーズ
VSP G1000
VSP G1500
VSP F1500
VSP Gx00モデル
VSP Fx00モデル
HUS100
Hitachi AMS2000/AMS/WMS
Hitachi SMS)ホストストレージドメインのドメインタイプ
指定できる値は次のとおりです。省略した場合は,0が設定されます。
- 0:ホストグループ
- 1:iSCSIターゲット
domainiscsiname※2 任意
(VSP 5000シリーズ
VSP G1000
VSP G1500
VSP F1500
VSP Gx00モデル
VSP Fx00モデル
HUS100
Hitachi AMS2000/AMS/WMS
Hitachi SMS)ホストストレージドメイン(iSCSIターゲット)のiSCSIネーム
iSCSIネームは,iqn形式またはeui形式で指定してください。
使用できる文字は次のとおりです。
A~Z a~z 0~9 - . :
iSCSIネームの大文字と小文字は区別されません。ただし,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,およびVSP Fx00モデルの場合,iqn形式のiSCSIネームは小文字で指定してください。
指定できる文字数は1~223バイトです。
省略した場合は,自動で設定されます。platform※1 任意
(HUS100
Hitachi AMS2000/AMS/WMS
Hitachi SMS)ホストモードおよびホスト接続モード2の簡易設定オプション(プラットフォーム)
簡易設定用パラメーターに指定されたオプション値の組み合わせから,推奨されるホストモード(hostmode)およびホスト接続モード2(hostmode2)が設定されます。
このパラメーターに指定できるオプション値については,GUIを参照してください。
パラメーターhostmodeまたはhostmode2と同時に指定した場合,hostmodeまたはhostmode2で指定した値が設定されます。middleware※1 任意
(HUS100
Hitachi AMS2000
Hitachi SMS)ホストモードおよびホスト接続モード2の簡易設定オプション(ミドルウェア)
簡易設定用パラメーターに指定されたオプション値の組み合わせから,推奨されるホストモード(hostmode)およびホスト接続モード2(hostmode2)が設定されます。
このパラメーターに指定できるオプション値については,GUIを参照してください。
パラメーターhostmodeまたはhostmode2と同時に指定した場合,hostmodeまたはhostmode2で指定した値が設定されます。alternatepath※1 任意
(Hitachi AMS/WMS)ホストモードおよびホスト接続モード2の簡易設定オプション(交替パス)
簡易設定用パラメーターに指定されたオプション値の組み合わせから,推奨されるホストモード(hostmode)およびホスト接続モード2(hostmode2)が設定されます。
このパラメーターに指定できるオプション値については,GUIを参照してください。
パラメーターhostmodeまたはhostmode2と同時に指定した場合,hostmodeまたはhostmode2で指定した値が設定されます。failover※1 任意
(Hitachi AMS/WMS)ホストモードおよびホスト接続モード2の簡易設定オプション(フェイルオーバー)
簡易設定用パラメーターに指定されたオプション値の組み合わせから,推奨されるホストモード(hostmode)およびホスト接続モード2(hostmode2)が設定されます。
このパラメーターに指定できるオプション値については,GUIを参照してください。
パラメーターhostmodeまたはhostmode2と同時に指定した場合,hostmodeまたはhostmode2で指定した値が設定されます。additionalparameter※1 任意
(Hitachi AMS/WMS)ホストモードおよびホスト接続モード2の簡易設定オプション(追加パラメーター)
簡易設定用パラメーターに指定されたオプション値の組み合わせから,推奨されるホストモード(hostmode)およびホスト接続モード2(hostmode2)が設定されます。
このパラメーターに指定できるオプション値(数字)については,GUIを参照してください。
パラメーターhostmodeまたはhostmode2と同時に指定した場合,hostmodeまたはhostmode2で指定した値が設定されます。
複数指定する場合は,セミコロンで区切って指定します。
- 注※1
- パラメーターhostmode,hostmode2と簡易設定用パラメーター(platform,middleware,alternatepath,failover,およびadditionalparameter)の関係には注意が必要です。
- 簡易設定用パラメーターだけを指定した場合,簡易設定用パラメーターから推奨される値が設定されます。
図4-2 簡易設定用パラメーターだけを指定した場合の設定内容(AddHostStorageDomainコマンド)
- パラメーターhostmodeおよびhostmode2と簡易設定用パラメーターを併用した場合,パラメーターhostmodeおよびhostmode2の指定値が設定されます。
図4-3 パラメーターhostmodeおよびhostmode2と簡易設定用パラメーターを併用した場合の設定内容(AddHostStorageDomainコマンド)
- パラメーターhostmodeまたはhostmode2と簡易設定用パラメーターを併用した場合,パラメーターhostmodeまたはhostmode2の指定値と,簡易設定用パラメーターから推奨される値が設定されます。
以下の図では,パラメーターhostmodeと簡易設定用パラメーターを併用した例を示します。図4-4 パラメーターhostmodeと簡易設定用パラメーターを併用した場合の設定内容(AddHostStorageDomainコマンド)
- 注※2
- パラメーターdomainiscsinameを指定する場合,パラメーターdomaintypeに1を指定してください。
パラメーターhostmodeに指定できる値を次の表に示します。
ストレージシステム hostmodeの値 VSP 5000シリーズ
VSP G1000
VSP G1500
VSP F1500
VSP Gx00モデル
VSP Fx00モデル
HUS VM
- Standard
- VMware※
- HP
- OPEN-VMS
- Tru64
- Solaris
- Netware
- Windows※
- AIX
- VMware Extension
- Windows Extension
Virtual Storage Platform
Universal Storage Platform V/VM
- Standard
- VMware
- HP
- OPEN-VMS
- Tru64
- Solaris
- Netware
- Windows
- AIX
- VMware Extension
- Windows Extension
- UVM
Hitachi USP マイクロコードのバージョンに依存するもの:
- Standard
- Sequent
- HP
- Solaris
- Netware
- Windows
- Windows Extension
- Tru64
- HI-UX(Hシリーズの場合,マイクロコードのバージョンが50-04-05-XX/XX以降)
- AIX
- OPEN-VMS
50-03-0X-XX/XX以降
- UVM
HUS100
Hitachi AMS2000/AMS/WMS
Hitachi SMS
- Standard
- Open VMS
- TRESPASS
- Wolfpack
- 注※
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルおよびVSP Fx00モデルの場合,ホストモードWindowsとWindows Extensionに機能的な差異はありません。ホストモードを設定する場合は,Windows Extensionの設定を推奨します。
- 同様に,ホストモードVMwareとVMware Extensionに機能的な差異はありません。ホストモードを設定する場合は,VMware Extensionの設定を推奨します。
パラメーターhostmode2に指定できる値を次の表に示します。
ストレージシステム hostmode2の値 HUS100 ファームウェアのバージョンに依存するもの:
- Same Node Name Mode
- Tru Cluster Mode
- Port-ID Conversion Mode
- PSUE Read Reject Mode
- Mode Parameters Changed Notification Mode
- CCHS Mode
- HP-UX Mode
- NACA Mode
- Product Serial Response Mode
- Unique Reserve Mode 1
- Task Management Isolation Mode
- NOP-In Suppress Mode
- S-VOL Disable Advanced Mode
- Discovery CHAP Mode
- Unit Attention Change Mode
- Unique Extended COPY Mode
- Unique Write Same Mode
- Report iSCSI Full Portal List Mode
- DP Depletion Detail Reply Mode
- Unique Compare Write Mode
x935/A以降x940/A以降
- Capacity Data Changed Notification Mode
- HNAS Option Mode
x945/A以降
- Unique Reserve Mode 2
- Standard VAAI Command Mode
x945/D以降
- Allocation Length Expand Mode
x955/A以降
- UNMAP Short Length Mode
x980/A以降
- Change Response for Replication Mode
x980/B以降
- WriteSame Rejection Mode
x980/F以降
- FullProvisioning Reply Mode
- UNMAP Rejection Mode
Hitachi AMS2000
Hitachi SMSファームウェアのバージョンに依存するもの:
- Same Node Name Mode
- Tru Cluster Mode
- Port-ID Conversion Mode
- PSUE Read Reject Mode
- Mode Parameters Changed Notification Mode
- CCHS Mode
- HP-UX Mode
- NACA Mode
- Product Serial Response Mode
- Unique Reserve Mode 1
- Task Management Isolation Mode
- NOP-In Suppress Mode
- S-VOL Disable Advanced Mode
x860/A以降x897/H以降
- Discovery CHAP Mode
x890/A以降(Hitachi SMSを除く)
- Unit Attention Change Mode
x893/E以降
- Unique Extended COPY Mode
- Unique Write Same Mode
x897/A以降(Hitachi SMSを除く)
- Report iSCSI Full Portal List Mode
x8C4/F以降(Hitachi SMSを除く)
- DP Depletion Detail Reply Mode
x8C4/R以降(Hitachi SMSを除く)
- UNMAP Short Length Mode
x8D2/A以降(Hitachi SMSを除く)
- Change Response for Replication Mode
- WriteSame Rejection Mode
- FullProvisioning Reply Mode
- UNMAP Rejection Mode
Hitachi AMS/WMS ファームウェアのバージョンに依存するもの:
- Same Node Name Mode
- Tru Cluster Mode
- ASL Report Mode(Active/Passive Group)
- ASL Report Mode(Active/Passive)
- ASL Report Mode(Active/Active)
- Port-ID No Report Mode
- Port-ID Conversion Mode
- PSUE Read Reject Mode
- UA (06/2A00) suppress Mode
- CCHS Mode
- HP-UX Mode
- NACA Mode
- Product Serial Response Mode
- Unique Reserve Mode 1
- Reset Propagation Mode
- HISUP OFF Mode
x712/A-x以降x781/A以降
- SPC-2 Mode
- S-VOL Disable Advanced Mode
パラメーターhostmodeoptionに指定できる値は,ご使用のストレージシステムの機種,およびマイクロコードバージョンによって異なります。
指定できる値,および説明の詳細については,ご使用のストレージシステムのLUN管理機能に関するマニュアルを参照してください。
- serialnumおよびmodel
- GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
- portおよびdomain
- GetStorageArray (subtarget=Port, portsubinfo=HostStorageDomain)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにPort,portsubinfoパラメーターにHostStorageDomainを指定してください。実行結果では,portID値がPortに表示されます。このportID値をパラメーターportの値として指定してください。パラメーターdomainには,指定するポートのホストストレージドメインとして使用されていないドメインIDを使用してください。
- portname
- GetStorageArray (subtarget=Port)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,displayNameがAn instance of Portの下に表示されます。この値をportnameとして指定してください。
- nickname
- GetStorageArray (subtarget=Port)コマンドの実行結果から取得してください。GetStorageArrayコマンドを実行する時には,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにPort,パラメーターportsubinfoにホストストレージドメインを指定してください。次にAn instance of HostStorageDomainとして実行結果に表示されているnicknameの値を指定してください。
HiCommandCLI AddHostStorageDomain -o "D:\logs\AddHostStorageDomain.log" "serialnum=10037" "model=USP_V" "port=3" "domain=15" "hostmodeoption=7;40"RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 HostStorageDomain elements: An instance of HostStorageDomain objectID=HSDOMAIN.R600.10037.3.15 portID=3 portName=CL7-A domainID=15 hostMode=Standard hostModeOption=7;40 displayName=CL7-A-15 domainType=0 nickname=HCMD0030f resourcePartitionUnitID=-1
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