Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド

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4.1.13 AddQuorumDiskID

AddQuorumDiskIDコマンドは,global-active deviceで使用するQuorumディスクに関する情報をストレージシステムに登録します。

重要
  • このコマンドはVSP 5000シリーズ,VSP G1000(マイクロコードのバージョンが80-01-4X-XX/XX以降),VSP G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-01-2X-XX/XX以降),およびVSP Fx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-04-02-XX/XX以降)でだけ使用できます。
  • P-VOLおよびS-VOLの両方のストレージシステムで,外部接続したQuorumディスクのストレージシステムのボリュームを,Quorumディスク用の外部ボリュームとして事前にマッピングしておいてください。ボリュームの容量は12,587,008KB以上必要です。
  • P-VOLおよびS-VOLの両方のストレージシステムに同じQuorumディスクIDを登録する必要があります。

書式

HiCommandCLI [URL] AddQuorumDiskID [オプション] 
model=モデル serialnum=シリアル番号
quorumdiskid=QuorumディスクID devnum=Quorumディスクのデバイス番号
pairedfamily=相手側ストレージシステムのファミリー
pairedserialnum=相手側ストレージシステムのシリアル番号
[readresponseguaranteedtimewhenblocked=
Quorumディスク閉塞時のRead応答保証時間]

パラメーター

表4-16 AddQuorumDiskIDコマンドのパラメーター

パラメーター名 指定のレベル 説明
serialnum 必須 ストレージシステムのシリアル番号
model 必須 ストレージシステムのモデル
quorumdiskid 必須 QuorumディスクのID
ストレージシステムに登録するQuorumディスクのIDを指定します。
指定できる値は0~31までの整数です。
すでに使用されているQuorumディスクのIDは指定しないでください。
devnum 必須 Quorumディスクのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
pairedfamily 必須 Quorumディスクを共有する相手側ストレージシステムのファミリー
global-active deviceのコピーペアを組む相手側ストレージシステムのファミリーを指定します。VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,およびVSP Fx00モデルのストレージシステムのファミリーを指定できます。
pairedserialnum 必須 Quorumディスクを共有する相手側ストレージシステムのシリアル番号
global-active deviceのコピーペアを組む相手側ストレージシステムのシリアル番号を指定します。
readresponseguaranteedtimewhenblocked 任意 Quorumディスク監視停止時のRead応答保証時間(秒)
Quorumディスクが閉塞した場合に,相手側ストレージシステムからの応答を待機する時間を5100の範囲で指定します。
VSP G1000,G1500,およびVSP F1500の場合,バージョン80-05-0X-XX/XX以降のマイクロコードが必要です。
VSP Gx00モデルの場合,バージョン83-04-0X-XX/XX以降のマイクロコードが必要です。
VSP Fx00モデルの場合,バージョン83-04-02-XX/XX以降のマイクロコードが必要です。
省略した場合,ストレージシステムに設定されている値が設定されます。

事前に取得するパラメーター値

serialnumおよびmodel
GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。

quorumdiskid
P-VOLおよびS-VOL両方のストレージシステムに対してGetStorageArray (subtarget=QuorumDisk)コマンドを実行し,その実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはQuorumDiskを指定してください。実行結果では,ストレージシステムで使用されているquorumDiskID値がAn instance of QuorumDiskの下に表示されます。P-VOLおよびS-VOL両方のストレージシステムで使用されていないquorumDiskID値をパラメーターquorumdiskidに指定してください。

コマンド実行例

この例では,ストレージシステム(モデル:VSP G1000,シリアル番号:10182)のLDEV番号234の論理デバイスにQuorumディスクのID(QuorumディスクID:31)を登録します。相手側のストレージシステムには,ファミリー(pairedfamilyR800)およびシリアル番号(pairedserialnum10139)を指定します。

HiCommandCLI AddQuorumDiskID -o "D:\logs\AddQuorumDiskID.log" 
"model=VSP G1000" "serialnum=10182" "quorumdiskid=31" 
"devnum=234" "pairedfamily=R800" "pairedserialnum=10139"

コマンド実行結果

RESPONSE:
An instance of StorageArray
  objectID=ARRAY.R800.10182
  .
  . (Attributes of StorageArray are omitted here)
  .
  List of 1 QuorumDisk elements:
    An instance of QuorumDisk
      objectID=QUORUM.R800.10182.31
      quorumDiskID=31
      devNum=234
      pairedArrayFamily=R800
      pairedSerialNumber=10139
      readResponseGuaranteedTimeWhenBlocked=40

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