Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド
global-active deviceでは,2台のストレージシステム上でデータ(ボリューム)を二重化します。二重化されたボリュームは,ホストからは1つのボリュームとして認識され,ホストからのI/Oも両方のストレージシステムで受け付けます。このため,障害発生時に業務を継続できるなど,可用性の高いシステムを構築できます。高可用性システムを構築するための構成や要件については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
global-active deviceは,VSP 5000シリーズ,VSP G1000(マイクロコードのバージョンが80-01-4X-XX/XX以降),VSP G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-01-2X-XX/XX以降),およびVSP Fx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-04-02-XX/XX以降)で使用できます。
Device Manager CLIでglobal-active deviceを使用するには,運用環境を構築し,2台のストレージシステムのボリューム間でコピーペアを作成します。
global-active deviceに関連する機能とコマンドを次の表に示します。
表3-27 global-active deviceの運用環境の構築に関連するコマンド
サポートする機能 コマンド名 Quorumディスク用の外部ボリュームの設定・解除※ AddExternalArrayGroup
DeleteExternalArrayGroupQuorumディスクに関する情報の登録・削除 AddQuorumDiskID
DeleteQuorumDiskIDQuorumディスクの情報の取得 GetStorageArray (subtarget=QuorumDisk) 仮想ストレージマシンの作成・削除 AddVResourcePartitionUnit
DeleteVResourcePartitionUnit
- 注※
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00 モデル,およびVSP Fx00 モデルでiSCSI接続の場合,ストレージシステムの管理ツールを使用してください。
表3-28 global-active deviceのコピーペアに関連するコマンド
サポートする機能 コマンド名 global-active deviceのS-VOLとして使用する仮想LDEVの作成・変更 AddVLDEVToVRPU
ModifyVLDEVglobal-active deviceのS-VOLとして使用する仮想LDEVの予約・解除 ReserveVLDEV
CancelVLDEVReservationglobal-active deviceで使用するRAID Managerの構成定義ファイルの作成 AddConfigFileForReplication global-active deviceのコピーペアの作成・削除 AddReplication
DeleteReplicationglobal-active deviceのコピーペア状態の変更 ModifyReplication global-active deviceのコピーペア情報の取得 GetStorageArray (subtarget=ReplicationInfo) global-active deviceのコピーペア状態の取得 GetReplicationStatus クロスパス構成のglobal-active deviceの場合,次のコマンドを使用すると,ALUA(非対称論理ユニットアクセス)を適用できます。ただし,ポートのタイプがiSCSIの場合は,ALUAを適用できません。
- ModifyLDEVForALUA
LDEVのALUA属性の変更- ModifyPort
パスの優先度の設定
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