Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド

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3.12 global-active deviceに関連するコマンド

global-active deviceでは,2台のストレージシステム上でデータ(ボリューム)を二重化します。二重化されたボリュームは,ホストからは1つのボリュームとして認識され,ホストからのI/Oも両方のストレージシステムで受け付けます。このため,障害発生時に業務を継続できるなど,可用性の高いシステムを構築できます。高可用性システムを構築するための構成や要件については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。

global-active deviceは,VSP 5000シリーズ,VSP G1000(マイクロコードのバージョンが80-01-4X-XX/XX以降),VSP G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-01-2X-XX/XX以降),およびVSP Fx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-04-02-XX/XX以降)で使用できます。

Device Manager CLIでglobal-active deviceを使用するには,運用環境を構築し,2台のストレージシステムのボリューム間でコピーペアを作成します。

global-active deviceに関連する機能とコマンドを次の表に示します。

表3-27 global-active deviceの運用環境の構築に関連するコマンド

サポートする機能 コマンド名
Quorumディスク用の外部ボリュームの設定・解除 AddExternalArrayGroup
DeleteExternalArrayGroup
Quorumディスクに関する情報の登録・削除 AddQuorumDiskID
DeleteQuorumDiskID
Quorumディスクの情報の取得 GetStorageArray (subtarget=QuorumDisk)
仮想ストレージマシンの作成・削除 AddVResourcePartitionUnit
DeleteVResourcePartitionUnit

注※
VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00 モデル,およびVSP Fx00 モデルでiSCSI接続の場合,ストレージシステムの管理ツールを使用してください。

表3-28 global-active deviceのコピーペアに関連するコマンド

サポートする機能 コマンド名
global-active deviceのS-VOLとして使用する仮想LDEVの作成・変更 AddVLDEVToVRPU
ModifyVLDEV
global-active deviceのS-VOLとして使用する仮想LDEVの予約・解除 ReserveVLDEV
CancelVLDEVReservation
global-active deviceで使用するRAID Managerの構成定義ファイルの作成 AddConfigFileForReplication
global-active deviceのコピーペアの作成・削除 AddReplication
DeleteReplication
global-active deviceのコピーペア状態の変更 ModifyReplication
global-active deviceのコピーペア情報の取得 GetStorageArray (subtarget=ReplicationInfo)
global-active deviceのコピーペア状態の取得 GetReplicationStatus

クロスパス構成のglobal-active deviceの場合,次のコマンドを使用すると,ALUA(非対称論理ユニットアクセス)を適用できます。ただし,ポートのタイプがiSCSIの場合は,ALUAを適用できません。

関連項目

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