Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド

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3.10 仮想IDを用いたデータ移行(Virtual Storage PlatformおよびHUS VM)のリソースについて

仮想IDを用いてデータ移行をしたVirtual Storage PlatformやHUS VMの場合,移行元の情報が仮想情報として移行先のリソースに登録されます。

Device Manager CLIでは,仮想情報を持つリソースを管理するためのグループを仮想リソースグループ,物理的なリソースを管理するためのグループを物理リソースグループと呼びます。物理リソースグループは,GUIで使用するリソースグループと同じものを指します。

Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合,仮想リソースグループは,ストレージシステムの管理ツールで管理されます。

重要
  • Device Managerでは,仮想情報を持つリソースの移行元ストレージシステム(旧機種)を操作できません。
  • 仮想IDを用いたデータ移行中は,Device Managerでの操作はできません。
    データ移行中を示す属性については,GetStorageArray (subtarget=VResourcePartitionUnit)を実行し,その実行結果に出力されるVResourcePartitionUnitインスタンスのonDataMigration属性で確認できます。

Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-03-30-XX/XX以降)およびHUS VM(マイクロコードのバージョンが73-01-3X-XX/XX以降)の場合,仮想情報を持つリソースに対する操作ができます。Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-05-04-XX/XX以降)およびHUS VM(マイクロコードのバージョンが73-02-01-XX/XX以降)の場合,仮想情報の登録,変更,および削除ができます。

データ移行後のストレージシステムに対しては,次のコマンドを実行できます。

表3-26 仮想IDを用いたデータ移行後のリソースに関連するコマンド

サポートする機能 コマンド名
ラベルの設定・変更・更新(リフレッシュ) AddLabel
ModifyLabel
RefreshResourceLabels
LUのフォーマット FormatLU
ポート属性の変更※1 ModifyPort
DPボリュームに関する設定の変更 ModifyVirtualVolume
DPボリュームのゼロページ破棄 RunZeroPageReclaim
ホストからボリュームへのパスの定義・削除※2,※3 AddLun
DeleteLun
ホストストレージドメインへのWWNの割り当て・解除※3 AddWWNForHostStorageDomain
DeleteWWNForHostStorageDomain
仮想情報の取得 GetStorageArray (subtarget=HostStorageDomain)
GetStorageArray (subtarget=LDEV)
GetStorageArray (subtarget=Port)
GetStorageArray (subtarget=VResourcePartitionUnit)
仮想情報の登録・変更・削除 AddVLDEVToVRPU
DeleteVLDEVFromVRPU

注※1
LUNセキュリティの設定は変更できません。

注※2
LUSEボリュームに関する操作はできません。

注※3
指定するポートのLUNセキュリティが有効になっている必要があります。

関連項目

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