Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


10.4.7 SMI-S enabledストレージシステムからデータを移行する

SMI-S enabledストレージシステムのデータを日立製ストレージシステムのデータへ移行します。

この操作には,Tiered Storage Managerのライセンスの登録が必要です。

事前に確認しておく情報

事前に完了しておく操作

SMI-S enabledストレージシステムからデータを移行するには

  1. 移行先のストレージシステムおよび移行元のSMI-S enabledストレージシステムをHitachi Command Suite(HCS)に登録します。
    GUIでストレージシステムを登録するか,またはDevice ManagerのCLIでAddStorageArrayコマンドを実行します。
  2. ストレージシステムの接続先のホストを停止します。
    以降の手順3~4は,ホストの停止時に実施する必要があるため,ホストの運用を考慮して計画を立ててください。
  3. 移行元のSMI-S enabledストレージシステムのボリュームを,外部ボリュームとして移行先ストレージシステムへマッピングします。
    GUIで外部ボリュームをマッピングするか,またはDevice ManagerのCLIでAddExternalArrayGroupコマンドを実行します。
  4. 移行先のストレージシステムへマッピングした外部ボリュームをホストへ割り当てます。
    GUIでボリュームを割り当てるか,または Device ManagerのCLIでAddLunコマンドを実行します。
  5. ホストを起動して,ホスト(アプリケーション)のアクセス先を移行元から移行先のストレージシステムへ変更します。
    アプリケーションの停止中に,ホストの設定ツールを使用して実施します。
  6. 移行元のデータを移行先ストレージシステムの内部ボリュームに移行します。
    GUIでデータマイグレーションを実行するか,またはTiered Storage ManagerのCLIで次のコマンドを実行します。
    • CreateStorageTierコマンド
    • CreateMigrationGroupコマンド
    • CreateMigrationPlanコマンド
    • CreateMigrationTaskコマンド
    • ExecuteTaskコマンド
  7. 移行先ストレージシステムから移行元の外部ボリュームへのマッピングを解除します。
    GUIで外部ボリュームへのマッピングを解除するか,またはDevice ManagerのCLIでDeleteExternalArrayGroupコマンドを実行します。
  8. 移行元のSMI-S enabledストレージシステムをHCSの管理対象から削除します。
    GUIでストレージシステムを削除するか,または Device ManagerのCLIでDeleteStorageArrayコマンドを実行します。

Device ManagerおよびTiered Storage ManagerのCLIで使用するコマンドについては,マニュアル「Hitachi Command Suite CLIリファレンスガイド」およびマニュアル「Hitachi Command Suite Tiered Storage Manager CLIリファレンスガイド」を参照してください。

移行元のSMI-S enabledストレージシステムのデータが移行先のストレージシステムの内部ボリュームとして使用できるようになり,移行元のSMI-S enabledストレージシステムは撤去できるようになります。

参考
  • 移行先および移行元のストレージシステムが登録済みの場合は,最新の構成情報を取得するために移行先および移行元のストレージシステムの情報を更新してください。
  • ストレージシステムの構成や規模によって,登録や更新に時間が掛かることがあるので,計画的に実施してください。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.