Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


5.10.1 LUNパスの管理とは

システムの構成変更に応じて,ストレージシステムのボリュームとホスト(またはファイルサーバ)を結ぶLUNパスを編集します。LUNパスを追加または削除したりホストモードやホストモードオプションを変更したりする場合は,LUNパス編集ダイアログで実施します。ホストのHBAを追加したり交換したりする場合には,HBA交換ダイアログ,HBA追加ダイアログ,HBA削除ダイアログで,WWNの設定とLUNパスの編集を同時に実施します。

LUNパスが1本も設定されていないホストやファイルサーバとボリュームの間にLUNパスを設定する場合は,ボリューム割り当てダイアログで実施してください。すべてのLUNパスを解除する場合はボリューム割り当て解除ダイアログで実施してください。

LUNパスの編集

LUNパスの編集は,使用するストレージシステムやホストのポートを追加したり削除したりするときに実施します。特に,次のような目的がある場合にはLUNパスを編集して対応します。

LUNパスの編集は,対象とするホストやファイルサーバに割り当てたボリュームを選択して実施します。ボリュームとの接続に使用するストレージシステムのポートと,ホストやファイルサーバのポートを追加または削除してLUNパスの構成を変更します。

割り当て済みのボリュームは,特定のホストグループまたはiSCSIターゲットに属します。あるホストグループまたはiSCSIターゲットに属するすべてのボリュームには,同じ接続先のホストやファイルサーバのポートが設定されます。このため,ボリュームの接続先のポートを追加または削除したい場合,選択したボリュームが属するホストグループまたはiSCSIターゲットに含まれる,すべてのボリュームを選択する必要があります。

ファイバーチャネル接続またはFCoE接続の場合は,ホストへのアプリケーション追加やOSのバージョンアップなどに応じて,ホストモードやホストモードオプションを変更することもできます。

参考
Storage NavigatorでWWNにニックネームを設定した場合は,ストレージシステムの情報を更新すると最新のWWNニックネームを参照できます。また,ストレージシステムのホストグループに設定されているWWNニックネームが複数ある場合,ホストのポートのWWNニックネームは自動で1つ選択されて表示されます。
  • Storage NavigatorでWWNにニックネームを設定した場合は,ストレージシステムの情報を更新すると最新のWWNニックネームを参照できます。また,ストレージシステムのホストグループに設定されているWWNニックネームが複数ある場合,ホストのポートのWWNニックネームは自動で1つ選択されて表示されます。
  • NASモジュールとボリューム(User LU)を結ぶLUNパスは,編集できません。

HBAの追加と交換

データ処理の性能向上のためにHBAを追加したり,故障または計画的な保守のためにHBAを交換したりする場合は,ホストグループに設定されているWWNを編集するのと同時にLUNパスを編集します。既存のHBAから新規のHBAに情報を引き継いでLUNパスの設定を変更したり,不要になったHBAに対するLUNパスを削除したりできます。複数のHBAのLUNパスをまとめて編集することもできます。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.